こんにちは。THE AQUA LAB、運営者の「所長」です。
「金魚 隠れ家 100均」と検索されたということは、金魚ちゃんのために、できるだけコストを抑えて快適な隠れ家を用意してあげたい、そんな優しいお気持ちなんだと思います。
ダイソーやセリアといった100円ショップには、水槽レイアウトに使えそうなアイテムがたくさん並んでいますよね。園芸コーナーの植木鉢や、食器コーナーの小物を見て「これ、隠れ家に代用できないかな?」と考えるのは、アクアリストとしてとても自然なことかなと思います。
ただ、同時に「でも、100均のアイテムって、水槽に入れて本当に安全なの?」「金魚に害はないの?」という不安もお持ちではないでしょうか。塗料が溶け出したり、水質が変わったりする危険性について、なんとなく聞いたことがあるかもしれません。
私自身、アクアリウムを始めた頃は、どうにかコストを抑えようと100均アイテムを眺めては悩んだ経験があります。だからこそ、そのお気持ちがよく分かります。

この記事では、100均のアイテムを金魚の隠れ家として安全に活用するための知識、特に買ってはいけない危険なアイテムの見分け方から、植木鉢などを使う場合の必須の下処理、さらには隠れ家を自分で作る方法まで、皆さんの疑問をスッキリ解決していきます。
- 100均アイテムに潜む具体的な危険性
- 安全に使える可能性のあるアイテムの見分け方
- 必須となる下処理(アク抜き・煮沸)の全手順
- 100均にこだわらない「真のコスパ代替案」
金魚の隠れ家を100均で探す賢い方法
100円ショップは魅力的なアイテムの宝庫ですが、アクアリウムに使うとなると話は別です。安価で手に入る反面、金魚の健康、ときには命に関わる重大なリスクが潜んでいることも事実なんですね。
ここでは、100均で隠れ家を探す際に、金魚の命を守るために「まず知っておくべき知識」、つまり安全なアイテムの選び方と危険なアイテムの避け方を、私の経験も踏まえて詳しく解説しますね。
100均アイテムの危険性と安全な見分け方
まず大前提として、何度でも強調したいのですが、100円ショップで売られている商品のほとんどは、「水槽の中で生き物を飼う」ことを想定して作られていません。これが最大のリスクだと私は考えています。
陸上で使う分には全く問題ないものでも、水中に長期間沈めることで、予期せぬ物質が溶け出す可能性があるんですね。
一見大丈夫そうに見えても、絶対に入れてはいけない危険なアイテムがいくつかあります。まずはこの「NGリスト」をしっかり頭に入れてください。

【警告】水槽に絶対NGな100均アイテム
以下のアイテムは、金魚の健康に深刻なダメージを与える可能性があるため、隠れ家としての使用は絶対に避けてください。
危険アイテム 具体的な例 危険な理由 塗装物・着色物 カラフルなフィギュア、着色された砂利、塗装されたブロック 水中で塗料が溶け出し、重金属や有害な化学物質が水槽内に拡散します。これらは金魚のエラや内臓に深刻なダメージを与えます。 ガラス玉・ビー玉 おはじき、ガラス石 見た目はキレイですが、玉同士の隙間にフンや餌の残りが溜まり、ヘドロ化します。これが水質悪化の強力な温床となり、掃除も非常に困難です。 金属製品 園芸用の針金、ブリキの置物、金属製の支柱 水中で「錆び」ます。錆びる過程で有害な金属イオン(鉄、銅、亜鉛など)が溶け出し、これらは微量でも金魚にとって猛毒となります。 サンゴや貝殻 インテリア用のサンゴ石、貝殻の詰め合わせ 主成分の炭酸カルシウムが水に溶け出し、水質を「アルカリ性」に傾け、総硬度(GH)を上昇させます。金魚は中性付近を好むため、急激な水質変化は大きなストレスになります。 一部の石・流木 公園や河川で拾ったもの、用途不明な石 雑菌や寄生虫、農薬が付着している可能性があります。また、石の種類によっては水質を変動させるものもあります。
安全なアイテムの見分け方
では、何を選べば「比較的」安全なのでしょうか。
見分けるポイントは、「素材そのもの」であることです。つまり、塗料や接着剤、化学的な加工が施されていない「陶器(素焼き)」や「一部の食器」が候補になります。
