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水槽のじわじわ水漏れの原因は?蒸発・結露との見分け方と応急処置の手順

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ガラス水槽の角の下に水滴が付いた様子と、じわじわ水漏れの見分け方と対処を示す表紙のスライド

水槽からじわじわ水が漏れる?蒸発・結露との見分け方と、気づいた日の対処

THE AQUA LAB 所長(イラスト)

こんにちは。THE AQUA LAB、運営者の所長です。

水槽の下の台がなんとなく湿っている、床に小さな水たまりができている、水換えをしていないのに水が減るのが早い。そんな小さな異変に気づくと、これってじわじわ水漏れしているのかな、と落ち着かない気持ちになりますよね。勢いよく噴き出すわけではないぶん、様子を見ていいのか、すぐに何かしないといけないのか、判断に迷うのは自然なことかなと思います。

ただ、水槽のまわりが濡れる原因は、本体の水漏れだけではありません。ふたのすき間からの蒸発で水が減っているだけのこともあれば、結露や水はね、電源コードやホースを伝って落ちた水滴が床を濡らしていることもあります。反対に、シリコンの継ぎ目からのにじみや、外部フィルターの接続部からのしみ出しが本当の原因で、気づかないうちに少しずつ悪くなっているケースもあります。

この記事では、水槽の水漏れの原因をじわじわ型に絞って、水位の印とキッチンペーパーで24時間かけて切り分ける方法を紹介します。水位が何ミリ下がると何ミリリットルの水が出ていったことになるのかを水槽サイズ別に計算し、症状ごとの原因と次の一手も表にまとめました。あわせて、気づいた日の応急の手当て、修理や補修で直すか買い替えるかの目安、受け皿を含めた水漏れ対策と日々の点検まで順に整理しています。

  • じわじわ水漏れと蒸発・結露・伝い漏れの見分け方
  • 水位の下がり方から減った水の量を計算する方法
  • 気づいた日にやる電気まわりの安全確認と応急の手当て
  • 修理か買い替えかの目安と、漏れを防ぐ設置と点検
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水槽のじわじわ水漏れか見分ける方法と主な原因

見えていることから考えられる原因、まず見る場所、次の一手を6つの症状ごとにまとめた表のスライド
じわじわ水漏れの原因と次の一手

先に結論から言うと、じわじわした水漏れに見える症状の多くは、水が減ることと、どこかが濡れることの2つに分けて確かめると原因を絞り込めます。水が減っていても水槽の外側がどこも濡れていなければ、まず疑うのは蒸発です。濡れている場所があるなら、その水がどこから来たのかを、水槽本体の継ぎ目、フィルターやホース、電源コード、ふたや照明のまわりの順にたどっていきます。この章では、最初に確かめることから始めて、水位の印を使った蒸発との見分け方、結露や伝い漏れとの見分け方、シリコンの継ぎ目からのにじみのサイン、フィルターまわりのしみ出しまでを順番に見ていきます。原因がひとつに決まらない場合もあるので、表で整理しながら読み進めてみてください。

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床や台が濡れているときに最初に確かめること

床や水槽台が濡れているのに気づいたら、原因探しより先に、電気まわりの安全を確かめてください。水槽のまわりには、ヒーター、フィルター、照明、エアポンプの電源プラグが集まっていて、電源タップを水槽台の中や床に置いていることも多いからです。濡れているのが床の一部だけでも、水の通り道の先にコンセントや電源タップがないかを目で見て確認します。

電源タップやコンセントのまわりが濡れているときは、濡れた手でプラグに触らないのが基本です。コトブキ工芸のヒーター「ツーウェイオートSP」の取扱説明書でも、電源プラグを差し込むときや抜くときは「ぬれた手で行なわないでください」としていて、感電事故の原因になると書かれています。タップやコンセントそのものが水をかぶっているなら、プラグに手を伸ばす前に、分電盤のブレーカーを切ってから作業するほうが安全です。ブレーカーを操作するときも、手を乾かし、濡れた床の上に立たないようにします。水をかぶった電源タップは、乾いたあとも使い続けず、交換を考えてください。電気まわりが乾いていることを確かめられたら、手を乾かしてから水槽の電源プラグを抜き、水に手を入れる作業はそのあとにします。同じ取扱説明書には、水中に手を入れるときは水槽で使っている電気製品すべての電源プラグを抜いてから行うように、という注意もあります。

安全を確かめたら、濡れている範囲を観察します。見るポイントは、濡れているのが水槽の真下か、水槽から離れた場所か、そして濡れている場所が1か所に集まっているか、あちこちに散らばっているかです。水槽の真下の1か所だけが繰り返し濡れるなら本体やフィルターの接続部、水槽から離れた場所が濡れるならコードやホースを伝った水滴や水はね、という見当がつけやすくなります。

ここで大事なのは、濡れた場所をすぐに拭き取って終わりにしないことです。拭く前にスマートフォンで写真を撮っておくと、あとでどこがどれくらい濡れていたかを比べられます。写真を撮ったら乾いたタオルで水槽台と床の水分をしっかり拭き取り、いったん全部が乾いた状態にしてから、次の項目で紹介する切り分けに進みます。濡れた状態のままでは、新しく漏れてきた水なのか、前から残っていた水なのかが分からないからです。

