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グッピーの餌やりは1日何回が正解?量の決め方と絶食できる日数の目安

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水草の茂った水槽を泳ぐグッピーの写真に記事タイトルを重ねた表紙画像

グッピーの餌は1日何回?適量と頻度・絶食できる日数の目安

THE AQUA LAB 所長(イラスト)

こんにちは。THE AQUA LAB、運営者の所長です。

グッピーを飼い始めて最初につまずきやすいのが、餌の量と回数です。パッケージには「食べ切れる量を」としか書かれていないことが多く、その「食べ切れる量」がどのくらいなのか分からない。よくあるつまずきだと思います。

しかも困ったことに、グッピーはいくらでも食べようとします。水槽の前に立つと寄ってくるので、つい追加したくなりますよね。その気持ちはよく分かるのですが、この「もう少しだけ」が水槽を崩す原因になります。

実は、餌が足りなくて魚が落ちることはあまりありません。落ちるときはたいてい、与えすぎか、その結果としての水質悪化が絡んでいます。つまり量と回数の判断は、餌の話であると同時に水質管理の話でもあるわけです。

この記事では、1回の量と1日の回数の決め方を具体的な目安に落としたうえで、水温や成長段階での調整、そして旅行などで餌を与えられないときにどこまで空けられるのかまで整理していきます。

  • 1回に与える量と1日の回数の決め方
  • 与えすぎたときに水槽で何が起きるか
  • 水温と成長段階に応じた量の調整
  • 絶食できる日数と留守中の現実的な対策
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グッピーの餌やりは1日1〜2回が基本

結論から言うと、成魚のグッピーには1日1〜2回、2〜3分で食べ切れる量を与えるのが基本です。

メーカーの案内でも、朝と夕方の1日2回で食べ切れる量、という考え方が示されています。回数より大切なのは1回あたりの量で、ここさえ間違えなければ回数はある程度融通が利きます。

なぜ量が先なのかというと、餌やりの失敗はほぼすべて「1回に入れすぎる」ことから始まるからです。回数を1回にしても2回にしても、1回あたりが多ければ結果は同じになります。逆に1回の量さえ守れていれば、回数が多少ずれても水槽は崩れません。

もうひとつ、前提として押さえておきたいことがあります。適量は水槽ごとに違う、ということです。同じ10匹でも、水量が20Lの水槽と50Lの水槽では、食べ残しが水質に与える影響がまるで違います。ここから先の数字は出発点であって、最終的な答えは自分の水槽で見つけるものだと考えてください。

まずは量の決め方から見ていきましょう。

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1回の量は2〜3分で食べ切れる量に

量の基準は時間で決めます。入れてから2〜3分のあいだに、水面や中層にある餌がなくなる量です。

この基準がよくできているのは、匹数や個体の大きさが違っても自動的に調整されるところです。10匹の水槽と20匹の水槽では必要な量が違いますが、「数分で消える量」という尺度ならどちらにも当てはまります。

実際にやってみると、思っていたより少ないと感じるはずです。5分経っても底に残っているなら明らかに多すぎますし、1分もかからず消えて、なおグッピーが水面を探し回っているなら少し足してもよいでしょう。

判断に迷うときは、少ない側から始めてください。足すのは簡単ですが、入れすぎた餌を回収するのは難しいからです。

もうひとつ、時間を計るときは「入れた瞬間」からにしてください。ぱらぱらと数回に分けて入れると、最初の分がなくなったころに最後の分が届く形になり、実質の給餌時間が延びます。1回ぶんはひと息で入れて、そこから時計を見る。これだけで判断がぶれにくくなります。

水面に浮いたまま残る餌より、底に落ちた餌の方が見落としやすいので注意が必要です。前面のガラス際だけでなく、水草の陰や流木の裏も一度のぞいてみてください。

グッピーは満腹でも餌を追いかけることがあります。「まだ食べたそうにしている」は量の判断材料になりません。見るのは魚の様子ではなく、水中に残っているかどうかです。

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回数は1日1〜2回から始めて調整する

1日の回数は、成魚なら1〜2回が標準です。

1回にまとめるか2回に分けるかで迷ったら、2回に分ける方をおすすめします。同じ総量でも、一度に大量に入れるより分けた方が食べ残しが出にくく、消化の面でも負担が小さくなるからです。

