メダカとネオンテトラの混泳。相性や水温、注意点

こんにちは。THE AQUA LAB、運営者の「所長」です。
メダカとネオンテトラの混泳って、水槽がすごく華やかになりそうで憧れますよね。日本のメダカの「和」の雰囲気と、ネオンテトラの熱帯魚らしい「美」が一緒になったらどうなるんだろう、と考えるのは楽しいです。
でも、いざやろうとすると、そもそもメダカとネオンテトラの相性がどうなのか、熱帯魚と日本淡水魚だけど水温や水質は大丈夫なんだろうか、とか。それに、ヒーターは必要なのか、もしメダカの稚魚が生まれたら食べられないか、メダカの寿命に影響は出ないか…など、いろいろな疑問や不安が出てくるかなと思います。
私自身も、この組み合わせにはとても興味があって、いろいろと調べたり試したりしてきました。この記事では、メダカとネオンテトラの混泳を成功させるための条件や注意点、そして知っておくべきデメリットについて、できるだけ分かりやすく整理していこうと思います。
- 混泳の相性と絶対に守るべき条件
- 最適な水温設定とヒーターの必要性
- メダカの寿命や稚魚の繁殖への影響
- 安全な「お掃除役」と危険な生体の見分け方
メダカとネオンテトラの混泳 相性を解説
まず、この二匹の基本的な相性や、一緒に飼育するために整えるべき「環境」について見ていきましょう。ここが一番のキモになるかもしれません。ここをクリアできれば、混泳の成功はグッと近づくと思いますよ。
混泳の相性は良い?
結論から言うと、メダカとネオンテトラの相性自体は「非常によい(◎)」です。アクアリウムの中でも、かなり成功しやすい組み合わせの一つかなと思います。
「え、温帯魚と熱帯魚なのに?」と思うかもしれませんが、生物学的な観点から見ても、相性が良い明確な理由が2つあります。
1. 性格(攻撃性)の欠如
まず、両種ともに性格が非常に温和であること。メダカはご存知の通り、とても穏やかな魚です。同様に、ネオンテトラも小型カラシンの仲間で、臆病な一面すら持つ温和な性格をしています。お互いに他魚を積極的に攻撃する性質を持たないので、種間の争いが起こる可能性は極めて低いです。
2. 生態的地位(遊泳域)の分離
これがすごく大きいですね。水槽内での「すみ分け」が明確なんです。専門的な言葉でいうと「生態的地位(ニッチ)が重複しない」という状態です。
- メダカ:主に水面近くの「表層」を泳ぎます。
- ネオンテトラ:水槽の「中層」を群れで泳ぐことを好みます。
お互いのメインの生活スペースが重ならないので、縄張り争いはもちろん、餌の競合(奪い合い)も起こりにくいんです。これは混泳において、ものすごく大きなメリットになりますね。
必須の機材、ヒーターについて

相性は良いんですが、この混泳を実現するには「絶対条件」があります。それは、飼育環境の基準を、日本の淡水魚であるメダカではなく、「熱帯魚」であるネオンテトラに合わせることです。
具体的には、「水槽用ヒーター」が絶対に必須になります。
メダカは日本の魚なので、非常に広範な水温耐性を持ち、基本的にはヒーターなしで、四季の水温変化の中で飼育できますよね。冬は水温が下がれば冬眠します。
でも、ネオンテトラは南米アマゾン川原産の熱帯魚。彼らにとって、低水温は致命的です。水温が20℃を下回ると調子を崩し始め、15℃以下では即、病気や命の危険に直結します。
ですから、この混泳は「メダカを熱帯魚として飼育する」という、飼育者の「パラダイムシフト」が求められるわけです。ヒーターは必ず設置してください。最近は温度を自動で26℃などに固定してくれる「オートヒーター」が便利で安全かなと思います。
なお、ヒーターの設置位置や水流の当て方によって温度ムラが出ることもあるので、初めての方は水槽がヒーターで温まる時間と、効率よく温める設置のコツも確認しておくと失敗しにくいです。
メダカの寿命は短くなる?