パッケージの裏側を見て、素材が「陶器」「磁器」となっているかを確認しましょう。プラスチック製でも「ポリプロピレン(PP)」などは比較的安全とされていますが、今回は隠れ家というテーマなので、ある程度の重さがある陶器製がメインになるかなと思います。
ただし、これらの「比較的安全」なアイテムを使う場合も、次のステップで解説する「徹底した下処理」が絶対に必須となります。「買ってきてそのままドボン」は絶対にNGです。
ダイソーで探す隠れ家の候補
100円ショップの代表格であるダイソー。私もよく利用しますが、アクアリウム目線で店内を巡ると、いくつかの候補が見つかります。私がいつもチェックするのは「園芸コーナー」と「食器コーナー」ですね。
園芸コーナーのチェックポイント
園芸コーナーには、「素焼きの植木鉢(テラコッタ)」があります。これは塗料が使われていないため、化学物質が溶け出すリスクが低く、アクアリウムで昔から使われることがある定番アイテムです。
選ぶ際は、表面にラメや防水コーティングが施されていないか、純粋な「素焼き」であることをしっかり確認してください。鉢底の穴も、金魚が挟まらないか、あるいは小さすぎて水がよどまないか、サイズ感をイメージしながら選ぶと良いですね。

食器コーナーのチェックポイント
次に食器コーナーです。ここにある「陶器製の小皿」や「湯呑み」「そばちょこ」なども、倒して置いたりすることで隠れ家の候補になります。
ただし、これには素焼きよりも厳しい条件があります。
食器類を選ぶ重要な条件
重要なのは「釉薬(ゆうやく・うわぐすり)」の状態です。この釉薬がしっかりかかっている製品を選ぶことが重要です。ポイントは、その製品が「食器として」安全であること、つまり食品衛生法に基づく規格基準を満たしている(Food Safe)かどうかです。
安価な「装飾用」の陶器だと、釉薬に鉛やカドミウムなどの重金属が含まれている可能性もゼロではありません。また、食器の底(高台)がザラザラしていて釉薬がかかっていない場合、そこから粘土の成分が溶け出す可能性も考慮したほうが良いかなと思います。できるだけ全面がツルツルにコーティングされている製品を選ぶのが無難ですね。
最近はダイソーにも「アクアリウム用」と銘打った商品(掃除用品やカルキ抜きなど)がありますが、水槽内に長期間入れる「レイアウト品」に関しては、たとえ「アクアリウム用」と書かれていても、それが塗装物でないか、安全な素材かをご自身の目でしっかり確認することが大切ですね。
セリアでも安全なアイテムは買える?

これはセリアやキャンドゥなど、他の100円ショップでも全く同じことが言えます。
重要なのは「どの店で買うか」ではなく、「何(どの素材)を選ぶか」です。
セリアにもおしゃれな園芸ポットや、デザイン性の高い食器類がたくさんありますよね。見ていて楽しいんですが、チェックするポイントはダイソーの場合と全く同じです。
100均アイテム選びの共通チェックリスト
- 塗装されていないか?(ラメ、カラフルな絵付け、コーティングなど)
- 金属が使われていないか?(取っ手、装飾、針金など)
- 素材は「素焼きの陶器」か?(園芸コーナー)
- 食器なら釉薬が全面にかかっているか?(食器コーナー)
- 接着剤が使われていないか?(複数の素材を組み合わせた置物など)
これらの厳しい基準をクリアできるアイテムであれば、隠れ家として使える「可能性」が出てきます。ただし、繰り返しになりますが、どのショップで買ったものであれ、「下処理」が絶対条件であることは変わりません。
隠れ家に代用できる植木鉢の処理法

100均で安全そうな素焼きの植木鉢(テラコッタポット)を見つけたとします。これを水槽に入れる前には、金魚の安全のために「必須の下処理」が必要です。
「洗えばいいんでしょ?」と思うかもしれませんが、それだけでは不十分です。これは流木のアク抜きと基本的に同じ考え方で、むしろそれ以上に慎重に行うべきだと私は考えています。
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ステップ1:物理的な洗浄