ただし2回に分けるときは、1回あたりの量も半分にしてください。「朝も夕方も同じ量」にしてしまうと、単純に倍の餌を入れることになります。ここは意外と間違えやすいところです。

成長期の若魚や、繁殖を進めている時期には3回程度に増やす考え方もあります。この場合も総量ではなく回数を増やすのがポイントで、1回の量はやはり数分で消える範囲に収めます。

与える時間帯は、照明が点いているあいだにしてください。消灯後は活性が落ちて食べ残しが増えますし、暗い水槽では食べ切ったかどうかの確認もできません。

時間帯そのものは、朝でも夜でも構いません。大切なのは毎日ほぼ同じ時刻にすることで、決まった時間に与えていると、魚の側も食べる準備ができた状態で待つようになります。結果として食べ残しが減るわけですね。

逆に不規則な与え方は、量の判断も難しくします。前回からの間隔が空いていれば食いつきはよくなりますし、間隔が短ければ鈍くなる。同じ量を入れても「食べ切る速さ」が変わってしまい、基準として使えなくなってしまうのです。

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10匹あたりひとつまみが最初の目安

時間の基準は分かりやすいのですが、最初の1回は「どのくらい入れればいいのか」が読めません。

そこで出発点になるのが、グッピー10匹に対してひとつまみ程度、という目安です。メーカーの飼育案内でもこの表現が使われています(出典:ジェックス グッピーの飼い方 エサの与え方)。

「ひとつまみ」に幅があるのは確かですが、親指と人差し指でつまんだ程度と考えれば大きく外しません。まずはその量を入れて、2〜3分後の水面と底を見る。多ければ次から減らし、足りなければ少し増やす。数日で自分の水槽の適量が見えてきます。

なお袋から直接ふりかけるのは避けてください。手のひらや小皿に一度出してからつまむと、量が目で確認できますし、湿気が袋に入るのも防げます。

◆所長のワンポイントアドバイス

家族で世話をしている水槽では、餌を「あげたかどうか」が分からなくなって二重給餌になりがちです。カレンダーに印を付けるだけでも、この事故はほぼ消えます。

与えすぎが招く3つのトラブル

水面に落ちる餌に向かうグッピーの写真とともに、餌の不足より与えすぎと水質悪化が原因になりやすいことを3つの要点で示したスライド
餌やりの失敗は1回に入れすぎることから始まる

なぜここまで量にこだわるのか。与えすぎたときに水槽で起きることを見ておくと納得しやすいと思います。

メーカーの案内でも、餌を与えすぎてグッピーを死なせてしまう例はけっこうある一方で、餌が少なくて死んでしまうことはあまりない、と説明されています。この非対称さが、餌やりの判断を「少なめ寄り」に倒す理由です。

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食べ残しが腐って水質を悪化させる

いちばん直接的なのがこれです。

食べられなかった餌は底に落ち、時間をかけて分解されていきます。この過程でアンモニアが発生し、ろ過が追いつかなければ亜硝酸として水中に残ります。亜硝酸は魚の血液が酸素を運ぶ働きを妨げるため、少量でも影響が出ます。

やっかいなのは、変化がゆっくり進むことです。餌を入れすぎた翌日に魚が落ちるわけではなく、数週間かけて水が悪くなり、ある日まとめて不調が出ます。原因と結果が離れているので、餌が原因だと気づきにくいわけですね。

底床の隙間に入り込んだ餌は、目視でも見つけにくくなります。水換えのときにプロホースで底をなぞってみて、茶色いものが吸い出されてくるようなら、量を見直す合図だと考えてください。

立ち上げ直後の水槽ではこの影響がさらに大きくなります。生物ろ過を担うバクテリアがまだ十分に育っていないため、少しの食べ残しでもアンモニアが処理しきれず残るからです。最初の1か月は、標準の目安よりさらに控えめでちょうどよいと考えています。

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消化不良と肥満で体調を崩す

次に、魚の体そのものへの影響です。

グッピーは満腹という感覚が人ほど明確ではないようで、目の前にあるものを食べ続ける傾向があります。乾燥した粒は水を吸って膨らむため、乾いたまま大量に食べると消化管に負担がかかります。

顆粒タイプを使っているなら、この点はとくに意識してください。フレークは水を含んで薄く広がりますが、硬い顆粒は口に入ってから膨らみます。切り替えた直後に不調が出る水槽では、量ではなく形状が原因ということもあるわけです。

