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メダカ水槽のおすすめ比較|サイズ別の水量と初心者向けセットの選び方

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水草を植えたガラス水槽でメダカが泳ぐ様子を写した、水槽選びの記事の表紙スライド

メダカ水槽のおすすめ比較|初心者向けセットの選び方

THE AQUA LAB 所長(イラスト)

こんにちは。THE AQUA LAB、運営者の所長です。

室内でメダカを飼おうと決めて水槽を探し始めると、思っていたより種類が多くて手が止まりますよね。

20cmほどの小さなものから60cmの本格的なものまであり、フィルターや照明が付いたセット品もあれば、水槽だけを単品で売っている店もあります。

価格も数千円から2万円近くまで幅があるので、どこまでお金をかけるべきか判断しにくいと思います。

先に結論をお伝えすると、メダカの水槽選びで最優先なのは置き場所と水量です。

デザインや付属品の豪華さより、この2つを先に決めるほうが、結果的に失敗しにくくなります。

というのも、水槽は水を入れると想像以上に重くなり、置き場所によっては選べるサイズが限られてしまうからです。

そして水量が決まれば、飼える匹数も、必要な用品も自動的に決まります。

この記事では、サイズ別の比較から、セット品と単品購入の違い、そして買わなくてよいものまでを順に整理していきます。

なお、ここで扱うのは室内で使うガラスやアクリルの水槽です。

屋外の容器を検討している方は、選び方の考え方が変わるので、屋外向けの解説を先に読んでみてください。

  • 水槽を選ぶ前に決めておく3つの条件
  • サイズごとの水量・飼える匹数・重さの違い
  • セット品と単品購入それぞれが向いている場合
  • メダカ水槽に必要なものと、なくてもよいもの
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水槽を選ぶ前に決める3つのこと