まず、購入してきたらすぐにパッケージから出し、タワシや新品のスポンジ(洗剤が付いていないもの)でゴシゴシと水洗いします。もちろん、洗剤は絶対に使わないでください。
目的は、店頭で付着したホコリや汚れ、そして製造・流通過程で使用された可能性のある防カビ剤やワックスなどの化学物質を、できる限り物理的に洗い流すことです。
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ステップ2:煮沸(消毒とアク抜き)
次に、鍋で煮沸します。これが最も重要かつ手間のかかるプロセスです。
- アイテムが完全に浸かる大きさの鍋を用意します。(※後述の注意点参照)
- 植木鉢と、それが浸かる十分な量の水を入れ、火にかけます。
- 沸騰したら、そのまま20分~30分ほどグラグラと煮続けます。
- 火を止めてお湯を捨てます。この時、水が白く濁ったり、茶色っぽくなったり、何らかの色が付いたりすることがあります。これが「アク」や粘土に含まれる不純物、あるいは製造過程の薬剤です。
- 再び新しい水を入れ、お湯を捨てた際に、水に濁りや色が付かなくなるまで、この「煮沸→水換え」のプロセスを最低でも2~3回は繰り返します。
この作業を怠ると、水槽に入れた後にこれらの物質が溶け出し、水質が急変(例:pHショック)したり、金魚が体調を崩したりする原因になりかねません。
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ステップ3:冷却
煮沸が完了し、お湯が透明になったら、火を止めます。そのまま鍋に入れたまま、あるいは発泡スチロールの箱などに移し、水が常温になるまで完全に冷まします。
熱いまま水槽に入れるのは、水温の急変を招くため絶対にダメです。また、冷ます過程で水に浸けておくことで、最後の念入りなアク抜きにもなります。
【最重要警告】鍋は「専用」にしてください
この下処理(特に煮沸)に使う鍋は、必ず「アクアリウム専用」のものを用意してください。
普段料理に使っている鍋で100均の植木鉢を煮沸すると、鍋に微量に残った油分や洗剤成分などが植木鉢に付着し、水槽に持ち込まれる危険があります。金魚にとって油膜は深刻な問題です。
逆に、園芸用品である植木鉢を煮沸した鍋を、二度と調理に使うのは、衛生上(どんな物質が溶け出したか不明なため)絶対にやめるべきです。
つまり、100円のアイテムを使うために、結果として「専用の鍋」という追加コストと、数時間の手間(見えないコスト)がかかる、ということは覚悟しておいた方が良いですね。
100均の土管は安全に使えるか?
園芸コーナーなどで「土管」の形をしたテラコッタ製品を見かけることもあります。これは形がまさに「隠れ家」なので、非常に魅力的な候補ですよね。
これについても、基本的な考え方は「植木鉢」と全く同じです。
素材が「素焼き(テラコッタ)」であり、表面に塗料やコーティングが一切ないことが大前提です。もしそうであれば、前述した「物理的な洗浄」と「複数回の煮沸」という厳格な下処理を行うことで、水槽に入れられる可能性は高まります。
DIYで割って使う場合の「重大なリスク」
植木鉢や土管を、あえてハンマーなどで割り、洞窟(シェルター)のようなレイアウトを作る方もいらっしゃいます。確かにカッコいいのですが、これには極めて重大なリスクが伴います。
それは、割れた陶器の断面が「非常に鋭利」になることです。
金魚はヒラヒラとした長いヒレを持つ品種も多く、また、体に痒みを感じると壁面やレイアウト品に体をこすりつける習性があります。その際、鋭利な断面でヒレが簡単に裂けたり、体に深い傷を負ったりする危険が非常に高いです。
ヒレ裂けや外傷は、そこから細菌が感染し、「尾ぐされ病」や「カラムナリス症」といった致命的な病気を引き起こす原因となります。
もし割って使用する場合は、水中用のサンドペーパー(耐水ペーパー)やヤスリで、全ての角、全ての断面がツルツルになるまで徹底的に面取りする作業が不可欠です。正直、これはかなりの手間と根気が必要な作業だと思います。