症状としては、フンが白く細くなる、水面近くで動かなくなる、お腹が不自然に膨らむ、といった変化が出ることがあります。こうなってから量を減らしても回復には時間がかかるので、そもそも与えすぎない方が早いのです。

肥満も見落とされがちな問題です。太った個体は泳ぎが鈍くなり、繁殖にも影響が出るとされています。とくにメスは妊娠との区別がつきにくいため、お腹の膨らみだけで判断するのは避けましょう。

お腹の膨らみが左右非対称だったり、うろこが逆立っていたり、体を横にして泳ぐようになったりした場合は、餌の量とは別の問題が起きている可能性があります。改善が見られないときは、購入した販売店や専門店へ早めに相談してください。

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コケと硝酸塩が減らなくなる

3つめは、水槽全体の栄養バランスの話です。

餌に含まれる窒素とリンは、食べられても食べられなくても最終的に水中へ出ていきます。生物ろ過が働いていればアンモニアは硝酸塩まで分解されますが、硝酸塩は水換えでしか減りません。

つまり餌を多く入れるほど、同じ水換え頻度では硝酸塩が積み上がっていきます。そしてこの栄養はコケの材料にもなるので、ガラス面の掃除が追いつかなくなるという形で表面化します。

数値で管理したいなら、硝酸塩は25mg/L以下を目標にして、50mg/Lを超えたら水換えか餌の量を見直すという運用が分かりやすいでしょう。あくまで一般的な目安ですが、基準がひとつあるだけで判断は速くなります。

コケ取りの頻度が上がってきたら、まず疑うのは照明時間、次が餌の量です。この順で見ていくと原因にたどり着きやすくなります。

ここで見落とされがちなのが、匹数との関係です。同じ量を与えていても、稚魚が育って生体量が増えれば、水に出ていく窒素とリンの総量は増えます。「餌の量は変えていないのにコケが増えた」というときは、水槽の中身が変わっていないか数えてみてください。

水温と成長段階で餌の量は変わる

ここまでの目安は、水温が安定した標準的な条件での話です。実際には季節と個体の成長段階で必要量が変わります。

状況ごとの目安を表に整理しておきます。

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状況 1日の回数の目安 1回の量 考え方
成魚・水温24〜26℃ 1〜2回 2〜3分で完食 標準。ここを基準に前後させる
成魚・水温20℃前後 1回または隔日 1〜2分で完食 代謝が落ちるので控えめに
若魚(全長2〜3cm) 2〜3回 1〜2分で完食 総量ではなく回数を増やす
稚魚(生後1か月まで) 3〜4回 ごく少量 粉状の餌を少しずつ。水質の管理を優先
繁殖を進めたい時期 2〜3回 2〜3分で完食 水換えの頻度もあわせて上げる

数値はあくまで一般的な目安です。水槽のろ過方式や飼育数、個体差で前後しますので、自分の水槽の様子を見ながら調整してください。

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水温が下がったら量も回数も減らす

魚は変温動物なので、水温が下がると代謝も落ちます。

代謝が落ちるということは、消化の速度も落ちるということです。同じ量を食べても処理に時間がかかるので、いつもの調子で与えると消化不良を起こしやすくなります。

グッピーの飼育では22〜28℃程度が扱いやすい範囲とされていますが、この中でも下の方に寄ると食いつきが落ちてきます。食べ残しが増えたと感じたら、まず水温を測ってみてください。

停電やヒーターの故障で水温が急に下がったときは、無理に食べさせようとしないことです。1日程度なら与えなくても問題になりにくいので、水温が戻ってから再開してください。

夏の高水温にも別の注意が要ります。水温が上がると代謝は上がりますが、同時に水に溶ける酸素の量は減ります。消化にも酸素を使うので、高水温で満腹まで食べさせると呼吸に回せる余裕が削られてしまうわけです。30℃に近づく日は、量を落として涼しい時間帯に与える方が無難でしょう。

水温そのものの管理については、グッピーの適温を目的別に整理した記事でまとめています。生存できる範囲と繁殖しやすい範囲は別物なので、目的に応じて読み替えてください。

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稚魚は少量を回数で分けて与える

成魚24〜26度・成魚20度前後・若魚・稚魚の4つの状況ごとに、1日の回数の目安と1回の量、調整の考え方を並べた表のスライド
水温と成長段階に応じた餌の回数と量の目安表

