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カエルはメダカを食べる?種類別の危険度とビオトープでの対策まとめ

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睡蓮の葉に座るカエルと水中を泳ぐメダカを写した表紙画像

ビオトープにカエルが来た…メダカは食べられてしまう?

THE AQUA LAB 所長

こんにちは。THE AQUA LAB、運営者の所長です。

屋外でメダカを飼っていると、ある日ふとカエルが座っているのを見つけることがあります。睡蓮鉢の縁に一匹、じっとこちらを見ている。かわいいなと思う気持ちと同時に、頭をよぎるのが「メダカ、食べられないだろうか」という不安ではないでしょうか。

結論から言うと、これはカエルの種類によって変わります。庭でよく見かけるニホンアマガエルは、基本的に陸上で虫を捕まえて食べる暮らしをしているので、水中のメダカを狙うことはあまりありません。一方で、トノサマガエルやツチガエル、そしてウシガエルのように水辺で活動する種類は、口に入るサイズの小魚を食べることがあります。

つまり「カエルがいる=メダカが危ない」ではないんですよ。まず来ているのがどのカエルなのかを見極めることが、対策の第一歩になります。そのうえで、共存できる相手なのか、対策が必要な相手なのかを判断していけばいい。

この記事では、カエルの種類ごとの危険度、オタマジャクシがメダカに与える影響、種類の見分け方、そして侵入を防ぐ方法から共存の条件まで整理していきます。今まさに鉢の縁でくつろいでいるあの子が、どちらのタイプなのか。一緒に確認していきましょう。

  • カエルの種類ごとのメダカへの危険度
  • オタマジャクシがビオトープに与える影響
  • 侵入を防ぐネットやふたの選び方
  • カエルと共存できる条件と、できない場合の対応

カエルがメダカを食べるかは種類で変わる

まずは相手を知るところからです。日本の身近なカエルは何種類もいて、それぞれ暮らし方も食べ方も違います。ここでは代表的な種類を危険度の低い順に見ていき、オタマジャクシの扱い、見分け方、そして実際に食べられてしまう状況までを整理します。

アマガエルは基本的にメダカを狙わない

葉の上で虫を狙うニホンアマガエルと、水辺にいるトノサマガエルを並べて比較した図
陸上の虫を食べるカエルと水辺で小魚を狙うカエル

いちばん出会う機会が多いのが、ニホンアマガエルだと思います。体長は3〜4cmほどで、緑色の小さな体。周囲に合わせて茶色っぽく体色を変えることもあります。雨の前によく鳴くので、声で気づくことも多いですね。

このアマガエル、食性は昆虫中心です。ハエ、ガ、クモ、小さなバッタなど、陸上や葉の上にいる虫を、舌を伸ばして捕まえます。水中に潜って魚を追いかけるという狩り方はしないので、メダカにとっての脅威にはなりにくい相手なんですよ。

アマガエルの生活を少し知っておくと、警戒しなくていい理由が腑に落ちると思います。この種は指先に丸い吸盤を持っていて、垂直な葉や壁に張り付いて過ごします。日中は葉の裏や物陰でじっとしていて、活動が活発になるのは夕方から夜。狩りの方法は、近くを飛んだり歩いたりしている虫に舌を伸ばして絡め取るというもので、動きの速い水中の魚を追う体のつくりではありません。

繁殖のときだけは水辺に集まります。春から初夏にかけて、水面に卵を産みつけるためですね。だからビオトープに姿を見せる時期も、この繁殖期に集中する傾向があります。逆に言えば、その時期を過ぎれば自然と姿を見なくなることも多いということです。

そもそも体のサイズを考えても、成魚のメダカを丸呑みするのは簡単ではありません。可能性があるとすれば、水面近くにいる針子が、たまたま口に入るような状況くらい。それも積極的に狙っているというより、偶発的なものだと考えていいと思います。

アマガエルがビオトープに住み着くこと自体は、悪いことばかりではありません。周囲の虫を食べてくれるので、蚊の発生を抑える働きも期待できます。庭に小さな生態系ができている証拠でもあるので、無理に追い出さず、様子を見ながら付き合っていくという選択も十分にありだと思いますよ。