ヒーターが必須、となると当然気になるのが、メダカへの影響ですよね。特に「寿命」についてです。
これは残念ながら、「はい、その可能性は高いです」と答えざるを得ません。
知っておくべきトレードオフ:メダカの「冬眠」の喪失
メダカをヒーターで一年中加温して飼育する(通年加温)ということは、メダカ本来のライフサイクルから、生物学的に不可欠な「冬眠(代謝の休息期間)」を奪うことになります。
野生下のメダカは、水温が低下する冬に代謝を極限まで落とした状態に入り、春を待ちます。(出典:化学と生物 – 日本農芸化学会「ケミカルゲノミクスで明らかにするメダカの冬季うつ様行動の分子基盤冬季うつ病の理解と克服にむけて」などを参考にすると、低水温での代謝低下はメダカの自然な生態です)
しかし、ヒーターで常に高水温(23℃以上)に保たれると、メダカはこの休息期間を失い、常に代謝が活発な状態(特に産卵活動など)が続きます。この「常に活動・常に産卵」という状態は、メダカの身体に大きな負担をかけ続け、結果として寿命が短くなる可能性があるとされています。
これは、ネオンテトラとの美しい混泳を選ぶ上で受け入れなければならない、最も大きな「トレードオフ(代償)」かなと思います。
混泳水槽の水温、最適は何度?

じゃあ、ヒーターで何度に設定すればいいか、ですね。
ネオンテトラが快適で、メダカにも(冬眠はさせられないものの)負担が少ない水温…その答えは「25℃前後」での通年管理です。
最適水温:25℃(ヒーターで固定)
ネオンテトラは低水温に弱く、目安として20℃~26℃の水温帯が示されることがあります。混泳水槽では、この範囲を大きく外さずに管理するのが安全です。そのうえで、25℃という水温は、メダカにとっても活動や産卵が最も活発になる「大好きな温度」でもあります。
なので、この温度設定自体がメダカの健康を直接害することはありません。問題は、あくまでもこれを「一年中続ける」こと(=寿命の件)だ、ということですね。(出典:U.S. Fish and Wildlife Service『Ecological Risk Screening Summary: Neon Tetra (Paracheirodon innesi)』)
ヒーターの管理と注意点
ヒーターはネオンテトラの生命線なので、管理は重要です。
- ヒーターの寿命:ヒーターは消耗品で、寿命は一般的に1~3年です。安全のため、2年ごとには交換するのが推奨されます。故障が全滅に直結しますからね。
- 通年での使用:意外かもしれませんが、ヒーターは夏場もコンセントを抜かずに通電させておく方が長持ちする傾向があるようです(設定温度に達しなければ作動しないため)。急な冷え込みがあった際の保険にもなります。
- 夏場の高水温:冬はヒーターでOKですが、問題は夏です。30℃を超えるような高水温はネオンテトラにもメダカにもキツイです。室温管理(エアコン)が基本ですが、難しい場合は水槽用の冷却ファンなどで対策が必要になる場合もあります。詳しくは水槽クーラーの必要性と代用の限界、夏の高水温対策も参考にしてください。
【失敗例と教訓】「ヒーターを付けたのに落とした(上げた)」は、わりと起きます
これは私のやらかしなんですが、混泳を始めたばかりの頃に「オートヒーターだから大丈夫でしょ」と油断して、水温計を1本しか入れず、しかもヒーターの近くに付けていました。
結果どうなったかというと、表示上は25℃でも、水槽の反対側(特に底の方)が想像以上に冷えていて、ネオンテトラがじわじわ体調を崩したんですね。逆に、夏場は室温の上昇と合わさって、気づいたら水槽が「思ったより高水温」になっていた、なんてこともあります。