稚魚は成魚とまったく違う考え方になります。

体が小さいぶん一度に食べられる量が限られ、しかも成長が早いのでエネルギーは常に必要です。この2つを両立させるには、少量を何度にも分けるしかないわけです。回数は1日3〜4回を目安にしてください。

餌そのものも変わります。成魚用の粒はまず口に入らないので、指ですりつぶして粉状にするか、稚魚用のパウダーフードを使います。メーカーの案内でも、エサをさらに細かくすりつぶしてパウダー状にすれば使える、と説明されています。

ただし回数が増えるぶん、水を汚しやすくなるのが難点です。稚魚水槽では水換えの頻度を上げるか、水量に余裕を持たせるかの対策が要ります。

粉状の餌は水面に広がって漂うので、ぱっと見では入れた量が分かりにくいという問題もあります。ここでも判断は「数分後に濁りが残っていないか」で行ってください。白っぽい膜が水面に張るようなら、明らかに入れすぎています。

生後1か月を過ぎて全長1cmを超えるあたりから、成魚用の餌を細かくしたもので足りるようになります。切り替えは一度にではなく、粉状の餌に少しずつ混ぜていくと反応がよいはずです。

また親と一緒の水槽では、稚魚が餌にたどり着く前に成魚が食べてしまいます。水草や隔離ケースで逃げ場を作る方法はグッピーの共食い対策の記事で扱っています。

絶食できる日数と留守中の対策

旅行や出張で数日家を空けるとき、餌をどうするかは悩みどころです。

結論を先に言うと、健康な成魚であれば数日の絶食はそれほど問題になりません。むしろ心配なのは、心配のあまり出発前に大量の餌を入れてしまうことの方です。

→ 横にスクロールできます

留守の長さ 成魚だけの水槽 稚魚がいる水槽 備考
1〜2泊 そのままで問題になりにくい そのままでも可 出発前に多めに与えない
3〜4泊 基本はそのまま。心配なら留守番フード 留守番フードか人に依頼 出発前に水換えをしておく
5〜7泊 留守番フードか自動給餌器 人に依頼する方が安全 ヒーターと照明のタイマーも確認
1週間以上 自動給餌器+人の確認 人に依頼 停電・水温の異常に備える

いずれも一般的な目安であり、個体の状態や水槽の環境で変わります。長期間になるほどリスクは上がるので、余裕を持った準備をおすすめします。

表で稚魚のいる水槽を分けているのは、稚魚が絶食に弱いからです。体に蓄えられる余力が小さく、成長の速度も速いので、数日の空白が生存率に響きます。稚魚がいる時期は、旅行の予定そのものを繁殖のタイミングと調整する方が現実的かもしれません。

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健康な成魚なら数日は耐えられる

グッピーに限らず、成長しきった健康な魚は数日の絶食に耐えるようにできています。自然界では毎日安定して餌にありつけるわけではないので、当然といえば当然ですね。

むしろ危ないのは、出発前に「まとめて」与えてしまうことです。数日分を一度に入れても、魚は数分ぶんしか食べません。残りは全部そのまま腐って、帰宅したときには水が白濁している、という結末になります。

1〜2泊なら何もしないのがいちばん安全です。3〜4泊でも、出発前に水換えをして水質を整えておけば、成魚だけの水槽なら乗り切れることが多いでしょう。

ここで「出発前の水換え」を挙げているのには理由があります。餌を止めても、それまでに蓄積した硝酸塩や有機物は減りません。留守のあいだは何も手を打てないので、出る前にできるだけ水質をリセットしておくのが最も効く準備になるわけです。

あわせて、フィルターの掃除は出発前にはやらない方が無難です。ろ材を洗うとバクテリアが一時的に減り、水質が不安定になります。掃除をするなら1週間ほど前に済ませ、出発前は水換えだけにとどめてください。

気をつけたいのは、痩せている個体や体調を崩している個体がいる場合です。こうした個体は余力が少ないので、日数が延びるほど負担が大きくなります。長く空ける予定があるなら、体調が整うのを待つか、人に頼む方が確実です。

長生きさせる観点からの日々の管理は、グッピーの寿命と長生きのコツにまとめてあります。餌の量は寿命にも関わる部分なので、あわせて確認してみてください。

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留守番フードと自動給餌器の使い分け

5泊を超えるなら、何らかの手当てを考えます。選択肢は3つです。

選ぶ前に、水槽の水量を確認しておいてください。同じ製品でも、60cm規格の50L超と30cm規格の10Lでは、溶け出した餌の濃さがまったく違います。小型水槽ほど留守番フードは効きすぎるので、使うなら小さめの製品を選ぶか、そもそも使わない判断も選択肢に入ります。