また、水槽台の扉の内側や棚板の上も見ておきましょう。外部フィルターを台の中に入れている場合、本体の継ぎ目からのしみ出しは扉を開けないと気づけません。木製の水槽台は水を吸うと板が膨らんだり、表面が波打ったりすることがあります。台が水を吸って変形すると、水槽が少し傾き、それ自体が次の水漏れの原因になる流れもあるので、台の状態も一緒に記録しておくのがおすすめです。

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水が減るのは蒸発か漏れかを水位の印で見分ける

30cmから90cmの水槽で水位が1mm、5mm、1cm下がったときに減った水の量の目安を示した表のスライド
水位が下がったときに減った水の量の目安

水が減るのが早いと感じたときは、感覚ではなく水位の印で確かめるのが分かりやすい方法です。なお、濡れた水の通り道に電源タップやコンセントがある場合は、この観察より先に、前の項目のとおり電気まわりの安全を確保してください。やり方はシンプルで、水槽の外側のガラスに、今の水面の高さに合わせてマスキングテープを水平に貼るだけ。そのうえで、水槽の底の縁に沿ってキッチンペーパーを細く折って敷き(外部フィルターを使っているなら、フィルター本体の下にも1枚敷いて)、24時間後に、水位がどれだけ下がったかと、ペーパーが濡れているかを同時に見ます。

考え方の軸はひとつです。蒸発で減った水は空気中に出ていくので、水位は下がっても、水槽の外側やペーパーは乾いたままです。漏れで減った水は、どこかに水として出てくるので、ペーパーや台、床のどこかが濡れます。つまり、水位が下がり、しかも外側が濡れたときは、水漏れを疑う理由がそろったことになります。外側が濡れる原因には結露や水はねもあるので、次の項目以降で濡れ方も見ていきます。

水位がどれくらい下がったら、どれくらいの水が出ていったことになるのかも計算しておきましょう。式は、水面の面積(cm²)×下がった高さ(cm)=減った水の量(mL)です。たとえば幅60cm・奥行き30cmの水槽で水位が1mm(0.1cm)下がったら、60×30×0.1で180mLの水が減ったことになります。下の表は、水槽の外寸で計算した目安です。ガラスの厚みのぶん実際の水面は少し小さくなるので、数字はやや多めに出ています。

水槽(幅×奥行き) 水位1mmあたり 水位5mmあたり 水位1cmあたり
30cmキューブ(30×30cm) 約90mL 約450mL 約900mL
45cm水槽(45×24cmの場合) 約108mL 約540mL 約1.1L
60cm規格水槽(60×30cm) 約180mL 約900mL 約1.8L
90cm水槽(90×45cm) 約405mL 約2.0L 約4.1L

この表を見ると、60cm規格水槽で水位が5mm下がっただけでも、900mLほどの水が減っている計算になります。もしその水が全部どこかに漏れ出ていたら、床にはかなりの水たまりができるはず。逆に言えば、5mm下がったのに、ペーパーも床も、水槽台の中やフィルターの下も乾いているなら、蒸発の可能性が高いと考えられます。ただし底の面や台の中は見えにくいので、減り方が続くなら台の中も確かめてください。数字にしてみると、少し減っただけの場合と少し漏れているだけの場合の重みの違いがつかみやすくなりますよ。

蒸発の量は、ふたの有無、照明の熱、室温、エアレーションの強さ、季節によって大きく変わります。ふたを外している水槽や、暖房の効いた乾いた部屋では、数日で目に見えるほど水位が下がることも珍しくありません。蒸発かどうか迷うときは、ふたをしっかり閉めた状態で同じ24時間の測り方をもう一度行い、減り方が小さくなるかを比べるのも手です。ふたで減り方が変わるなら蒸発の割合が大きい、ふたをしても減り方が変わらず外側が濡れるなら漏れを疑う、という見方ができます。

なお、蒸発だと分かっても放っておいてよいわけではありません。製品評価技術基盤機構は、教室に置かれた水槽の水がヒーターの熱で蒸発して水面が下がり、浮かび上がったヒーターの過熱で樹脂製の水槽が溶け、発煙・発火に至った事故を紹介し、ヒーターが水面より高い位置にならない水量で使うよう呼びかけています(出典:製品評価技術基盤機構「水槽用ヒーターの発火事故」)。水の減り方を測るのは、漏れを見つけるためだけでなく、足し水の間隔を決めるためにも役立ちます。

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結露や水滴の落下を水漏れと見間違えるケース

水槽の外側のガラスが一面にうっすら曇り、細かい水滴が下へ流れて台を濡らしている。こんなときは、水漏れではなく結露の可能性があります。日本建築総合試験所の解説では、結露は材料の表面温度が、それに接する空気の露点温度を下回ると発生するとされています。露点温度とは、空気を冷やしていったときに、含んでいた水蒸気が水滴になり始める温度のことです。