教訓はシンプルで、「ヒーターは付けたら終わりじゃなく、監視対象」ということです。具体的にはこんな対策が効きます。
- 温度計は2本:ヒーター付近と、水槽の反対側(できれば低い位置)に置くと温度ムラに気づきやすいです。
- 水流を当てすぎない/弱すぎない:ヒーター周りにゆるい循環ができると、ムラが一気に減ります。
- 交換・予備の考え方:ヒーターは「壊れる前提」で、交換時期を決める。できれば予備も確保しておくと精神的に楽ですね。
この混泳は、温度が命です。ここを手堅くすると、成功率が一段上がるかなと思います。
混泳水槽の水質とpHの管理
水温の次に心配な水質ですが、こちらは驚くほど心配いりません。
メダカもネオンテトラも、水質への適応力が非常に高い魚です。特に水質(pH)に関しては、両者とも日本の水道水をカルキ抜き(塩素除去)した「中性(pH 7.0)付近」で、まったく問題なく元気に暮らせます。
ネオンテトラは原産地では弱酸性(ブラックウォーター)を好みますが、現在アクアショップで流通しているのはブリード(養殖)個体がほとんど。日本の「中性・中硬水」の水で長年育てられているので、全く問題ありません。
なので、pH降下剤を使ったり、ソイル(土系の底床)を使って無理に弱酸性に傾けたりする必要は全然ないですね。むしろ、中性を維持することを心がける方が安定します。しっかりカルキ抜き(塩素除去)だけは忘れずに行いましょう。
水槽サイズとレイアウトのコツ

水槽のサイズは、彼らが群れで泳ぐ姿を楽しむためにも、そして水質・水温を安定させるためにも、「45cm~60cm水槽(水量30L以上)」を強くおすすめします。
よくある小型水槽やボトルアクアリウムは、水量が少なすぎて水質の汚染スピードが速く、水温も外気温に左右されやすいです。水温変化に非常に弱いネオンテトラにとっては、かなり危険な環境なんですね。
60cm水槽の実水量や設置重量の目安を把握しておくと、置き場所選びで失敗しません。60センチ水槽の水量・重さと設置の落とし穴もあわせてどうぞ。
レイアウトには、両者の要求を満たす「ちょっとしたコツ」があります。
ネオンテトラのために(中層~下層)
彼らは臆病な一面もあるので、水草や流木などで「隠れ家」を必ず設置してください。アヌビアス・ナナやミクロソリウム、ウィローモスなどは管理も楽でおすすめです。隠れ家があることでストレスが軽減され、体色もより美しく発色しますよ。
メダカのために(表層)
メダカは水面を泳ぎたいので、浮草(フロッグピットなど)を浮かべるのは良いですが、水面を覆い尽くさないように注意しましょう。彼らが自由に泳ぎ回れる「オープンスペース」は必ず確保してあげたいですね。
底床について
メダカの排泄物や餌の食べかすを分解するバクテリアの住処となるため、砂利(大磯砂など)やソイルなどの底床は必ず敷いてください。水質維持に大きく貢献してくれます。
【参考】混泳条件 比較表
| 項目 | メダカ (温帯魚) | ネオンテトラ (熱帯魚) | 混泳水槽の推奨設定 |
|---|---|---|---|
| 最適水温 | 23℃~26℃ (活動期) | 20℃~26℃(目安) | 25℃前後 (ヒーター必須) |
| 適応水温 | 0℃~38℃ (広範) | 狭い (低水温に弱い) | 20℃~26℃(目安・ネオンに依存) |
| 水質 (pH) | pH 6.0~7.5 (適応力高い) | 弱酸性~中性 | pH 7.0 (中性) 付近 |
| 遊泳域 | 表層 | 中層 | ◎ (両立可能) |
| 性格 | 温和 | 非常に温和 | ◎ (相性抜群) |
