PROFILE所長プロフィール

メダカの上見と横見の違い|容器で決まる観賞スタイルと品種の選び方

ⓘ 広告 メダカ
屋外の黒い容器を上から見た様子と室内のガラス水槽を横から見た様子を左右に並べた表紙スライド

メダカの上見と横見の違い|容器と品種の選び方

THE AQUA LAB 所長(イラスト)

こんにちは。THE AQUA LAB、運営者の所長です。

メダカの販売ページを見ていると、「上見が美しい」「横見でも楽しめる」といった表現に出会うことがあります。

言葉としては何となく分かるものの、それが自分の飼育環境にどう関わるのかまでは、すぐにはつながらないかもしれません。

実はこの2つの言葉、メダカ選びのかなり手前にある、大事な分かれ道を指しています。

というのも、どちらの見方をするかによって、映える品種と使える容器がほぼ決まってしまうからです。

ここを最初に決めておかないと、せっかく気に入って買った個体が、家では思ったように見えないということが起こります。

とくに、屋外で飼うつもりなのに横見向きの品種を選んでしまうと、いちばんの見どころが水面の下に隠れてしまいます。

この記事では、上見と横見の違いから始めて、それぞれで映える品種と容器の組み合わせ方までを整理していきます。

  • 上見と横見で何が見えて何が見えにくいのか
  • 屋外容器と水槽で観賞スタイルがどう決まるか
  • それぞれの見方で映える品種の特徴
  • 容器の色が体色の見え方に与える影響
スポンサーリンク

上見と横見はどう違うのか

上から見た黒容器のメダカと横から見た水槽のメダカを並べ、背中側と体側で特徴が違うことを説明したスライド
上見と横見で見えるものの違い

まず言葉の意味から確認しましょう。

上見(うわみ)は、水面の上から覗き込んでメダカを眺めることです。

横見(よこみ)は、水槽のような透明な側面から、水中を横方向に眺めることを指します。

単なる角度の違いに思えるかもしれませんが、見えるものがまったく変わります。

メダカという魚は、背中側と体側で持っている特徴が違うためです。

そして、改良メダカの表現もまた、背中側に出るものと体側に出るものに分かれています。

ここが、品種選びに直結してくるところですね。

そもそも、メダカの体は上下で色の付き方が違います。

野生のメダカは背中側が暗く、腹側が明るい色をしています。

これは、上から見られたときには水底の暗さに紛れ、下から見られたときには水面の明るさに紛れるという、保護色の働きによるものです。

改良メダカもこの構造を受け継いでいるので、背中側と体側では見えるものが違ってきます。

つまり上見と横見の違いは、人の都合ではなく、メダカの体のつくりに由来しているわけですね。

スポンサーリンク

上見で見えるもの

上から見たときにいちばん目に入るのは、背中です。

背中に乗る光の表現や、背側に現れる柄は、この角度でしか正しく確認できません。

具体的には、背中のラインに沿って光る体外光、体の内側に光の層が出る体内光、鱗が反射するラメ、そして三色や紅白といった柄の配置が挙げられます。

これらは上見でこそ本来の美しさが分かる表現です。

もうひとつ、上見には実用的な利点があります。

個体の状態を把握しやすいという点です。

上から見ると、体の幅や肉付き、背骨のラインの曲がりが一目で分かります。

抱卵しているメスのお腹の膨らみも、上から見たほうが判断しやすいですね。

選別をする方が上見を基本にしているのは、この見やすさが理由のひとつです。

群れ全体を一度に見渡せるので、数が多いときの管理にも向いています。

一方で、上見には弱点もあります。

水面の反射や揺れによって、細かい部分が見えにくくなることです。

風のある日や、正面から日が差す時間帯は、思うように観察できないこともあります。

じっくり個体を確認したいときは、いったん白い容器やケースに移して見るという方法もありますが、それ自体が生体への負担になるので頻繁には行わないでください。

スポンサーリンク

横見で見えるもの

横から見ると、今度は体の側面が主役になります。

ヒレの形と大きさ、体側に入る模様、体型のライン、そして目の様子。

これらは横見でなければ細かく確認できません。

とくにヒレの表現は、横から見て初めて価値が分かる部分です。

長く伸びたヒレが水中でひらひらと動く様子は、上から見てもほとんど分かりません。

また、体型の違いも横見のほうが判別しやすくなります。

ダルマ体型の丸みや、ヒカリ体型の背ビレの形は、側面から見ると特徴がはっきりします。

さらに、泳ぐ姿そのものを観賞できるのも横見の魅力でしょう。

水草の間を泳ぐ動きや、水中での位置関係は、水槽ならではの見どころになります。

→ 横にスクロールできます

見方 よく見える特徴 見えにくい特徴 向いている場面
上見 体外光・ラメ・背の柄・体の幅 ヒレの形・体側の模様 屋外飼育・選別・群れの観察
横見 ヒレ・体型・体側の模様・泳ぎ 背に乗る光や柄 室内水槽・じっくり観賞