水槽に当てはめると、水で冷やされた外側のガラスの表面温度が、部屋の空気の露点より低くなったときに、外側のガラスで結露が起きます。水槽の水が部屋の空気より冷たく、部屋の湿度が高いほど起きやすい条件です。たとえば、水槽用の冷却機で水温を下げている夏の水槽や、暖房と加湿器で暖かく湿った部屋に置いた無加温の水槽が、その条件に近くなります。冬にヒーターで温めた水槽を寒い部屋に置いている場合は、同じしくみが水槽の内側で起こります。水面から上がった暖かく湿った空気が、部屋の空気で冷やされたふたの裏や水面より上のガラスに触れて水滴になり、それがふたのすき間から外へしたたって台を濡らすことがあります。

結露と水漏れの見分け方は、水滴の出方を見ることです。結露なら、ガラスの広い範囲に同じような細かい水滴がつき、拭き取っても同じ条件のあいだはまた全体に戻ってきます。水漏れなら、濡れている場所が継ぎ目や角の1か所から始まり、そこから下へ筋になって広がるのが特徴です。拭き取ったあと、乾いたティッシュで四隅の縦の継ぎ目と底の縁をなぞってみて、特定の場所だけが繰り返し濡れるなら、結露ではなく漏れを疑ってください。

もうひとつ見落としやすいのが、水はねや、ふたの縁から落ちる水滴です。エアレーションの泡が水面ではじける場所や、外部フィルターの排水口が水面を叩く場所の近くでは、細かいしぶきがふたの裏にたまり、すき間から少しずつ外へ出ていきます。照明の下や給水口の真下だけが濡れているなら、このタイプかもしれません。水位を少し下げる、排水の向きを変える、照明の熱がこもらない範囲でふたのすき間を減らす、といった調整で濡れ方が変われば、本体の水漏れではないと判断しやすくなります。

結露や水はねは、水槽そのものの故障ではありません。ただ、毎日少しずつ台や床を濡らし続けると、木製の台がふやけたり、フローリングの継ぎ目に水がしみ込んだりします。原因が分かったら、拭き取りの習慣と、湿気がこもらない置き方を合わせて考えておくと安心です。

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コードやホースを伝う伝い漏れのたどり方

床の濡れている場所が水槽から少し離れていて、しかも水槽の外側はどこも濡れていない。そんなときに疑いたいのが伝い漏れです。伝い漏れとは、水槽の中やふたの上についた水が、電源コードやエアチューブ、フィルターのホースの表面を伝って下へ移動し、コードの垂れ下がったいちばん低い場所や、その先のコンセントまわりで落ちる現象のこと。水槽本体はまったく漏れていないのに、離れた場所が濡れるので、原因を見誤りやすいんです。

たどる前に、水槽まわりの電気製品の電源プラグを、乾いた手ですべて抜いておきましょう(コンセントまわりが濡れているときは、最初の項目のとおりブレーカーを先に切ります)。そのうえで、濡れている場所から上に向かって、コードやホースをたどっていく方法が分かりやすいです。乾いたティッシュでコードを包むようにして上から順に確かめていくと、湿っている区間がはっきりします。確かめ終わったら、プラグとコンセントが乾いていることを見てから差し直します。湿りがふたの縁から始まっていれば、ふたの裏の水滴や水はねがコードに移っている、水中に入っているヒーターやポンプのコードの付け根から始まっていれば、水面から上がってきた水が伝っている、という見当がつきます。

伝い漏れでいちばん怖いのは、行き着く先が電源プラグやコンセントであることです。コトブキ工芸のヒーター「ツーウェイオートSP」の取扱説明書では、コンセントは水槽より高い位置になるようにし、「電源コードをつたわって水滴がプラグやコンセントにかからないようにしてください」と注意していて、感電や発火の原因になるとしています。コードの通り道は、水槽の水漏れ対策というより、電気の安全対策として考えてください。

具体的には、コードがコンセントへ向かう途中に、一度コンセントより低く垂れ下がる部分ができるように配線すると、伝ってきた水滴はその低い場所で落ちて、プラグまでたどり着きにくくなります。そのうえで、落ちる場所に吸水できるものを置いておけば、床も濡れにくくなります。電源タップを床に直置きしていると、伝ってきた水だけでなく、水換えのときのこぼれもかぶりやすいので、置き場所も見直しておきましょう。

エアチューブや外部フィルターのホースも、同じように水滴の通り道になります。ホースの外側に結露がついて、それが伝って落ちることもあれば、ホースの継ぎ目からしみ出した水が、ホースを伝って離れた場所で落ちることもあります。後者は伝い漏れに見えて、実はフィルターまわりの漏れです。ホースの途中のどこから湿り始めているかを確かめ、継ぎ目から始まっているなら、後で紹介するフィルターまわりの点検に進んでください。