| 水槽のフタ | 推奨 | 必須 (飛び出しあり) | 必須 |
【所長の独自分析・考察】「相性◎なのに失敗する人」の共通点
メダカ×ネオンテトラは本当に相性が良いんですが、それでも崩れるときは崩れます。私が見てきた範囲で、うまくいかないケースはだいたい「水温」そのものより、水温の周辺にある管理(流れ・導入・餌・過密)が原因になることが多いかなと思います。
- 導入の順番:ネオンテトラは「落ち着ける環境(隠れ家・安定水質)」が先にあると強いです。水槽を立ち上げてバクテリアが回り、レイアウトも整ってから迎える方が失敗しにくいですね。メダカは丈夫なので、最後に入れても順応しやすいです。
- 水流の作り方:ネオンテトラは適度な水流で調子が上がりやすい一方、メダカは表層で「ゆるい水面」を好みます。フィルターの吐出口を水面に当てすぎると、メダカが常に逆流に耐える形になって疲れやすいです。水槽の片側に「凪(なぎ)のエリア」を作る意識が効きます。
- 通年25℃=産卵スイッチ常時ON問題:メダカは25℃だと元気すぎるくらい元気です。これは良いことなんですが、雌が常に産卵モードだと「産卵疲れ」みたいな状態になりやすい個体も出ます。繁殖を狙わない場合でも、卵をこまめに回収する/産卵床を常設しない/雄雌の比率を意識するだけで負担が減ることがあります。
- 近縁種との違い:似た魚でカージナルテトラなどもいますが、種によって「快適温度の芯」が微妙に違います。メダカへの負担(=通年高代謝)をできるだけ抑えて両立を狙うなら、私はこの組み合わせはネオンテトラの方が無理が少ないと感じています。
「水温25℃にしたのにうまくいかない」というときは、ここを点検すると一気に改善することが多いですね。
メダカとネオンテトラの混泳 成功のコツ
さて、環境が整ったら、次は日々の管理や「繁殖」、そして「他の仲間」についてです。ここにもいくつか成功のためのコツがあります。ここを抑えれば、長期的に美しい水景を楽しめるはずです。
稚魚や針子は食べられる?
これは、混泳を考える人が一番気になることの一つかもしれません。「メダカの赤ちゃんが生まれたらどうなるの?」と。
結論:はい、確実に食べられます。
この混泳水槽で、メダカの稚魚(針子)が自然に増えることは「不可能」だと断言できます。
ネオンテトラは温和ですが、それはあくまで「自分と同じくらいのサイズの魚に対して」です。目の前を泳ぐ、自分の口(体長3cm程度の彼らの口)に入るサイズの小さな生き物(=メダカの稚魚)は、彼らにとって格好の「動く餌」でしかありません。
これはネオンテトラが悪いわけではなく、生物として当然の行動ですね。メダカの親自身も自分の稚魚を食べてしまうことがあるくらいですから。
繁殖は可能?卵の隔離方法

「じゃあ、メダカの繁殖は諦めるしかないの?」というと、そうでもありません。ただ、「水槽内で自動で増えることはない」というだけです。
水温が25℃という最適水温に保たれているので、メダカはむしろ産卵活動が非常に活発になります。もし繁殖もさせたい場合の唯一の戦略は、「卵の即時隔離」です。
なお、室内で一年中産卵させたい場合は「水温」だけでなく「日照時間(照明時間)」の管理も重要です。詳しくはメダカの産卵時期を室内で調整する水温・日照時間の黄金律も参考にしてください。
隔離と育成の手順
- 産卵床の設置 メダカが卵を産み付けやすいように、ホテイアオイなどの浮草や、市販の人工の産卵床を水槽に浮かべます。
- 毎日の卵の回収 メダカが産卵床に卵を産み付けたら、親やネオンテトラが気づく前に、毎日チェックして卵を回収します。手で優しく取るか、産卵床ごと取り出します。