ひとつめが留守番フードです。水中でゆっくり溶けていくブロック状の餌で、数日から1週間程度もつように作られています。手軽ですが、溶け出した分がそのまま水を汚すので、水量の小さい水槽では負担が大きくなります。

溶ける速さは水温にも左右されます。夏場は想定より早く溶けてしまい、後半に餌がなくなっているということも起こり得ます。使う前に、一度ふだんの水温でテストしておくと安心でしょう。

小型魚用として作られた留守番フードなら、グッピーの口にも合いやすく、水を汚す量も抑えやすくなります。対応日数は製品によって違うので、留守の長さに合わせて選んでください。仕様や内容量は変更されることがあるため、購入前に販売ページでご確認ください。

ふたつめが自動給餌器です。決まった時間に決まった量を落としてくれるので、水を汚す量は抑えられます。ただし出発前に必ず動作を確認してください。詰まったり、逆に落としすぎたりする事故は珍しくありません。

確認のしかたは簡単で、留守にする数日前から実際に使ってみることです。設定した量が本当に落ちているか、詰まらないかを、自分が見ている状態で確かめておく。ぶっつけ本番で使うのがいちばん危ないやり方だと思います。

湿気にも注意が要ります。水面のすぐ上に設置すると餌が湿って固まり、落ちなくなることがあります。水面から距離を取り、フタとの間に隙間を作る配置にしてください。

給餌のタイミングと量を固定できる機種なら、留守中だけでなく普段の与えすぎ防止にも役立ちます。落ちる量が調整できるか、設置してもフタが閉まるかを確認してから選ぶとよいでしょう。電池の残量と動作確認は、出発前に必ず行ってください。

みっつめが人に頼む方法です。いちばん確実ですが、頼む相手には「1回ぶんを小分けにしたもの」を渡してください。「適量を」と伝えると、たいてい多めに入れられます。小分けにしておけば、量の判断を相手にゆだねずに済みます。

どの方法を選ぶにしても、出発前の水換えと機器の点検はセットで行ってください。餌よりも、ヒーターの故障や停電の方が深刻な結果になりやすいからです。

もうひとつ、夏場の留守で見落とされるのが室温です。エアコンを止めて出かけると、日中の室温がそのまま水温に反映されます。水量の小さい水槽ほど影響が大きいので、留守中も冷房を弱めに動かしておくか、水槽用のファンを併用する判断が要ります。

3泊までなら「何も入れず、出発前に水換えをする」がいちばん失敗の少ない方法です。餌を足すよりも、水をきれいにしておく方が魚には効きます。

餌やりで失敗しない観察ポイント

餌の量が合っているかを判断する手がかりを、フンの状態・食いつき・水の透明度・泳ぐ位置の4つに分けて説明したスライド
餌の量を見直すサイン4つ|フン・食いつき・透明度・泳ぐ位置

最後に、量が合っているかを日々確認する方法をまとめます。

基準は数字ではなく、水槽が教えてくれるサインです。毎日見ていれば変化に気づけますし、気づけば調整も早くできます。

フンの状態と食いつきで量を見直す

いちばん分かりやすいのがフンです。

フンは水槽の中でいちばん正直な指標です。餌の量、消化の状態、体調のどれが崩れても、まずここに出てきます。水換えのときに底を見る習慣をつけておくと、変化に早く気づけるようになるはずです。

健康なグッピーのフンは、体色に近い色で適度な太さがあります。これが白く細い糸のようになっていたら、消化がうまくいっていないサインかもしれません。量を減らすか、餌の種類を見直す判断材料になります。

次に見るのが食いつきです。餌を入れた瞬間に集まってくるのが通常の反応で、反応が鈍い日が続くなら水温か体調を疑いましょう。逆に、いつまでも底を探し回っているなら量が足りていないのかもしれません。

3つめが水の透明度です。餌を増やした覚えがないのに白く濁ってきたら、どこかで量が増えているか、ろ過が弱っています。

白い濁りは、有機物が増えて細菌が急に増殖したときに出やすい現象です。原因が餌なら、量を落として数日で澄んできます。落としても濁りが続くようなら、ろ材の目詰まりやフィルターの流量低下を疑う番でしょう。