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シリコンの継ぎ目からにじむときのサイン

ガラス水槽の角のシリコンの継ぎ目と、外部フィルターのホース接続部を並べて確認ポイントを説明したスライド
シリコンの継ぎ目からのにじみとフィルターのしみ出し

水槽本体からのじわじわ水漏れで多いのが、ガラスとガラスをつなぐシリコンの継ぎ目からのにじみです。いわゆる総ガラス水槽は、板ガラスどうしをシリコンで接着して作られているので、このシリコンが劣化したり、ガラスから剥がれたりすると、すき間から水が少しずつしみ出してきます。勢いがないぶん気づくのが遅れやすく、気づいたときには台の天板が水を吸っていることもあります。

にじみのサインは、まず同じ場所が繰り返し濡れることです。四隅の縦の継ぎ目の下端や、底の四辺のどこか1か所だけが、拭いても短い間隔でまた湿ってくるなら要注意。ほかにも、継ぎ目のシリコンの内側に、水が入り込んだような筋や、白っぽく浮いて見える部分が広がっている場合は、ガラスとシリコンの密着がゆるんでいるサインのことがあります。外から見て確かめにくいときは、懐中電灯で斜めから照らすと、シリコンとガラスのあいだのすき間が見えやすくなります。

一方で、見た目だけで心配しすぎなくていいものもあります。ADAのキューブガーデンの使用説明書には、「シリコンの中の気泡は、強度上問題ありません。」と書かれています。少なくともこの製品については、シリコンの中の気泡は強度上の問題にならないと説明されているわけです。気泡は丸い空洞として見えるのに対し、ガラスから剥がれた部分は境目に沿ってすき間が筋のように伸びて見えることが多いので、形の違いで見分けてみてください。大事なのは、気泡があるかどうかではなく、水がしみ出しているか、シリコンがガラスから剥がれているかです。

シリコンが傷みやすい条件も、同じ説明書が具体的に挙げています。キューブガーデンについて、水槽台の歪みや傾きで長期間接合部に負荷がかかるとシリコンが剥離することがある、水を抜いて乾かした期間があると湿潤と乾燥の繰り返しでシリコンの劣化が早まる、直射日光や屋外では紫外線の影響で劣化が早まる、薬品、とくにシリコンを着色するような染色系の薬品を入れると硬化して剥離しやすくなる、と説明しています(出典:ADA キューブガーデン使用説明書)。ほかの水槽にもそのまま当てはまるとは限りませんが、にじみが出た水槽で、こうした条件に心当たりがないか振り返ってみると、原因のヒントになります。

同じ説明書は、接合部について「接合部のシリコンが劣化したり剥離した状態では、絶対に使用しないでください。」とも書いています。キューブガーデンの説明書は、この状態の水槽を使用しないよう求めています。ほかの水槽でも、継ぎ目からのにじみが分かった時点で、満水のまま様子を見るのはやめておくのが安全側の考え方です。水位を下げるのは使い続けるためではなく、補修や買い替えを決めるまでの応急の手当てなので、生体の避難先も用意しておきましょう。具体的な手当てと判断は、後半の章で整理します。

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フィルターやホースの接続部からしみ出る原因

水槽台の中や、外部フィルターの真下だけが濡れているなら、水槽本体ではなく、フィルターとホースの接続部からのしみ出しを疑ってみてください。外部フィルターは、本体のふたの継ぎ目、ホースと本体をつなぐ部分、ホースとパイプをつなぐ部分など、水の通り道に継ぎ目が多い器具です。どれか1か所が少しゆるんだり、部品が傷んだりするだけで、水がじわじわしみ出してきます。

ADAのスーパージェットフィルターの取扱説明書では、キャニスター部とポンプ部をつなぐ黒いゴムホースは時間の経過で劣化するとしたうえで、「表面にひびが入ったり、水がしみ出てきた場合には、速やかに新しいものと交換してください。」と案内しています。また、ふたの密閉に使うOリングについて、ゴミが付いていたり、よじれていたりすると水漏れの原因になるので、セットするときに特に注意するよう書かれています。さらに、リリィパイプに接続するホースについては、古いホースは弾力がなく外れやすいので使わないように、という注意もあります。

この内容は特定の製品の説明書ですが、点検の着眼点としては参考になります。Oリングやパッキンのあるフィルターでは、掃除のあとにふたを閉めたタイミングで、ゴミの噛み込みやよじれが起きやすくなります。じわじわしみ出しに気づいたのが、フィルター掃除の直後かどうかを思い出してみてください。掃除の直後から濡れ始めたなら、まずふたの継ぎ目とOリングの状態を疑うのが近道です。

確かめ方は、ホースの継ぎ目に乾いたティッシュを数時間だけ巻いておく方法や、フィルター本体の下に吸水シートやキッチンペーパーを敷いておく方法が分かりやすいです。ただし、ポンプ本体やヒーターには紙を巻いたり置いたりしないでください。同じ説明書は、フィルターの上に紙や布など物を置かないよう求めていて、過熱の原因となることがあるとしています。ポンプの表面は、正常に動いているときでも熱を持っているからです。また同じ説明書では、設置のときの手順として、ポンプの電源を入れる前に天板のまわりやホースの接続部から水が漏れていないことを確認し、起動してから30~60分後にも、フィルターやホースから水漏れがないことを必ず確認するよう案内しています。設置のときの手順ですが、掃除のあとにも同じ2回の確認をしておくと、じわじわしみ出しを早い段階で見つけやすくなります。