- 隔離水槽への移動 回収した卵を、別の「隔離水槽(サテライトやプラケース、小型の別水槽)」に移します。この時、元の水槽の水を使うと水質変化がなくて安全です。
- 孵化と育成 隔離水槽で卵を孵化させ、生まれた稚魚(針子)はある程度の大きさ(ネオンテトラに食べられないサイズ、最低でも1.5cm~2cm)になるまで、そこでパウダーフードなどの稚魚用フードを与えて育てます。
この手間をかけられるなら、繁殖も十分に可能ですよ。
餌の与え方と注意点
遊泳層が違う(メダカ=表層、ネオンテトラ=中層)ことは、餌やりにおいてはちょっとした「課題」になります。
メダカ用の浮く餌だけだと、水面で全部食べられてしまい、中層のネオンテトラまで届かず、痩せてしまう可能性があります。かといって、沈む餌だけだと、メダカがうまく食べられない。
そこでおすすめなのが「2段階給餌法」です。
餌やりの手順(2段階給餌法)
- 第1段階(メダカ用) まず、水面に「浮上性のフレークフード」を少量まきます。これは水面に長く浮くタイプが良いですね。これでメダカの意識を水面に集中させ、食べさせます。
- 第2段階(ネオンテトラ用) メダカが水面の餌を食べている間に、水槽の中層に向けて「ゆっくり沈む小型魚用の顆粒フード」を別途投入します。これで、ネオンテトラが中層で餌を食べることが可能になります。
これで、両方にしっかり餌が行き渡るかなと思います。どちらも口が小さいので、餌は細かく高品質なものを選んでくださいね。与えすぎは水質悪化の元なので、数分で食べきれる量にしましょう。
お掃除役におすすめの生体

水槽のコケや餌の食べ残しを掃除してくれる「タンクメイト」は、ぜひ入れたいですよね。水質維持にも役立ちます。ただし、選び方を間違えると稚魚どころか親メダカが襲われる惨事にもなりかねません。
この混泳水槽に心の底からおすすめできるのは、以下の仲間たちです。
コケ取り生体の選び方をもっと体系的に知りたい方は、水槽コケ取り生体ランキング(失敗しない選び方)も役立ちます。
オトシンクルス
最も推奨したい選択肢の一つです。非常に温和な性格で、ネオンテトラとの相性も抜群(南米仲間ですし)。なにより、メダカの卵や稚魚(針子)を襲うことがない、100%安全なコケ取り生体です。水草を食害することもありません。
コリドラス
底層の掃除役として非常に優秀です。ネオンテトラとの相性は完璧であり、メダカとも全く問題ありません。見ていて飽きない可愛さもありますね。ただし、底に落ちたメダカの卵は(餌と間違えて)食べてしまう可能性はあります。稚魚を隔離するなら問題ないでしょう。
ミナミヌマエビ・貝類
ミナミヌマエビは、コケや餌の食べ残しを掃除してくれます。メダカの稚魚や卵にも無害であり、安全なエビとして推奨されます。貝類(レッドラムズホーンなど)も、卵や稚魚に害を与えず、安全にお掃除をしてくれるタンクメイトです。
ヤマトヌマエビは非推奨?
ここで注意点が一つ。コケ取り能力の高さで有名な「ヤマトヌマエビ」についてです。
ヤマトヌマエビは「非推奨」
個人的には、この混泳水槽にヤマトヌマエビを入れるのは非推奨です。
コケ取り能力はミナミヌマエビより高いんですが、ミナミと違って気性がやや荒く、サイズも大きくなります。そして、動物性の餌も好み、餌が足りないとメダカを捕食することがあると指摘されています。特に弱った個体や、夜間に休んでいるメダカ、そして稚魚は格好のターゲットになり得ます。
100%安全とは言えないので、より安全なミナミヌマエビを選ぶべきかな、というのが私の考えです。ましてや、肉食性が非常に強い「スジエビ」などは【混泳禁止】です。メダカが積極的に捕食されてしまいます。
Q&A(よくある質問)