容器が観賞スタイルを決める

次に、容器との関係を見ていきましょう。

ここが実は、多くの方が意識せずに決めてしまっているところです。

結論を言うと、容器を選んだ時点で、上見か横見かはほぼ決まります

側面が不透明な容器では上から覗くしかありませんし、透明な水槽なら横から見ることになるからです。

つまり、品種選びより先に容器選びがあり、その容器が見方を決めている、という順番になっているわけですね。

この順番を意識しておくと、購入前の判断がずいぶん整理されます。

容器の選択肢を整理しておきましょう。

屋外で使われるのは、トロ舟、睡蓮鉢、発泡スチロールの箱、プラスチックの容器などです。

室内では、ガラス水槽やアクリル水槽のほか、小型のプラケースも使われます。

このうち側面が透明なのは、室内で使うガラスやアクリルの水槽だけです。

逆に言えば、横見を楽しめる容器はかなり限られているということになります。

スポンサーリンク

屋外の容器は上見が基本

屋外で使われる容器は、ほとんどが上見向きです。

トロ舟、睡蓮鉢、発泡スチロールの箱、プラ舟。

いずれも側面が不透明なので、観賞は上からになります。

これは制約のように見えて、実は理にかなっています。

屋外では日光がよく当たるので、体外光やラメといった光の表現が出やすい環境になるとされているからです。

つまり、上見で映える表現が育ちやすい環境と、上見で観賞する容器がセットになっているわけですね。

屋外の容器選びについては、メダカの屋外飼育容器の選び方で素材ごとの違いを比較しています。

ビオトープとして水草や石を組み合わせる場合も、基本は上見の景色を作ることになります。

作り方の手順はメダカビオトープの立ち上げ方にまとめました。

スポンサーリンク

室内の水槽は横見が中心

一方、室内でガラスやアクリルの水槽を使う場合は、横見が中心になります。

水槽は側面が透明なので、水中の様子をそのまま見られます。

照明を当てれば、ヒレの透明感や体側の模様がよく分かります。

フタをする場合は、飛び出し防止という役割もあります。

メダカは驚いたときに水面から飛び出すことがあるので、水位を縁いっぱいにしない工夫もあわせて行ってください。

ただし、室内水槽にも上から覗くという選択肢はあります。

フタを開ければ上見もできるので、両方の見方ができるのは水槽の利点とも言えますね。

とはいえ、日常的に眺めるのは横からになるので、選ぶ品種は横見向きのほうが満足度が高くなります。

もうひとつ、室内では日照が屋外ほど強くありません。

そのため、光の表現を伸ばしたい場合は、照明の当て方や時間を意識する必要が出てきます。

もうひとつ、室内水槽には水量の制約もあります。

床の耐荷重や置き場所の関係で、屋外の容器ほど大きな水量を確保しにくいことが多いのです。

水量が少ないほど水温も水質も変化しやすくなるため、匹数は控えめにしておくと管理が安定します。

上見で映える品種の特徴

ここからは、それぞれの見方に向いた品種を見ていきます。

まず上見からです。

上見で映えるのは、背中側に特徴が出る品種になります。

屋外で飼う方、あるいは睡蓮鉢やトロ舟を使う予定の方は、この章を基準に品種を選ぶと満足度が上がります。

逆に、これから紹介する品種を室内の水槽で横から眺めると、いちばんの見どころが隠れてしまう点に注意してください。

ちなみに、上から眺める観賞は日本では古くからある楽しみ方です。

金魚も、もともとは庭の鉢や池で上から眺めるものでした。

ガラス水槽が普及する前は、上見が観賞の基本だったわけですね。

改良メダカの品種改良も、この上見の文化の中で発展してきた面があります。

背中の柄や光の表現が重視されてきた背景には、こうした経緯があると考えられます。

スポンサーリンク

体外光・ラメを持つ品種

上見の代表格が、光の表現を持つ品種です。

体外光は背中のラインに沿って光が乗る表現で、幹之がその代表になります。

この光は背中のラインに沿って出るため、上から覗いたときにもっとも美しく見えます。

上から覗いたときに、水面下で線のように光る様子が、この品種の見どころになります。

ラメは、鱗の1枚1枚が反射して粒が散りばめられたように見える表現です。

こちらも背中側によく乗るので、上見のほうが美しく見えます。

日光が当たる屋外の容器では、この輝きがいっそう際立ちます。