水槽の下にろ過槽を置くオーバーフロー式の場合は、もうひとつ別の水の出方があります。コトブキ工芸のデラックスフィルターの取扱説明書では、ろ過槽の水位が高すぎると、お手入れでポンプを止めたときや停電のときに、水槽の水の一定量がろ過槽に落ちて、ろ過槽からあふれると説明しています。普段は漏れていないのに、停電やポンプの停止のあとだけ床が濡れているなら、足し水でろ過槽の水位を上げすぎていないかも確認してみてください。

ここまでの切り分けを、症状ごとに表にまとめました。原因がひとつに決まらない場合もあるので、当てはまりそうな行を順に確かめてみてください。

見えていること 考えられる原因 まず見る場所 次の一手
水位は下がるが、水槽の外側やペーパーは乾いている 蒸発 ふたのすき間、照明の熱、部屋の乾燥 足し水の間隔を決め、ヒーターが水面から出ないように水位を保つ
ガラスの広い範囲に細かい水滴がつき、拭いても戻る 結露 水温と室温の差、部屋の湿度 拭き取りと置き場所の見直し。継ぎ目だけが濡れないかティッシュで確かめる
水槽から離れた床や、コードの垂れ下がった場所が濡れる コードやホースを伝う伝い漏れ コードの湿り始め、電源プラグとコンセント 電気まわりの安全を確かめ、コードの通り道とプラグの位置を見直す
照明の下や排水口の近くだけが濡れる 水はね、ふたの縁から落ちる水滴 エアレーション、排水口、ふたのすき間 水位や排水の向きを調整して濡れ方が変わるか見る
底の縁や四隅の継ぎ目の1か所だけが繰り返し濡れる シリコンの継ぎ目からのにじみ 縦の継ぎ目の下端、底の四辺 水位を下げて応急の手当てをし、生体の避難先を用意して補修か買い替えを早めに判断する
外部フィルターや水槽台の中だけが濡れる フィルターの継ぎ目、Oリング、ホースの劣化 ふたの継ぎ目、ホースの接続部、ホースのひび 部品の状態を確かめ、傷んだ部品はメーカーの案内に沿って交換する

水槽がじわじわ水漏れするときの対処と判断

原因が水槽本体の継ぎ目からのにじみだと分かったら、次に考えるのは、どこまで急ぐかと、直すか買い替えるかです。先に結論を言うと、じわじわした漏れが自然に止まることを期待して、満水のまま使い続けるのはおすすめできません。この章では、放置した場合に起こりうること、気づいた日にできる応急の手当てと水位の下げ方、修理で直すか買い替えるかの目安、そして同じ漏れを繰り返さないための設置と点検の考え方を順に整理します。フィルターや電気まわりが原因だった場合の考え方も、あわせて触れていきます。どの場面でも、最初に確かめるのは電源プラグとコンセントの安全で、そのあとに水位、最後に直し方の順で考えると、慌てずに進められますよ。

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放置するとどうなる?自然に止まることはある?

シリコンの継ぎ目からのにじみは、時間がたてば自然に止まるもの、と考えないほうが安全です。シリコンがガラスから剥がれてできたすき間は、水圧がかかり続けるかぎり水の通り道として残ります。何かが詰まって一時的にしみ出しが止まったように見えることはあっても、継ぎ目が元どおりに接着し直されたわけではありません。ADAのキューブガーデンの説明書が、シリコンが劣化したり剥離したりした状態では使用しないよう求めているのも、こうした状態のまま使い続けることの危うさを示していると言えます。

放置したときに心配なのは、大きく3つです。1つ目は、漏れる量が増えていくこと。剥がれた範囲が広がれば、しみ出す水の量も増えていきます。2つ目は、周りへの被害が積み重なることです。木製の水槽台は水を吸って膨らんだり反ったりし、台が変形して水槽が傾けば、継ぎ目にかかる負担がさらに増えます。フローリングの継ぎ目にしみ込んだ水は、床材の膨らみや黒ずみ、カビの原因にもなります。3つ目は、電気まわりへの影響です。水の通り道に電源タップやコンセントがあると、感電や発火の心配が出てきます。

マンションやアパートなどの集合住宅では、床にしみ込んだ水が階下に届くと、自分の部屋だけの問題ではなくなります。じわじわした漏れでも、長く続けば床下に水がたまっていくことがあるので、量が少ないからと後回しにしないことが大切です。気になる場合は、管理会社への相談や、加入している保険で水漏れがどう扱われるかの確認も、早めにしておくと安心です。