いきなり商品を比べ始める前に、決めておくことがあります。

置き場所、飼いたい匹数、そして屋内か屋外かの3つです。

この3つが決まると、候補になる水槽はかなり絞られます。

逆に、ここを決めずに商品ページを見比べると、価格やデザインだけで判断してしまい、届いてから置き場所に困ることになります。

順番に確認していきましょう。

どれも数分で決められることばかりです。

ここで、メダカという魚の性質も押さえておきましょう。

メダカは中層から上層を泳ぐ魚で、強い水流を得意としません。

また、日本の気候に適応しているため、室内であれば加温しなくても越冬できます。

この2つの性質から、熱帯魚用の装備をそのまま持ち込む必要はない、という結論が導けます。

ここを理解しておくと、セット品の中身を見たときに「これは要る」「これは要らない」を判断できるようになります。

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置き場所と耐荷重を先に確認する

60cm水槽の総重量が70kgを超えることと、直射日光やエアコンの風を避ける置き場所の条件を室内図で示したスライド
置き場所と耐荷重の確認点

もっとも大事なのが、置き場所です。

水は1リットルで約1kgあります。

つまり、水を20リットル入れる水槽なら、水だけで20kg。ここに水槽本体、底砂、器具の重さが加わります。

60cm水槽であれば、水を入れた総重量は70kgを超えることも珍しくありません

これは大人1人が乗っているのと同じくらいの重さです。

ですから、置き場所は次の条件を満たす必要があります。

まず、水平で安定していること。次に、その重さに耐えられること。

カラーボックスや簡易的な棚の上に大きな水槽を置くのは危険です。

心配な場合は、水槽専用の台を使うか、45cm以下のサイズに抑えるのが安全でしょう。

加えて、直射日光が長時間当たる場所は避けてください。

水温が上がりすぎるうえに、コケが増えて管理が大変になります。

エアコンの風が直接当たる場所も、水温が急に動くので向きません。

もうひとつ、水換えのしやすさも考えておいてください。

水道から遠い場所に置くと、水を運ぶ距離が長くなり、作業がおっくうになります。

管理が続くかどうかは、この動線でかなり変わります。

コンセントの位置も確認しておきましょう。フィルターや照明を使う場合に必要になります。

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何匹飼うか=必要な水量を決める

次に、飼いたい匹数から必要な水量を計算します。

よく使われる目安は、水1リットルあたり1匹程度です。

10リットルの水槽なら10匹くらい、という考え方ですね。

ただし、これは上限に近い目安です。

初めての飼育であれば、その半分くらいに抑えておくと、水質の管理がぐっと楽になります。

水量が多いほど水温も水質も安定するので、迷ったら大きめを選ぶのが基本です。

ここで注意したいのが、水槽の表示容量と実際に入る水の量は違うという点です。

水は縁いっぱいまで入れられませんし、底砂やレイアウト用品が体積を占めます。

実際に入る水は、表示の8割程度と考えておくと計算が合います。

匹数と水量の関係はメダカは何匹飼える?1リットル1匹の目安と過密対策で詳しく整理しています。

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屋内か屋外かで選ぶものが変わる

3つ目が、飼育場所です。

この記事では室内のガラス・アクリル水槽を扱いますが、屋外で飼う場合は選ぶものがまったく変わります。

屋外ではトロ舟や睡蓮鉢、発泡スチロールの容器が主流になり、透明な水槽はあまり使いません。

理由は2つあります。

ひとつは、屋外では上から眺めることになるので、側面が透明である必要がないこと。

もうひとつは、透明な容器は日光でコケが生えやすく、水温も上がりやすいことです。

屋外を検討している場合は、メダカの屋外飼育容器の選び方を先に読んでみてください。

室内水槽の利点は、天候に左右されず、いつでも横から観察できることです。

メダカの様子を毎日じっくり見たい方には、室内のほうが向いていると思います。

サイズ別の特徴を比較する

置き場所と水量が決まったら、サイズを選びます。

水槽のサイズは幅で呼ばれることが多く、20cm、30cm、45cm、60cmが一般的です。

それぞれで水量も重さも管理のしやすさも変わるので、比較しておきましょう。

結論から言うと、置き場所に余裕があるなら45cm以上が管理しやすいです。

水量が多いほど水質と水温が安定し、失敗が減るからですね。

ただし、置き場所や予算の制約があるなら、小型でも十分に飼えます。

もうひとつ、形状も見ておきたい要素です。

同じ幅でも、背が高いタイプと、水深が浅く横に広いタイプがあります。

メダカは上層を泳ぐので、水深より水面の広さがあるほうが泳ぎやすくなります。

背の高い水槽は見栄えがしますが、メダカにとっては下の空間があまり使われないことになります。

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小型水槽(20〜30cm)の特徴