トノサマガエルやウシガエルは食べる

一方、警戒したいのがこちらです。トノサマガエルは体長が5〜9cm程度になる大型のカエルで、水辺を生活の場にしています。動くものに反応して飛びつく習性があり、口に入るサイズの小魚は捕食の対象になり得ます。メダカ程度の大きさなら、十分に呑み込めるサイズ感です。

そしてもっと大きいのがウシガエル。体長は11〜18cm程度とされ、在来のカエルとは明らかに桁が違います。名前のとおり牛のような低い声で鳴くので、いれば気づくはずです。

ウシガエルの厄介なところは、その食性の広さです。口に入る大きさであれば、ほとんど何でも食べます。小魚、エビ、水生昆虫、他のカエル、さらには小型のヘビやトカゲまで。在来のカエルが主に陸上で舌を伸ばして捕食するのに対し、ウシガエルは水中の生きものを捕まえる能力も持っているというのが、決定的な違いです。

ウシガエルは外来生物法にもとづく特定外来生物に指定されています。生きたまま運んだり、飼育したり、他の場所へ放したりすることは原則として禁止されています。ビオトープで見つけた場合も、捕まえて別の場所へ移すという対応はできません。取り扱いについては環境省や自治体の案内をご確認いただき、判断に迷うときはお住まいの自治体の窓口へご相談ください。オタマジャクシの状態でも同じ扱いになります。

大型のカエルを見つけたときの初動についても触れておきます。まずやるべきは、追い払うことより先に、容器を守る側の手当てです。その日のうちにネットをかけるか、ふたを用意する。捕まえて移動させるのは手間もリスクもありますが、入れなくするのは今日できます。

次に、周囲の環境を見てみてください。近くに水路や田んぼ、放置された水たまりがあると、そこから継続して来ている可能性があります。一匹追い出しても、また別の個体が来る。そういう場所では、その都度対応するより最初から遮断しておくほうが確実です。

ウシガエルのオタマジャクシは、在来のカエルと比べてかなり大きく育ちます。10cmを超え、大きいものは15cm近くになることもあるので、見慣れないサイズのオタマジャクシがいたら、その可能性を考えてみてください。越冬してから翌年にカエルになるという点も、他の種類との違いです。

ツチガエルとヌマガエルの注意点

アマガエルほど安全ではないけれど、ウシガエルほど危険でもない。その中間にいるのが、ツチガエルやヌマガエルです。

ツチガエルは体長4〜5cmほど、背中にイボ状の突起があるのが特徴で、その見た目から「イボガエル」と呼ばれることもあります。水辺を好み、驚くと水中へ逃げ込みます。ヌマガエルも似た環境に住む、やや小型のカエルですね。

どちらも水辺で活動する時間が長いため、水面近くの小さな生きものを捕らえる機会があります。成魚のメダカが積極的に狙われるかは状況次第ですが、針子や稚魚、小さなエビは口に入る可能性があります。

ツチガエルには、もうひとつ知っておくと便利な特徴があります。刺激を受けると皮膚から独特のにおいのある分泌物を出すことがあり、これが「イボガエル」という呼び名とあわせて敬遠される理由になっています。人体に重大な害があるというものではありませんが、触ったあとは手を洗っておくのが無難です。小さなお子さんが庭で捕まえて遊ぶような環境なら、そのことも伝えておくといいかもしれません。

この二種については、「絶対に食べる」とも「まったく食べない」とも言い切れないというのが正直なところです。個体差もありますし、他に餌が豊富にあるかどうかでも変わってきます。ビオトープに住み着いているのを見つけたら、しばらく観察して、メダカの数が減っていないかを見ておくのが現実的な対応だと思います。

オタマジャクシはメダカを食べるのか

カエルが産卵していった場合、次に気になるのがオタマジャクシです。結論としては、オタマジャクシがメダカを襲って食べることは基本的にありません

オタマジャクシの多くは、藻類や水中の有機物、枯れた植物などを食べる雑食性です。口の構造も、泳いでいる魚を捕らえるようにはできていません。実際、メダカとオタマジャクシが同じ容器で問題なく過ごしているという例はたくさんあります。