晴れた日の昼過ぎに上から眺めると、光の角度によって見え方が変わるのも面白いところですね。

なお、これらの表現は環境によって伸び方が変わることが知られています。

ただし容器の色には使い分けがあり、体外光そのものを伸ばしたい時期は白や透明の容器、育った光を際立たせたい時期は黒っぽい容器が向くとされています。

スポンサーリンク

柄が背中に出る品種

もうひとつ上見向きなのが、柄物の品種です。

三色や紅白のように、複数の色が体に配置される品種は、背中側の柄の出方が評価の対象になります。

どこに赤が入り、どこに白が残るのか。

その配置の美しさは、上から見たときにもっともよく分かります。

実際、こうした柄物の選別は上見で行われるのが基本です。

横から見ると、体の丸みで柄が隠れてしまい、全体の配置がつかみにくくなります。

また、黒系の品種も上見向きと言えます。

黒い体色は、明るい背景よりも、暗い容器の中で上から見たときのほうが深みが出ます。

光を反射しない黒の質感は、水面越しに見ると独特の存在感がありますね。

なお、体型についても上見である程度は判断できます。

ダルマ体型の体の短さは上から見ても分かりますし、背骨の曲がりは上見のほうがはっきりします。

ただし、ヒカリ体型の背ビレの形のように、横から見なければ確認しにくい要素もあります。

体型を細かく確認したい場合は、購入時に横から撮った写真も見せてもらうと確実です。

上見をきれいに楽しむには、水そのものの状態も関わってきます。

水面越しに眺めるので、水が濁っていると見え方が大きく損なわれます。

屋外では、日光と栄養によって植物プランクトンが増え、水が緑がかることがあります。

これは生体にとって悪いことばかりではありませんが、観賞という点では見えにくくなります。

観賞を優先したいなら、水草を入れて栄養を吸わせる、餌を控えめにするといった調整が有効です。

ただし、緑がかった水は稚魚の餌になる面もあり、繁殖期にはむしろ役立ちます。

観賞を取るか、育成を取るかで判断が変わる部分なので、目的に合わせて選んでください。

時間帯も見え方を左右します。

光が斜めから差す朝方や夕方は、ラメや体外光の反射が強く出ることがあります。

真上から光が当たる正午前後とは印象が変わるので、同じ個体を違う時間に眺めてみるのも面白いですよ。

横見で映える品種の特徴

水槽を横から見たヒレの長いメダカの写真とともに、ヒレの表現と体型・体側の模様の見どころをまとめたスライド
横見で魅力が出る品種の特徴

続いて横見です。

室内の水槽で飼う方は、こちらを基準に選ぶことになります。

横見で映えるのは、体の側面やヒレに特徴が出る品種です。

上見向きの品種と比べると選択肢はやや限られますが、そのぶん水槽での見応えは格別です。

照明を当てたときの透明感や、泳ぐ動きまで含めて楽しめるのが横見の良さになります。

そして、横見向きの品種を選ぶときに知っておきたいことがあります。

それは、横見の魅力は静止した状態では分からないという点です。

ヒレの動き、泳ぐときの姿勢、群れの中での位置取り。

これらは動いている姿を見て初めて価値が伝わります。

販売ページの写真だけで判断しにくいのは、そのためですね。

可能であれば、動画を掲載している販売者を選ぶか、実店舗で実物を見るほうが失敗しにくくなります。

もうひとつ、横見には観察という利点もあります。

餌の食べ方、泳ぎ方の変化、ヒレの状態。

こうした様子は横から見たほうが分かりやすく、体調の変化に気づきやすくなります。

間近で毎日眺められることは、飼育の面でも意味があるわけですね。

スポンサーリンク

ヒレに特徴がある品種

横見の主役は、なんといってもヒレです。

ヒレ長やスワロー、リアルロングフィンといった系統は、ヒレが長く伸びる表現を持っています。

水中でひらひらと揺れるヒレは、横から見てこそ価値が分かります。

上から見ると、ヒレは体の陰に隠れてしまい、その長さがほとんど伝わりません。

ヒレ長系統の見分け方は、リアルロングフィンと松井ヒレ長の違いで詳しく扱っています。

ヒレに色が入る品種も、横見向きです。

ヒレの縁だけが白く縁取られる表現や、ヒレに色素が乗る表現は、側面から見たときに際立ちます。

ただし、ヒレが長い品種には注意点もあります。