金魚の隠れ家、100均以外の真のコスパ品
ここまで100均アイテムのリスクと、それを安全に使うための大変な手間についてお話ししてきました。「うーん、思ったよりずっと大変そう…」と感じた方も多いのではないでしょうか。
ここからは少し視点を変えて、100円という初期費用にはこだわらないけれど、長期的に見て「金魚の安全」と「飼育者の手間」の両方をクリアできる、「本当の意味でコストパフォーマンスが良い」選択肢を紹介します。
100均アイテムで隠れ家を作る方法
もし「どうしても100均アイテムで作りたい!」「オリジナルの隠れ家をDIYしたい!」という場合は、安全な素材同士を組み合わせて自作する方法もあります。
例えば、安全性を確認した石(100均の石は水質を変える可能性があるので、できればアクアリウムショップのものが無難ですが…)や、前述の下処理済みの素焼きの破片などを組み合わせる場合、問題になるのが「接着剤」です。
水槽内で安全に使える接着剤は限られています。100円ショップでも入手可能なものとして、主成分が「シアノアクリレート系」の瞬間接着剤が挙げられます。
安全な接着剤(シアノアクリレート系)
これは一般的な瞬間接着剤の主成分です。空気中や水中の水分と反応して硬化し、硬化後はアクリル樹脂(プラスチック)となり、水中でも無害で安定するとされています。
- ジェルタイプがおすすめ: 液状だと垂れてしまって使いにくいですが、ジェルタイプなら狙った場所に盛りやすく、作業性が良いです。
- 完全硬化が鉄則: 接着後、水槽に入れる前に最低でも24時間以上は放置し、完全に硬化・乾燥させることが鉄則です。硬化中は特有の匂いがしますが、硬化後は無臭になります。
ただし、この方法も、組み合わせる素材そのもの(石や陶器)の安全性を自分で見極め、下処理する手間、そして「本当に安全か?」という不安が常につきまとうことは、知っておくべきかなと思います。
金魚が喜ぶ水草という選択肢

私が「隠れ家」として、人工物の代わりによくお勧めするのは、実は「水草」です。
「え?金魚って水草食べちゃうでしょ?」と思いますよね。その通りです。カボンバやアナカリスのような柔らかい水草は、金魚にとっては美味しいおやつになってしまい、すぐにボロボロにされてしまいます。
しかし、例外があるんです。それは、「アヌビアス・ナナ」や「ミクロソリウム」といった、葉が非常に硬く、革のような質感の種類です。これらは金魚が好んで食べない(食べにくい)ため、金魚水槽でもレイアウトに使える代表的な水草です。
水草を「隠れ家」にする多大なメリット
- 安全性が抜群: 金魚の体を傷つける鋭利な角や隙間が一切ありません。これが最大のメリットです。
- 自然なストレス軽減: 水草の「陰」や「遮蔽物」は、金魚にとって非常に自然な隠れ家となり、強い照明や人影からのストレスを和らげます。
- 水質浄化のサポート: (これが大きいですが)水草は金魚のフンなどから発生する硝酸塩を栄養として吸収し、水質浄化に貢献してくれます。
- 酸素の供給: 光合成により、水中に酸素を供給してくれます。
- 導入の手軽さ: ショップでは流木や石にすでに活着(かっちゃく)させた状態で売られていることも多く、買ってきてサッと洗うだけですぐにレイアウトできます。
これらは金魚にとって最も安全で、機能的な「隠れ家」と言えるかもしれませんね。見た目も自然的で美しいですし、一石二鳥どころか三鳥、四鳥のメリットがあると私は思います。
アクアリウム専用品のメリット

結局のところ、最も安全で、最も手間がかからず、結果的にコスパが良いと私が考える選択肢は、「最初からアクアリウム専用として販売されている製品」を選ぶことです。
当たり前の結論に聞こえるかもしれませんが、これが一番確実なんですね。
ペットショップや通販サイトには、金魚やメダカ、エビ用に設計された「土管」や「トンネル」、「樹脂製のリアルな流木」、「陶器製のシェルター」などがたくさんあります。
これらの製品は、もちろん水生生物への安全性がテストされており、水質に影響を与えない素材で作られています。塗料が使われていても、水中で溶け出さない安全なものが使用されています。買ってきて、サッと水洗いするだけですぐに使える。この「安心」と「手軽さ」が最大のメリットです。