もうひとつ、水が少しずつ減っていく状態は、ヒーターを使っている水槽ではそれ自体が危険につながります。コトブキ工芸のツーウェイオートSPの取扱説明書では、使用中に水が減った場合でもヒーター部が水面に露出しない位置で固定するよう求めていて、水深の浅い水槽では水の蒸発などでヒーター部が空気中に出やすく危険だとしています。漏れで水位が下がる場合も、ヒーターから見れば同じことです。漏れの原因がはっきりするまでのあいだは、ヒーターが水面から出ていないかを毎日確かめてください。

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気づいた日にやる応急の手当てと水位の下げ方

継ぎ目からのにじみに気づいた日にやることは、順番が大切です。まず最初の項目で紹介したとおり、電気まわりの安全を確かめ、乾いた手で水槽で使っている電気製品の電源プラグを抜きます。ヒーターのプラグも、水位を下げる前に抜いておきます。水位を下げるとヒーターが水面から出ることがあり、電源が入ったまま露出すると、製品評価技術基盤機構が紹介した事故と同じように過熱につながるおそれがあるからです。コンセントや電源タップが濡れているときは、先にブレーカーを切ってください。次に、濡れている台や床の水分を拭き取り、漏れている場所の下に、タオルや吸水シート、受け皿になる容器を当てておきます。

そのうえで、水位をにじんでいる場所より下まで下げます。シリコンの継ぎ目からのにじみは、すき間より上に水があるかぎり続くので、漏れている位置が分かっているなら、その少し下まで水を抜けば、しみ出しはひとまず止まるはずです。底の継ぎ目からのにじみのように低い場所から漏れている場合は、水位を下げるだけでは止まらないので、生体を別の容器に移して、水槽の水をほぼ全部抜くことになります。

水を抜くときに使うのは、普段の水換えと同じホースやバケツで大丈夫です。抜いた水は、今の水槽と同じ水質の飼育水なので、生体を一時的に移す容器にそのまま使うと、水合わせの負担を減らせます。生体を移したら、エアポンプで空気を送ります。注意したいのはヒーターです。コトブキ工芸のツーウェイオートSPの取扱説明書は、観賞魚水槽以外の容器(ろ過槽、バケツ、衣装ケースなど)で使用しないよう求めていて、容器の材質によっては変形するおそれがあるとしています。一時的な避難先でヒーターを使えるかどうかは製品ごとに違うので、お使いのヒーターの説明書で確かめてください。使えない場合は、予備の小型水槽を避難先にするか、発泡スチロールの箱などで保温する方法を考えましょう。また、水槽からヒーターを取り出すときは、電源プラグを抜いた直後はヒーターが熱くなっているので、すぐに取り出さないことも大切です。同じ取扱説明書では、電源プラグを抜き、十分に冷やした後(約15分後)に取り出すよう案内しています。

フィルターは、水位を下げると吸水口が水面から出て空回りすることがあります。ADAのスーパージェットフィルターの取扱説明書でも、ポンプの空回しのままでの使用はしないよう注意しています。水位を下げたら、フィルターの電源は入れたままにせず、吸水口がしっかり水に浸かっているかを確かめてから運転するか、いったん止めておきましょう。止めたフィルターを再び動かすときは、説明書どおり呼び水をしてから電源を入れてください。スーパージェットフィルターの取扱説明書も、ポンプを再び起動する前には呼び水をして、ポンプに水を通すよう案内しています。ヒーターを使い直すときも、ヒーターが水面から出ない位置にあることを確かめてから電源を入れます。

応急の手当てとして、漏れている場所の外側にテープを貼ってふさぐ方法を考える方もいますが、外側からテープでふさいでも、継ぎ目のすき間に水圧がかかり続けることに変わりはありません。テープではしみ出しは止まらないと考え、漏れた水を受ける対策のほうに手を回してください。水位を下げた状態でしみ出しが止まっていれば、ひとまず落ち着いて、次の項目の、直すか買い替えるかを考える時間がとれます。

水と電気が同時に関わる場面では、電源プラグとコンセントの安全を最優先にしてください。濡れた手でプラグに触らないこと、コンセントや電源タップが濡れているときはブレーカーを切ってから作業することが基本です。製品ごとの注意は、お使いの器具の取扱説明書を確認してください。

水位を下げるときや水を抜くときは、普段の水換えに使っているホースとバケツで十分です。手元に水換え用のホースが無い場合は、底床の掃除にも使える水換えホースを1本用意しておくと、こうした場面でも慌てずに済みますよ。価格や在庫、水槽サイズに合う型は、購入前に各ショップで確認してください。

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修理で直すか買い替えるかの目安

マットの上に置いた空のガラス水槽と、保証の確認や買い替えを考える目安を説明したスライド
修理で直すか買い替えるかの目安

継ぎ目からのにじみが分かったとき、選択肢は大きく、メーカーや販売店に相談する、シリコンを打ち直して自分で補修する、新しい水槽に買い替える、の3つです。どれが合うかは、水槽の保証期間、大きさ、漏れている場所、そして漏れの原因が取り除けるかどうかで変わります。