ヒレが傷つきやすいこと、そして水流の影響を受けやすいことです。

水槽でフィルターを使う場合は、水流が強く当たらない配置を意識してください。

横見をきれいに見せるには、水槽の中の作り方も関わってきます。

背面に暗い色のシートを貼ると、メダカの体色が浮き上がって見えます。

底に敷く砂も、暗い色を選ぶと落ち着いた印象になります。

照明は、上から当てるとヒレの透明感が出やすくなります。

ただし、強すぎる光を長時間当てると、コケが増えて側面のガラスが汚れ、かえって見えにくくなります。

点灯時間は、様子を見ながら調整してみてください。

水草を入れる場合は、前景を低く、後景を高くすると奥行きが出ます。

メダカは中層から上層を泳ぐことが多いので、水面近くに開けた空間を作っておくと観察しやすくなります。

スポンサーリンク

体型や体側の模様で見せる品種

体型に特徴のある品種も、横見のほうが楽しめます。

ダルマ体型の丸い体は、上から見てもある程度分かりますが、側面から見たほうがその特徴的なシルエットがよく伝わります。

また、透明鱗の品種は、エラのあたりが赤く透けて見えるのが特徴です。

この部分は横から見なければ確認できません。

アルビノの品種も、目の赤さが横見で分かりやすくなります。

体側に模様が入る品種、たとえば体の中央にラインが走るタイプも、横見向きと言えるでしょう。

目の表現に特徴がある品種も、横見が向いています。

出目のように目が張り出した表現は、上から見るより横から見たほうがはっきり分かります。

ただし、ダルマ体型やアルビノは、体のつくりに関わる特徴を持つため、飼育には配慮が必要です。

横見で楽しみたいという理由だけで選ぶのではなく、その品種の性質も踏まえて判断してください。

容器の色で見え方が変わる

ここでもうひとつ、見え方を左右する大きな要素を紹介します。

それが容器の色です。

メダカには背地反応という性質があり、周囲の明るさに合わせて体色を変えます。筑波大学の総説では背地適応と呼ばれ、「自分が置かれた背地色に自分の体色をできる限り近づける反応」であり、メダカのような小さい魚にとっては重要な生き残り手段になると説明されています(出典:筑波医療科学 メダカの色素胞と体色変化)。

暗い容器では体色が濃くなり、明るい容器では薄くなる、という反応ですね。

これは一時的な変化ではなく、飼育を続けるうちに定着していきます。

変化の速さは環境によって差がありますが、数日から数週間かけて少しずつ落ち着いていくことが多いようです。

ですから、容器を変えた直後に判断せず、しばらく様子を見るのが正解です。

逆に言えば、色を濃くしたいなら容器を変えるだけでも効果が期待できる、ということでもあります。

ですから、同じ個体でも容器を変えれば見え方が変わるということになります。

スポンサーリンク

黒い容器と明るい容器の使い分け

一般に、赤系や黒系の体色を濃く見せたい場合、そしてラメや体外光を際立たせて観賞したい場合は、黒っぽい容器が向いています。

体色が濃く出るうえに、背景が暗いことで光やラメのコントラストが際立つためです。

屋外で使われる黒いトロ舟や発泡スチロールが定番なのは、この理由が大きいと考えられます。

一方、白や明るい色の容器では、体色は薄めに落ち着きます。

これは欠点ではなく、白メダカや淡い体色の品種を清潔感のある雰囲気で見せたいときには向いています。

具体例として、青系の品種で容器の色による違いを検証した記事もありますので、サファイアメダカは容器の色で変わる?体色差の理由もあわせて読んでみてください。

室内の水槽でも、同じ原理が働きます。

背面に暗い色のシートを貼る、底に暗い色の砂を敷くといった工夫で、体色の見え方は変わります。

横見で色を濃く見せたい場合は、この方法が有効です。

屋外の容器で色を濃く出したい場合は、内側が黒い容器を選ぶのが手軽です。

発泡スチロールの箱は白いものが多いのですが、内側を暗くする工夫もあります。

身近な材料で用意する方法は、メダカ用の発泡スチロールは100均で買える?で扱っています。

販売店で見た個体が、家では色が薄く見える。この現象のほとんどは背地反応によるものです。お店の黒い容器から、自宅の明るい容器へ移せば、色が抜けて見えるのは自然なことです。容器の色をそろえるか、しばらく待って体色が環境に合うのを待ってみてください。