小型水槽の魅力は、なんといっても手軽さです。

机の上や棚に置けますし、水量が少ないぶん水換えも軽い作業で済みます。

価格も安く、水槽単体なら1,000円台から見つかります。

飼える匹数の目安は、30cm水槽で10リットル前後の水が入るとして、初めてなら5匹程度でしょう。

一方で、注意点もあります。

水量が少ないほど、水温も水質も急激に変化します

これは物理的な話で、水の量が少なければ外気温の影響を受けやすく、排泄物による水質の変化も濃くなるためです。

夏場に室温が上がれば水温もすぐ追随しますし、餌の与えすぎで水質が悪化するのも早くなります。

つまり、小型水槽は手軽な反面、管理には少し気を配る必要があるということですね。

置き場所が限られている、まず少数から始めたい、という方には良い選択肢です。

また、小型水槽は避難用や隔離用としても使えます。

新しく迎えた個体をしばらく別に飼う、体調を崩した個体を分けるといった場面で、1つあると重宝します。

本格的に始めるなら大きめを選び、小型は予備として持っておく、という考え方もありますね。

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標準サイズ(45〜60cm)の特徴

45cm水槽はおよそ30〜35リットル、60cm水槽はおよそ57リットルの水が入ります(製品の奥行きによって変わります)。

水量が多いぶん、水温の変化がゆるやかで、水質も安定しやすくなります。

メダカの数も増やせますし、水草を入れてレイアウトを楽しむ余裕も生まれます。

初心者にとっては、実はこの安定感がいちばんの利点だと考えています。

ただし、重さの問題があります。

60cm水槽は水を入れると総重量が70kgを超えることもあるため、置き場所は慎重に選んでください。

また、水換えの作業量も増えます。

3分の1を換えるだけでも、60cm水槽なら約19リットル。バケツで運ぶとなると、それなりの労力です。

置き場所と、水換えの手間を許容できるかどうかで判断するとよいでしょう。

なお、水換えの負担は道具でかなり変わります。

ホース型の水換えポンプを使えば、バケツで何往復もする必要はありません。

大きめの水槽を検討している方は、この道具もあわせて用意しておくと、管理が続けやすくなります。

→ 横にスクロールできます

サイズ 水量の目安 飼える匹数の目安 水を入れた重さの目安 向いている人
20cm前後 3〜5L 2〜3匹 5kg前後 机の上で少数を飼いたい
30cm 10〜12L 5匹前後 15kg前後 棚に置いて手軽に始めたい
45cm 30〜35L 10〜15匹 40kg前後 安定させつつ場所も抑えたい
60cm 55〜60L 20匹前後 70kg超 数を飼いたい・専用台がある

表の匹数は、水1リットルあたり1匹という上限ではなく、初めてでも管理しやすい範囲まで落として示しています。

大きな水槽ほど余裕を持たせているのは、匹数が増えるほど餌の量も排泄も増え、管理の難しさが水量の増加より速く上がるためです。

重さはあくまで概算なので、実際の製品仕様も確認してください。

セット品と単品購入はどちらがよいか

フィルター付きのセット水槽と単品のガラス水槽を並べ、それぞれが向いている場面をまとめたスライド
セット品と単品購入の向き不向き

水槽を探していると、フィルターや照明が付属した「飼育セット」をよく見かけます。

一式そろって手軽に見える反面、本当に必要なものが入っているのか判断しにくいところでもあります。

結論を先に言うと、初めての1台ならセット品で問題ありません

ただし、メダカに合わないものが含まれている場合があるので、中身の確認は必要です。

ここでは、それぞれが向いている場面を整理します。

判断のポイントは、何を優先するかという1点です。

手軽さを優先するならセット品、こだわりを反映したいなら単品購入。

費用の面では、セット品のほうが割安になることが多いです。

ただし、使わない付属品が含まれていれば、その分は無駄になります。

ですから、中身を見たうえで「使わないものが少ないセット」を選ぶのが理想的ですね。

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セット品が向いている場合

セット品の最大の利点は、必要なものが一度にそろうことです。

水槽、フィルター、照明、フタといった基本的な構成が入っているので、買い忘れがありません。

個別に買うより価格が抑えられていることも多く、初期費用の面でも有利です。

とくに、何を買えばよいか分からない段階では、セット品から始めるのが手っ取り早いでしょう。

ただし、確認してほしい点があります。

それは、付属のフィルターの水流です。

メダカは水流の強い環境が得意ではありません。

熱帯魚向けのセットに入っている外掛けフィルターは、そのままだと水流が強すぎることがあります。ジェックスも室内飼育の解説で「室内飼育のメダカはフィルターの水流によって絶え間なく泳ぎ続けることでやせ細ってしまいます」と述べています(出典:ジェックス メダカの室内飼育、フィルターから見直してみませんか?)。