最初に確かめたいのは、保証の扱いです。ADAのキューブガーデンの場合、接合部のシリコンの強度について購入日から3年間の品質保証があり、説明書に従って正しく使っていたにもかかわらず、シリコンが剥離して水漏れが発生した場合に限って代品交換などの補償を行う、としています。一方で、ガラスの割れによる水漏れは補償しないこと、水槽台の歪みや傾き、水を抜いて乾かした期間、直射日光や屋外への設置、薬品の使用、温度や湿度の変化が大きい場所での使用といった条件は補償の対象外になることも書かれています。保証規定には、水槽の修理や加工を施した場合は保証が適用されない、という項目もあります。保証期間内かもしれない水槽は、水を抜く前ににじんでいる場所の写真を撮っておき、自分で補修する前に購入店やメーカーの窓口に確認するのが先です。キューブガーデンの場合は、専用の水槽台を併用して設置していることも保証の条件の一つで、水を抜いて乾燥させた期間があった場合は品質保証が適用されないとも書かれているので、応急の手当ての進め方もあわせて相談しておくと安心です。

保証の対象外で、自分で直すかどうかを考えるときは、作業の大きさを知っておくことが大切です。シリコンの打ち直しは、水を全部抜いて生体を避難させ、古いシリコンと汚れを取り除き、よく乾かしてから、水槽に使えるシリコンで継ぎ目を埋め直し、硬化を待つ、という手順になります。水槽の中に使うシリコンは、製品の表示や説明で水槽に使えるかどうかを確かめる必要があります。手順そのものは難しくなくても、そのあいだ生体を別の容器で管理し続ける必要があり、作業後には水を張って漏れがないかを確かめる時間も要ります。

シリコンを打ち直して自分で補修するときの具体的な手順と、補修後に生体を戻すまでの確認は、シリコン補修の手順と補修後の漏れテストの解説で紹介しています。

買い替えを考えたほうがよいのは、たとえば次のようなケースです。小型の水槽で、補修の手間とシリコン代を考えると新しい水槽のほうが安く済みそうなとき。ガラスに割れや欠けがあるとき。継ぎ目のにじみが複数の場所から出ているとき。水槽台の歪みや設置場所の問題が原因で、その問題を取り除けないまま同じ場所で使い続けることになるとき。大型の水槽は、水の量も重さも大きく、漏れたときの被害も大きくなるので、自分で補修する前に、メーカーや専門店に相談するほうが安心です。

買い替えや補修で水槽を空にするときは、底床やろ材の扱いも決めておく必要があります。底床をどこまで洗うか、ろ材をどう保つかといった手順は、水槽のリセットの手順と、底床・ろ材をどこまで洗うかの判断基準が参考になります。新しい水槽や補修した水槽に生体を戻すタイミングは、リセット後に生体を戻すときの水質の合格ラインで整理しています。

判断に迷うときは、同じ原因がもう一度起きないかを基準にしてみてください。継ぎ目のにじみの原因が台の傾きなら、補修しても買い替えても、台を直さなければまた同じことが起きる可能性があります。直す方法を選ぶ前に、次の項目の設置の見直しを一緒に考えておくのがおすすめです。最終的な判断に迷う場合は、購入店やメーカー、専門店に相談してください。

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じわじわ漏れを防ぐ設置と日々の点検

水槽台の天板に置いた水平器と、水平の確認や日々の点検の項目を説明したスライド
水漏れを防ぐ設置と日々の点検

じわじわした水漏れを防ぐうえで、いちばん効いてくるのは設置の段階です。ADAのキューブガーデンの説明書では、水槽台は必ず水平で十分な強度の床の上に置き、水槽を置く面が水平になるようアジャスターなどで調節すること、設置前に水準器で水槽台に歪みや傾きがないことを確認することを求めています。設置したときに水平でも、長く使っているうちに床が沈んで台に歪みや傾きが出ることがある、とも書かれています。一度水平を測って終わりにせず、年に何回か水準器を当て直す習慣をつけると、継ぎ目への負担を早めに見つけられます。

同じ説明書では、水槽台の歪みを軽くするために、ゴムまたはウレタンのマットを水槽の下に敷くことをすすめています。また、机や靴箱、カラーボックスなどの家具の上に置かないこと、水槽の下に砂利などの異物が一粒でもあると割れの原因になること、水や砂利が入った状態で水槽を移動しないことも注意点として挙げられています。水槽と水槽台の重さの関係は、水槽台に必要な強度と総重量の計算で詳しく計算しています。

シリコンを傷めない手入れも大切です。キューブガーデンの説明書には、水槽を洗剤で洗ったり、有機溶剤を付けて拭いたりしないこと、金属製のスクレーパーなどで接合部のシリコンに傷を付けないよう注意することが書かれています。コケ取りのときは、継ぎ目のシリコンにスクレーパーの刃を当てないように意識するだけでも、シリコンを長持ちさせることにつながります。

水槽の下に受け皿を置いておくと、にじんだ水が床まで届く前に気づきやすくなります。受け皿の選び方と置き場所の目安は、水漏れに備える受け皿の置き場所と選び方の解説で紹介しています。