両方の見方を楽しむ方法

容器を2つ持つ・室内水槽を上から覗く・季節で切り替える・両方で楽しめる品種を選ぶの4案を写真つきで並べたスライド
上見と横見を両立させる4つの方法

ここまで読んで、「どちらか選ばないといけないのか」と感じた方もいるかもしれません。

結論から言うと、両方楽しむ方法はあります。

いくつかのやり方を紹介しますので、自分の環境に合うものを選んでみてください。

ただし、どの方法にも手間や制約があるので、無理のない範囲で取り入れるのがよいと思います。

大前提として、生体にとっての快適さを優先してください。

観賞のために容器を頻繁に移し替えたり、無理に狭い場所へ入れたりするのは避けたいところです。

見る楽しみと、メダカが落ち着いて暮らせる環境。この2つが両立する範囲で工夫するのが基本になります。

まず、もっとも素直なのが容器を2つ持つという方法です。

屋外に上見用の容器を置き、室内に横見用の水槽を用意する。

それぞれに適した品種を入れれば、両方の楽しみが得られます。

ただし、容器が増えれば水換えや餌やりの手間も増えます。

最初から2つ持つのではなく、1つで慣れてから増やすほうが続けやすいでしょう。

次に、室内水槽でフタを開けて上から眺めるという方法もあります。

水槽は側面が透明なので横見が基本ですが、上から覗くこともできます。

体外光やラメを持つ品種を室内で飼う場合は、この見方を意識すると見どころを逃しません。

ただし、室内は屋外ほど日光が入らないため、光の表現の伸び方は屋外に及ばないことがあります。

3つ目が、季節で切り替えるという方法です。

春から秋は屋外の容器で上見を楽しみ、寒くなったら室内へ移して横見で眺める。

この方法なら容器は増えますが、同時に管理する数は変わりません。

ただし、移動そのものが生体に負担をかけるので、水温差の小さい時期を選んで行ってください。

目安としては、春と秋の穏やかな時期が適しています。

真夏や真冬の移動は、水温差が大きくなりやすいため避けたほうが安全です。

屋外と室内の使い分けについては、それぞれの利点と手間を比べたうえで決めるのが確実です。

季節での移動を考えている場合は、冬越しの方法もあわせて確認しておいてください。

屋外で冬を越せる品種と、室内で水温を保ったほうがよい品種があります。

そして4つ目に、両方で楽しめる品種を選ぶという考え方もあります。

体色がはっきりしている品種は、上見でも横見でもそれなりに見応えがあります。

楊貴妃のような赤系の品種、白メダカのようなはっきりした体色の品種が該当します。

特徴が背中だけ、あるいはヒレだけに集中していない品種を選ぶ、という発想ですね。

最初の1種類としては、こうした汎用性のある品種から始めるのも良い選択だと思います。

もうひとつ、記録として残すという楽しみ方もあります。

上から撮った写真と、横から撮った写真の両方を残しておくと、同じ個体の違う魅力が見えてきます。

上見の写真は水面の反射が入りやすいので、日陰になる角度から撮ると写しやすくなります。

横見はガラス越しになるため、照明の映り込みに気をつけると鮮明に残せます。

成長にともなう変化を追いかけるなら、同じ角度で定期的に撮っておくと比較しやすいですよ。

スポンサーリンク

メダカの上見と横見に関するよくある質問(FAQ)

上見と横見、初心者にはどちらがおすすめですか?

飼育のしやすさで言えば、屋外の容器で上見から始めるほうが管理は単純です。屋外は水量を確保しやすく、日光と植物の働きで水質が安定しやすいという利点があります。フィルターや照明も基本的には不要です。一方、室内の水槽で横見を楽しむ場合は、置き場所の制約や照明の管理が加わります。ただし、天候の影響を受けず、いつでも間近で観察できるのは室内の魅力です。住環境と、どちらの見方に惹かれるかで決めてよいと思います。

水槽で飼っているのですが、体外光の品種は選ばないほうがよいですか?