「安全」と「手間」を買うコスト
価格は500円から数千円程度するかもしれません。100円に比べれば高いです。しかし、これは「金魚の安全を買うコスト」であり、「自分の時間を節約するコスト」です。
前述した「専用の鍋代(数百円~)」や「煮沸にかかる光熱費と数時間の手間」、そして「万が一、100均アイテムが原因で金魚が病気になった時の治療費(数千円~)や、何よりかけがえのない命の損失」…これらと天秤にかける必要があります。
「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、アクアリウムのレイアウト品に関しては、初期費用をケチった結果、後で大きな代償を払うことになるケースが本当に多いと、私は感じています。
隠れ家設置のデメリットと注意点
ちなみに、仮に安全な隠れ家(専用品や下処理済みの植木鉢)を用意できたとしても、それを水槽に「置くこと自体」にもデメリットがある点は考慮すべきです。
隠れ家を置く前に、本当に必要か一度立ち止まって考えてみましょう。
- 遊泳スペースの減少: 隠れ家は意外と場所をとります。特に植木鉢などは容積が大きいです。金魚はフナの改良品種で、本来は広い場所をゆったり泳ぐことを好む魚です。貴重な遊泳スペースが減ることは、それ自体がストレスになる可能性があります。
- メンテナンス性の低下: 隠れ家の陰や内部は、どうしても水流がよどみ、フンや餌の残りが溜まる「デッドスペース」になりがちです。これが水質悪化の温床となり、掃除の手間も格段に増えます。
- 縄張り(テリトリー)の発生: 隠れ家という「特定の場所」ができることで、金魚がそこを縄張りとして認識し、他の個体を追い払うようになることがあります。これが金魚同士の争いを誘発し、弱い個体がいじめられる原因にもなり得ます。
そもそも金魚に隠れ家は必須か?
健康な金魚であれば、隠れ家は「必須ではない」というのが多くの専門家や熟練飼育者の共通見解かなと思います。ベアタンク(砂利やレイアウト品を何も入れない水槽)で飼育するスタイルも一般的なのは、メンテナンス性や遊泳スペースを最優先しているからです。
もし金魚が落ち着きなく泳ぎ回っている場合、それは「隠れ家がないから」ではなく、「水質が悪い」「水流が強すぎる」「人影がストレス」など、飼育環境の根本的な問題のサインかもしれません。隠れ家を入れる前に、まずそちらを見直すのが先決ですね。
金魚の隠れ家、100均利用の総まとめ
最後に、「金魚の隠れ家を100均で探す」ことについて、私の考えをまとめます。
100円ショップのアイテムを金魚の隠れ家に使うことは、不可能ではありません。しかし、それは「塗装物や金属、サンゴなどを絶対に避け」「素材が素焼きの植木鉢や、安全な釉薬の食器を選び」「専用の鍋を用意して、水の色が出なくなるまで何度も煮沸と水換えを行う」という、専門的な知識と非常に大きな手間(と追加コスト)をクリアした場合にのみ、限定的に可能になる、というのが私の結論です。
その多大なリスクと手間をかけて100円の節約を追求するよりも、
- 安全性が保証された「アクアリウム専用品」を買う。
(→最も手軽で、最も安全。) - 安全で多機能な「アヌビアスなどの硬い水草」を選ぶ。
(→安全かつ、水質浄化などのメリットも享受できる。)
このどちらかが、金魚にとっても、飼育者である皆さんにとっても、長期的に見てはるかに「賢い選択」であり「真のコスパ」だと私は強く思います。
飼育者の「安くレイアウトしたい」という気持ちはとてもよく分かりますが、金魚の健康と命を最優先した選択をしてあげてほしいなと思います。
※本記事で紹介した内容は、アクアリウムの一つの考え方に基づくものです。アイテムの使用や下処理の方法、生体の健康に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行うとともに、必要に応じてアクアリウムの専門家や獣医師にご相談ください。