日々の点検は、気合いを入れて時間をかけるより、短く続けるほうが現実的です。たとえば、次のような点検を、水換えやエサやりのついでに組み込んでおくと、じわじわ漏れを早い段階で見つけやすくなります。

  • 水槽の外側に貼った水位の印と、今の水面の差を見る
  • 四隅の縦の継ぎ目と底の縁を、乾いたティッシュでさっとなぞる
  • 水槽台の扉を開けて、フィルターの下とホースの継ぎ目が乾いているか見る
  • 電源プラグとコンセントのまわりが濡れていないか、ほこりがたまっていないか見る

電源プラグとコンセントについては、コトブキ工芸のツーウェイオートSPの取扱説明書でも、プラグの刃やコンセントに汚れやほこりが付いていないか定期的に点検するよう案内しています。ADAのスーパージェットフィルターの取扱説明書でも、電源プラグの差し込み部に水が掛かったりほこりがたまったりしないよう注意し、漏電ブレーカーの取り付けをすすめています。水まわりの点検と電気まわりの点検を同じタイミングでまとめておくと、見落としが減りますよ。受け皿や吸水マットを水槽台の下に置いておくのも、漏れた水に早く気づくための備えになります。ただし受け皿は、漏れを止める道具ではなく、気づくまでの時間を稼ぐ道具だと考えてください。

水槽台の水平を確かめる水平器(水準器)は、ホームセンターなどで手に入る一般的なもので足ります。水槽台の天板の縦と横の両方に当てやすい長さのものが扱いやすいかなと思います。

水槽の下に敷くマットは、お使いの水槽の説明書がマットの使用や素材を指定していればそれに従い、水槽の底の寸法に合うサイズを選んでください。価格や在庫、仕様は購入前に各ショップで確認してください。

水槽のじわじわ水漏れについてよくある質問

水を入れたばかりの新しい水槽からにじんでいるときは?

新しい水槽でも、継ぎ目から水がにじむことはありえます。ADAのキューブガーデンの説明書では、使用前に水槽の表面や接合部のシリコンに異常がないことを確認するよう求めていて、初期不良の大半は使用前の確認で発見できるとしています。新品でにじみに気づいたら、水位を下げて使用を止め、自分で手を加える前に購入店やメーカーへ連絡してください。補修してしまうと、保証の扱いが変わる場合があります。

アクリル水槽でもじわじわ漏れることはありますか?

アクリル水槽も、板どうしの接着部分や、ひびの入った場所から水がしみ出すことがあります。見分け方の考え方は、この記事で紹介した方法と同じで、水位の印とキッチンペーパーで、水が減っているかと外側が濡れているかを確かめます。アクリルは素材や作り方がガラス水槽と異なるので、補修や手入れの方法は、製品の説明書やメーカーの案内を確認してください。

水漏れに気づいたのが外出前で、時間がないときは?

時間がないときも、まず水槽まわりの電気製品の電源プラグを乾いた手で抜き、水位をにじんでいる場所より下まで下げておくのがおすすめです。ヒーターを入れ直すのは、ヒーターが水面から出ない位置にあることを確かめてからにしてください。水位を下げるとヒーターが水面から出てしまうなら、ヒーターは電源を切ったままにします。底の継ぎ目のように低い場所から漏れていて水位を下げても止まらないときや、漏れた水が電源タップや水槽台の中へ向かうときは、生体を別の容器に移し、水槽まわりの電源を切ってから出かけるほうが安全です(コンセントまわりが濡れているならブレーカーも切ります)。漏れている場所の下にはタオルや受け皿を当て、帰宅後にしみ出しが続いているかを確かめてください。

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水槽のじわじわ水漏れに慌てないためのまとめ

水槽のじわじわした水漏れは、まず水が減ることと、どこかが濡れることを分けて確かめると、蒸発、結露、伝い漏れ、本体のにじみ、フィルターまわりのしみ出しのどれなのかを絞り込めます。水位の印とキッチンペーパーを使った24時間の確認は、道具もほとんど要らず、今日からできる方法です。

  • 濡れているのに気づいたら、原因探しより先に電源プラグとコンセントの安全を確かめる
  • 水位が下がっても外側が乾いていれば蒸発、濡れていれば漏れを疑う
  • 60cm規格水槽なら水位1mmで約180mL、5mmで約900mLが減った計算になる
  • 継ぎ目の1か所が繰り返し濡れるなら、水位を下げて早めに補修か買い替えを判断する
  • 水平の確認、シリコンを傷めない手入れ、短い日々の点検が再発を防ぐ

じわじわした漏れは、勢いがないぶん「まだ大丈夫」と思いやすいものです。でも、継ぎ目からのにじみは自然に元どおりにはならないので、気づいた日に電源と水位の手当てをして、落ち着いて次の手を考えるのが安全側の進め方かなと思います。ここで紹介した数値や手順は一般的な目安で、水槽や器具によって条件は変わります。正確な情報は各メーカーの公式サイトや取扱説明書をご確認ください。補修や買い替えの最終的な判断は、購入店やメーカー、専門店などの専門家にご相談ください。

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