選んではいけないということはありません。ただし、体外光は背中のラインに沿って出る表現なので、横から眺めると本来の美しさが伝わりにくくなります。体の内側に光が出る体内光にいたっては、横からはほとんど確認できません。水槽で飼う場合は、フタを開けて上から覗く時間を作るか、ヒレや体側に特徴のある品種を選ぶほうが満足度は高くなるでしょう。また、室内では日照が屋外ほど強くないため、光の伸び方が屋外飼育に及ばないこともあります。照明の当て方や点灯時間を工夫すると、多少は違いが出ます。

同じ個体なのに、上から見るのと横から見るので色が違って見えます。

これは自然なことです。メダカの体は背中側と体側で色素の乗り方が違い、光の反射の仕方も変わります。背中に光の表現がある品種では、上から見たときだけ光って見えるということが起こります。また、水面越しに見る上見では、水の揺れや反射も見え方に影響します。どちらが本当の色ということはなく、両方ともその個体の姿です。販売ページの写真がどちらの角度で撮られているかを確認しておくと、届いたときのイメージのズレが小さくなります。

睡蓮鉢とトロ舟では、見え方に違いはありますか?

どちらも上見が基本という点は同じですが、雰囲気は変わります。睡蓮鉢は深さと丸みがあり、水草を配置して庭の景色として楽しむのに向いています。トロ舟は容量が大きく水量を確保しやすいため、数を飼いたい場合や、水質を安定させたい場合に選ばれます。内側の色にも注目してください。黒っぽい容器のほうが体色が濃く出やすく、ラメや光も際立って見えます。見た目の好みと、置き場所の広さ、そして必要な水量から選ぶとよいと思います。

上見用に買った品種を、途中で室内水槽へ移してもよいですか?

移すこと自体は可能ですが、いくつか注意点があります。まず、環境の変化は生体に負担をかけるので、水温差の小さい時期を選び、水合わせを丁寧に行ってください。次に、体色が変わる可能性があります。暗い容器から明るい水槽へ移せば、背地反応によって色が薄く見えるようになります。光の表現も、日照が減ることで伸びが鈍ることがあります。移動の目的が観賞であれば、水槽側の背景を暗くするなどの工夫をあわせて行うと、印象の変化を抑えられます。

まとめ|容器を決めてから品種を選ぶ

上見と横見の違いは、単なる角度の話ではありません。

どちらで眺めるかによって、見える特徴が変わり、映える品種も変わります。

そして、その見方を決めているのは容器です。

もう一度整理すると、上見は背中に出る表現と体の幅や肉付きを、横見はヒレの形や体側の模様、そして泳ぐ姿を見るための角度です。

この対応関係さえ頭に入っていれば、販売ページの「上見が美しい」という一文から、その品種がどんな環境に向いているかを読み取れます。

屋外のトロ舟や睡蓮鉢は上見、室内のガラス水槽は横見。この対応はほぼ固定されています。

ですから、品種を選ぶ前に、まずどこに置いてどう眺めるかを決めてください。

上見で楽しむなら、体外光やラメ、背中に出る柄を持つ品種が向いています。

横見で楽しむなら、ヒレの表現や体型に特徴のある品種が見応えを発揮します。

あわせて、容器の色も見え方を大きく左右します。

暗い容器では体色が濃く出て、光の表現も際立ちます。明るい容器では、淡い色合いが清潔感のある印象になります。

両方を楽しみたい場合は、容器を分ける、季節で切り替える、あるいは汎用性のある品種を選ぶという方法があります。

両方を同時に満たそうとすると、どちらも中途半端になりがちです。

まずは片方に絞って、その環境で映える品種を選ぶほうが、結果的に満足度は高くなります。

いずれにしても、順番は容器が先、品種が後です。

この順番さえ守れば、「買ったのに思ったように見えない」という失敗はかなり減らせます。

なお、体色や光の出方には個体差があり、飼育環境によっても変化します。

購入前には販売ページの写真がどの角度から撮られたものかを確認し、判断に迷う点は販売者へ直接たずねてください。

同じメダカでも、見る角度を変えるだけで新しい発見があります。その面白さが伝わればうれしいです。

スポンサーリンク

COMMENTS

この記事へのご質問・コメント

質問・コメントを書く

記事の内容についてのご質問は、この欄からどうぞ。いただいたコメントは、所長が確認してから公開されます。

CAPTCHA


← トップページへ戻る
アクアリウムに必須の持ち物完全ガイド
START HERE / COMPLETE GUIDE

アクアリウムに必須の持ち物完全ガイド

必須器具から便利グッズ、日々の水質管理やトラブル対策まで。アクアリウムを長く楽しむために必要な持ち物を、ひとつのガイドにまとめました。 完全ガイドを見る