この場合、水流を弱める工夫をするか、スポンジフィルターなど水流の穏やかなものへ交換することになります。

水流が強いかどうかは、水面の揺れ方と、メダカの泳ぎ方で判断できます。

メダカが常に一箇所へ流されている、あるいは物陰から出てこないようなら、水流が強すぎるサインです。

迷ったときは、メダカ用として設計された水槽セットを選ぶと、水流や水深の面で外しにくくなります。

フィルターの選び方はメダカにフィルターはいらない?種類ごとの選び方で詳しく扱っています。

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単品で揃えるほうがよい場合

一方、単品で揃えるのが向いているのは、飼い方の方針が決まっている場合です。

たとえば、フィルターを使わずに水草と少数のメダカで管理したい、という方針があるとします。

この場合、セット品を買うとフィルターが余ります。

また、水槽のサイズや形にこだわりがある場合も、単品購入のほうが選択肢が広がります。

メダカに向いているのは、水深より水面の広さがある形です。

メダカは中層から上層を泳ぐ魚なので、深さより横の広がりがあるほうが泳ぎやすくなります。

横に広い形を選べるかどうかという点では、単品購入のほうが自由度が高くなります。

もうひとつ、セット品には水槽のサイズに合わせた器具が入っているという利点もあります。

単品で揃える場合は、フィルターの適合水量や照明の幅が水槽に合うかを、自分で確認する必要があります。

そして、すでに用品を持っている場合も単品購入が合理的です。

買い足すのは水槽だけで済むので、無駄がありません。

必要なものと、なくてもよいもの

水槽が決まったら、周辺の用品です。

ここで費用がふくらみやすいので、必要なものと、環境しだいのものを分けて考えましょう。

実は、メダカの飼育に絶対必要なものはそれほど多くありません。

熱帯魚とメダカでは、必要な装備が違うからです。

熱帯魚は水温を保つためにヒーターが欠かせませんが、メダカは日本の気候に適応しているので室内なら無加温で越冬できます。

この違いだけでも、初期費用はかなり変わってきます。

熱帯魚と同じ装備をそろえる必要はないので、まず最小限で始めて、必要になったら足すという順番が無駄がありません。

優先順位をつけるなら、水槽と水量に関わるものが最優先で、レイアウト用品は後回しで構いません。

用品の全体像はメダカを飼うのに必要なもの最低限リストにまとめてあるので、あわせて確認してください。

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最初に必ず要るもの

必ず必要なのは、次の5つです。

水槽、カルキ抜き(塩素中和剤)、餌、網、そして水換え用のバケツやホース。

このうち意外に見落とされやすいのが、カルキ抜きです。

水道水に含まれる塩素は、メダカにとって有害です。

汲み置きで抜くこともできますが、時間がかかるうえに天候にも左右されるので、市販の中和剤を用意しておくほうが確実でしょう。

網も1本あると、生体の移動や、水面のゴミすくいに使えます。

網と餌は、水槽の大きさと個体の口に合うものを選べば十分です。

それぞれの細かい選び方は用品を網羅した記事のほうが詳しいので、そちらに譲ります。

ここで水槽サイズと直結するのは、水換えの道具です。

30cm程度までならバケツで足りますが、45cm以上になると1回に運ぶ水が10リットルを超えるため、ホース型のポンプがあるかどうかで負担が大きく変わります。

カルキ抜きは液体タイプが扱いやすく、規定量を守れば数秒で中和できます。

そして、水換え用の容器です。

バケツで十分ですが、水量の多い水槽では、底の汚れを吸い出せるホース型のポンプがあると作業が楽になります。

ホース型のポンプは、底に溜まったフンや食べ残しを吸い出しながら水を抜けるので、掃除と水換えを同時にこなせます。

カルキ抜きは消耗品なので、最初に1本用意しておけば当分は足ります。

フタも、あるほうが安心です。

メダカは驚いたときに水面から飛び出すことがあるので、飛び出し防止として役立ちます。

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環境しだいで判断するもの

次に、あってもなくてもよいものです。

フィルターは、水量と匹数によります。

少数を大きめの水槽で飼うなら、水草と定期的な水換えで管理できることもあります。

逆に、匹数が多い場合や水量が少ない場合は、あったほうが管理は安定します。

照明は、観賞のためと水草のためです。

体色を美しく見せたい場合にも役立ちますが、点灯しっぱなしにするとコケが増えます。

1日の点灯時間は、様子を見ながら調整してください。

メダカ自体は室内の明るさでも生きられますが、水草を育てるなら必要になります。

また、日照が極端に少ない環境では繁殖に影響することがあります。

エアレーション(ぶくぶく)も、必須ではありません。

水面が広く、匹数が控えめであれば、酸素は水面から自然に取り込まれます。

ただし、夏場の高水温期や、匹数が多い場合はあったほうが安心です。

ヒーターは、基本的に不要です。

メダカは日本の気候に適応した魚なので、室内であれば無加温でも越冬できます。