あわせて見ておきたいのが、水面の膜です。油膜のようなものが張っているときも、有機物が過剰になっているサインのひとつになります。水流で水面をかき混ぜると解消することが多いのですが、繰り返すようなら餌の量を疑ってください。

4つめとして、水面に集まる位置も見ておくとよいでしょう。いつもは中層で泳いでいるのに、餌の時間でもないのに水面近くに寄り集まっているなら、酸欠を疑う場面です。餌の量が増えると酸素の消費も増えるので、この2つは連動しています。

これらを見る習慣がつけば、数字の目安に頼らなくても調整できるようになります。飼育の全体像を確認したい方は、グッピーの飼い方ガイドもあわせて読んでみてください。用品の選び方から立ち上げの手順まで通しで整理しています。

グッピーの餌やりに関するよくある質問(FAQ)

餌を1日1回にしても大丈夫ですか?

成魚だけの水槽であれば、1日1回でも問題なく維持できます。実際、水質を安定させたい人があえて1回にしているケースもあります。

ただし1回に寄せるぶん、その1回の量が増えがちです。総量は2回のときと同じか少し少ないくらいに抑えてください。成長期の若魚や稚魚がいる水槽では、1回では足りないので回数を分ける方が向いています。

餌を与えない日を作った方がいいですか?

週に1日ほど与えない日を設ける飼い方はあります。消化管を休ませ、水の汚れを抑えるという考え方です。

成魚だけの水槽なら試してみてよいでしょう。ただし稚魚や若魚がいる場合は成長に影響する可能性があるので、絶食日は作らない方が無難です。また絶食日の翌日に多めに与えるのは逆効果になります。いつもと同じ量に戻してください。

水草を入れていれば餌は減らせますか?

水草そのものを主食にはできません。グッピーは水草に付いた微生物やコケをついばむことがありますが、それだけで必要な栄養をまかなえるわけではないからです。

ただし水草が茂った水槽では、稚魚が微小な生き物を食べて生き延びやすくなる面はあります。餌を減らす目的というより、稚魚の生存率を上げる工夫として考えてください。

与えすぎたと気づいたらどうすればいいですか?

まず、残っている餌をできるだけ取り除いてください。網ですくうか、スポイトやプロホースで吸い出します。底床の隙間に入る前に回収するのが理想です。

そのうえで、次の給餌を1回か2回抜きます。翌日以降は量を減らして様子を見てください。水が白く濁ってきた場合は3分の1程度の水換えを行い、数日は餌を控えめにする方が回復が早くなります。

エビや底物と混泳している場合も同じ量でいいですか?

基本の考え方は同じですが、少し補正が必要です。エビやコリドラスは底に落ちた餌を拾ってくれるので、多少の食べ残しは処理されます。

ただし彼らにも適量があり、拾い切れない分は結局残ります。「エビがいるから多めでいい」とは考えず、グッピーの分は数分で消える量に保ったうえで、底物用の餌を別に少量与える形が扱いやすいでしょう。混泳相手が増えれば生体量も増えるので、水換えの頻度は見直してください。

まとめ|グッピーの餌は少なめから調整する

グッピーの餌やりは、1日1〜2回、2〜3分で食べ切れる量が基本になります。最初の目安は10匹あたりひとつまみ程度。そこから数日かけて、自分の水槽の適量へ寄せていってください。

与えすぎたときに起きるのは、食べ残しの腐敗による水質悪化、消化不良や肥満、そして硝酸塩とコケの増加です。いずれもゆっくり進むので、原因が餌だと気づきにくいのがやっかいなところですね。

水温が下がれば代謝も落ちるので、量と回数はどちらも減らします。逆に稚魚や若魚には、少量を回数で分けて与えるのが向いています。総量ではなく回数で調整する、と覚えておくと迷いません。

留守にするときは、健康な成魚なら数日の絶食で問題になりにくいと考えて構いません。出発前にまとめて与えるのがいちばんの失敗で、代わりに水換えをしておく方がずっと効果的です。5泊を超えるなら、留守番フードか自動給餌器、あるいは人に頼む方法を検討してください。

餌の量が決まったら、次は餌そのものの選び方です。用品を一通り揃える段階ならグッピーの飼育セットの選び方を、増えてきた個体の扱いに悩んでいるならグッピーが増えすぎたときの対処法もあわせてどうぞ。

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