Q. 何匹くらい入れるのが目安ですか?
A. 45cm~60cm(30L以上)という前提なら、まずは少なめからが安全です。目安としては、メダカは6~10匹、ネオンテトラは群れが落ち着くように10匹前後からスタートして、様子を見ながら増やすのがおすすめです。過密は水質悪化だけでなく、餌が行き渡らない原因にもなります。
Q. 屋外飼育のメダカを、そのまま混泳水槽に入れても大丈夫?
A. ここは慎重にいきたいですね。屋外個体は丈夫な反面、水温差と環境差が大きいので、いきなり25℃水槽に放り込むのはリスクがあります。温度合わせ→水合わせを丁寧にして、できれば数日~1週間ほど別容器で様子を見ると安全です。体表の状態やフン、泳ぎ方を見て「問題なし」を確認してから合流させると失敗が減ります。
Q. メダカ用に塩(塩浴)を入れてもいいですか?
A. 混泳水槽では、私はおすすめしません。メダカは塩に強いですが、ネオンテトラや水草・エビ類は塩が負担になるケースがあります。体調不良の個体が出た場合は、混泳水槽に何かを足すのではなく、治療は別容器で行う方が安全かなと思います。
Q. フィルターの水流が強いとダメですか?
A. 強すぎるのは避けたいです。ネオンテトラは適度な流れがあった方がキレイに群れやすい一方で、メダカは表層で休める「凪」がないと消耗します。吐出口の向きを壁面に当てたり、拡散パイプ(シャワーパイプ)を使ったりして、水面の一部に穏やかなゾーンを残すのがコツです。
Q. ヒーターが壊れた/停電したらどうすればいい?
A. まずは「急激に冷やさない」ことが最優先です。毛布や発泡スチロールで水槽を保温したり、フタをしっかり閉めたりして放熱を抑えます。可能なら予備ヒーターを常備しておくと、こういうときに本当に助かります。あと、冬場は酸欠も起こりにくいですが、夏場の停電は酸欠が先に来ることもあるので、電池式のエアポンプがあると安心ですね。
Q. 混泳に向くメダカの品種ってありますか?
A. 基本はどのメダカでもいけますが、あえて言うなら、泳ぎが安定していて体格がしっかりした系統の方が管理は楽です。極端にヒレが長いタイプは水流の影響を受けやすかったり、見た目の美しさと引き換えに繊細だったりすることがあるので、水流の作り方だけは丁寧にしてあげると良いですね。
メダカとネオンテトラの混泳 まとめ
メダカとネオンテトラの混泳は、日本の「わびさび」と南米の「情熱」が共存する、本当に美しい水景を生み出してくれます。そして、両者の生物学的特性(温和な性格、異なる遊泳域)が奇跡的に噛み合う、非常に魅力的な組み合わせです。
しかし、その成功は「メダカを、日本の魚ではなく熱帯魚として飼育する」という、飼育者の「パラダイムシフト」を受け入れることにかかっています。
最後に、成功のための最終チェックリストをまとめておきます。
混泳 最終チェックリスト
- ヒーターを導入し、水温を25℃に一年中固定できますか?
- メダカの寿命が(冬眠させる飼育より)短くなる可能性を受け入れられますか?
- 混泳水槽内でのメダカの自然繁殖(稚魚の生存)は不可能だと理解し、割り切れますか?(※隔離繁殖の手間は別)
- 45cm以上の十分なサイズの水槽と、両者に配慮したレイアウト(隠れ家と遊泳スペース)を準備できますか?
これら全ての「トレードオフ」を理解し、受け入れた上で、適切な環境と管理(餌やりや安全なタンクメイト選び)を実行するならば、この類いまれなアクアリウムを長期的に楽しむことができるでしょう。
今回の記事で紹介した水温や生体の相性に関する情報は、あくまで一般的な目安です。飼育環境や生体の個体差によって、必ずしもこの通りになるとは限りません。
特に生体の命に関わることですので、最終的な判断はご自身の責任において行っていただき、不安な点があれば、お近くのアクアリウム専門ショップのスタッフさんなどにご相談くださいね。