ただし、冬も繁殖させたい場合や、極端に冷える部屋の場合は検討の余地があります。

底砂は、見た目のためと、バクテリアの住み家としての役割があります。

掃除の手間を減らしたいなら、あえて敷かないという選択もあります。

敷く場合は、色によって体色の見え方が変わる点だけ覚えておいてください。暗い色ほど濃く見えます。

水草については、あると産卵床になり、隠れ家にもなります。

水中の栄養を吸収してくれるので、水質の安定にも一役買ってくれます。

マツモやアナカリスのように、水に浮かべておくだけで育つ種類なら、手間もかかりません。

繁殖を考えているなら、入れておくと役立ちます。

買ってから飼い始めるまでの手順

設置・稼働・待機・導入という立ち上げの4手順を、水槽と袋の写真で順に示したスライド
買ってから飼い始めるまでの4手順

水槽と用品がそろったら、いよいよ立ち上げです。

ここで多いのが、買ってきたその日にメダカを入れてしまうという失敗です。

気持ちは分かりますが、少し待つほうが結果的にうまくいきます。

理由は2つあります。

ひとつは、水道水の塩素を確実に抜くため。

もうひとつは、水温を部屋の温度になじませるためです。

手順としては、まず水槽を設置場所に置き、水平を確認します。

次に、底砂を敷く場合は洗ってから入れ、水を注ぎます。

このとき、いきなり勢いよく注ぐと底砂が舞い上がるので、皿や袋の上からゆっくり注ぐときれいに入ります。

水を入れたらカルキ抜きを規定量加え、フィルターを使う場合は稼働させます。

そのまま数日置くのが理想です。

目安としては1週間ほど回せると安心で、短くても2〜3日はあけたいところです。

この期間に、水温が室温になじみ、フィルターの中でろ過を担う細菌が少しずつ増え始めます。

この細菌は、メダカの排泄物から出るアンモニアを、害の少ない物質へ変えていく働きをします。

すぐに増えるものではないので、立ち上げ直後は水質が不安定になりやすい時期だと考えてください。

だからこそ、最初は匹数を控えめにして、餌も少なめにするのが安全です。

そしてメダカを迎える当日は、袋のまま水面に浮かべて水温を合わせてから、少しずつ水槽の水を袋へ足していきます。

移したその日は、餌を与えないでください。

移動で体力が落ちている状態で餌を与えると、消化に負担がかかり、食べ残しが水を汚す原因にもなります。

翌日以降、泳ぎ方が落ち着いてきたら少量から始めましょう。

最初の1週間は、水の濁りや匂い、メダカの泳ぎ方を毎日確認してください。

水が白く濁ることがありますが、これは立ち上げ初期によく見られる現象です。

数日で落ち着くことが多いので、慌てて全部の水を換えないほうがよい場合もあります。

その後の日常管理はメダカの飼い方|室内で失敗しない育成術にまとめています。

予算の目安と失敗しない買い方

最後に費用の話をしておきましょう。

初期費用の内訳を知っておくと、どこにお金をかけるべきかが見えてきます。

結論から言うと、生体より環境側のほうがお金がかかります

メダカの定番品種であれば10匹で1,000円台から2,000円前後で購入できますが、水槽と用品を揃えると数千円になるのが一般的です。

内訳をざっと挙げてみましょう。

水槽本体、カルキ抜き、餌、網、水換え用の道具。これが最小構成です。

ここにフィルター、照明、底砂、水草を加えると、当然その分だけ増えていきます。

ここで意識してほしいのが、優先順位です。

お金をかける価値があるのは、まず水槽そのものと、水量を確保することです。

水量が多いほど環境が安定するので、ここは削らないほうがよい部分になります。

逆に言えば、同じ予算なら、器具を豪華にするより水槽を大きくするほうが失敗しにくい、ということです。

次に、水換えの道具です。

作業が楽になれば頻度を保ちやすくなり、結果的に水質が安定します。

逆に、最初は抑えてよいのが、レイアウト用品と高機能な器具です。

流木や石、豪華な照明は、飼育が安定してから足しても遅くありません。

初期費用を抑えたい場合は、水槽と最低限の用品だけを買い、様子を見ながら足していく方法もあります。

最初から完璧を目指すより、必要が生じてから買うほうが、結果的に無駄が出にくくなります。

そして、ここが大事なのですが、生体は最後に買ってください

水槽の準備が整ってから購入すれば、待たせることも慌てることもありません。

どこで買うかについては、メダカはどこで買える?販売店と通販の探し方で実店舗と通販それぞれの特徴を比較しています。

なお、価格や在庫は時期や店舗によって変わります。

この記事の金額はあくまで一般的な目安なので、購入前には販売ページの最新の記載を確認してください。

水槽は水を入れると非常に重くなります。60cmサイズでは総重量が70kgを超えることもあり、設置場所の耐荷重を超えると棚や床の破損につながります。専用台を使わない場合は、必ず設置面の耐荷重を確認してください。判断に迷う場合は、より小さいサイズを選ぶか、専門店に相談することをおすすめします。

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メダカ水槽の選び方に関するよくある質問(FAQ)

メダカに水槽のフタは必要ですか?

あったほうが安心です。メダカは驚いたときや、水面近くで勢いよく泳いだときに飛び出してしまうことがあります。とくに導入直後や、新しい個体を追加したときは環境に慣れていないため、飛び出しが起こりやすくなります。フタには、ほこりの侵入を防ぐ、水の蒸発を抑えるという役割もあります。ただし、完全に密閉すると空気の入れ替わりが悪くなるので、隙間のあるタイプか、少しずらして置くとよいでしょう。あわせて、水位を縁いっぱいにしないことも飛び出し防止に役立ちます。

ガラスとアクリル、どちらの水槽がよいですか?

小型から標準サイズであれば、ガラス水槽が一般的です。透明度が高く、傷がつきにくいという利点があります。一方でアクリルは軽くて割れにくいため、大型のものや、移動が必要な場合に選ばれます。ただしアクリルは表面に傷が入りやすく、掃除の際に注意が必要です。メダカを室内で飼う範囲では、価格と入手のしやすさからガラス水槽で十分だと思います。どちらを選ぶ場合も、水を入れる前に水平をとることと、設置面の耐荷重を確認することは変わりません。

熱帯魚用のセットをメダカに使ってもよいですか?

使えますが、確認したい点が2つあります。ひとつはフィルターの水流です。熱帯魚向けのセットは水流が強めのものが多く、メダカには負担になることがあります。吐出口の向きを調整する、スポンジをかませるなどして弱める工夫をしてください。もうひとつがヒーターです。セットに含まれている場合、メダカには基本的に不要なので使わない選択もあります。冬に繁殖させたい場合や、極端に冷える部屋の場合のみ検討してください。水槽本体や照明については、そのまま使って問題ありません。

立ち上げてから何日でメダカを入れられますか?

カルキ抜きを使えば塩素はすぐ中和できるので、理屈のうえでは当日でも入れられます。ただし、数日置いたほうが安全です。水温が室温になじみますし、フィルターを使う場合はろ過を担う細菌が少しずつ増え始めるためです。目安としては、2〜3日置ければ十分でしょう。もし余裕があれば1週間ほど回しておくと、水質はより安定します。急いで入れる場合は、最初の数日は餌を控えめにして、水の様子を観察してください。濁りや異臭が出たら、部分的に水を換えて様子を見ます。

小さい容器やボトルでメダカを飼えますか?

飼えないわけではありませんが、難易度は上がります。水量が少ないほど水温も水質も急激に変化するためです。ボトルのような小さな容器では、1匹でも水質の悪化が早く、夏場の水温上昇にも対応しにくくなります。どうしても小さな容器で飼う場合は、匹数を最小限にして、こまめな水換えと置き場所の管理が必要です。初めての飼育であれば、少なくとも10リットル以上入る容器を選ぶほうが、失敗する可能性を下げられます。

まとめ|置き場所と水量から決めれば失敗しない

メダカの水槽選びは、商品を比べるところから始めないほうがうまくいきます。

最初に決めるのは、置き場所と、飼いたい匹数から逆算した水量です。

水を入れた水槽は非常に重いので、置き場所の耐荷重を必ず確認してください。

そのうえで、置ける範囲でなるべく大きめを選ぶ。これが安定した飼育への近道になります。

サイズごとの目安としては、30cmで5匹前後、45cmで10〜15匹、60cmで20匹前後が管理しやすい範囲です。

初めての1台であれば、セット品から始めて構いません。

ただし、付属フィルターの水流が強すぎないか、ヒーターが本当に必要かは確認してください。

必要なものは、水槽・カルキ抜き・餌・網・水換えの道具の5つ。

フィルターや照明、底砂は環境しだいなので、最初から全部そろえる必要はありません。

そして、生体は最後に買う。水槽を数日回してから迎えれば、慌てずに済みます。

なお、製品の仕様や価格は時期によって変わります。

購入前には各商品の表示を確認し、判断に迷う点は販売店やメーカーへ直接たずねてください。

最初の1台を無理のない構成で選べれば、そのあとの飼育はぐっと楽になります。

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