ただし、まったく無害かというとそうでもありません。問題になるのは数です。

起きること 内容 影響の出方
水質の悪化 多数のフンで水が汚れる メダカの体調に影響
餌の競合 藻類や微生物を大量に消費 針子の餌が減る
酸素の消費 個体数が増えるほど不足しやすい 夏場の酸欠リスク
水草へのダメージ 柔らかい部分を食べることがある 産卵床や隠れ家が減る
変態後の影響 カエルになって水面周辺で活動 種類によっては捕食側になる

どのくらいの数なら大丈夫か、という目安も気になるところだと思います。厳密な基準はありませんが、水量に対して明らかに黒く見えるほど密集しているなら多すぎます。感覚としては、容器の底が見える程度の密度に抑えられるといいですね。数が多いと感じたら、すくって別の容器や庭の水場へ移すという対応が現実的です。ただしここで一点、必ず確認してほしいことがあります。10cmを超えるような、見慣れない大きさのオタマジャクシが混ざっている場合、それはウシガエルの可能性があります。特定外来生物にあたるため生きたまま運ぶことができませんので、種類が判別できるまでは移動させず、判断に迷うときはお住まいの自治体へご相談ください。

とくに最後の点は見落としやすいところです。オタマジャクシのうちは無害でも、カエルになったあとは種類によって話が変わります。「気づいたら小さなカエルだらけ」という状況を避けたいなら、卵の段階で対応しておくほうが楽ですね。

カエルの種類を見分けるポイント

ニホンアマガエルからウシガエルまで、体の大きさとメダカへの危険度の関係を示した図
カエルの種類ごとのサイズとメダカへの危険度

ここまで種類ごとの話をしてきましたが、実際に目の前のカエルがどれなのかを判断できないと意味がありません。見分けの手がかりを整理しておきます。

種類 体長の目安 見た目の特徴 メダカへの危険度
ニホンアマガエル 3〜4cm 緑色・体色を変える・吸盤が発達 低い
ツチガエル 4〜5cm 背中にイボ状の突起・地味な褐色 やや注意
ヌマガエル 3〜5cm 腹が白い・水辺を好む やや注意
トノサマガエル 5〜9cm 背中に筋・斑紋がはっきり 高い
ウシガエル 11〜18cm程度 非常に大きい・低い鳴き声 とても高い

いちばん分かりやすいのはサイズです。手のひらに乗るかどうかで、まず大きく分かれます。体長5cmを超えるカエルが水辺にいるなら、メダカを食べる可能性を考えたほうがいい。逆に小指の先ほどの緑色の子なら、アマガエルの可能性が高く、あまり心配は要りません。

吸盤の有無も手がかりになります。アマガエルは指先に丸い吸盤が発達していて、垂直なガラスや壁にも張り付けます。地面や水辺で生活する種類は、この吸盤があまり発達していません。

実際に食べられるサイズと状況

では、どういう状況でメダカが食べられてしまうのか。ここを具体的に押さえておくと、対策の優先順位が見えてきます。

まず、狙われやすいのは水面近くにいる個体です。カエルは水中深くまで潜って追いかけ回すというより、水際や水面付近で待ち構えて捕らえるという狩り方をします。だから、餌を食べに水面へ上がってきたタイミングや、浅い場所でじっとしている個体が危ないんですね。

次に、サイズ。当然ながら、カエルの口に入る大きさかどうかが分かれ目になります。成魚のメダカでも、トノサマガエル以上の大きさがあれば呑み込めます。針子や稚魚なら、もっと小さなカエルでも食べられてしまう可能性があります。

時間帯にも傾向があります。多くのカエルは夜行性で、日が落ちてから活発に動きます。昼間に見かけなくても、夜のあいだに来ているということは十分にありえるんですね。「日中は何もいないのに数が減る」という場合は、夜の見回りをしてみると原因が分かることがあります。懐中電灯で照らすと、水辺に座っているのが見つかるかもしれません。

季節も関係します。カエルの活動が盛んなのは春から秋にかけて。とくに繁殖期の初夏は水辺に集まりやすい時期です。冬は多くの種類が土の中や落ち葉の下で冬眠するので、被害はほぼ止まります。つまり、対策を強化すべき時期は決まっているということ。一年中ネットをかけっぱなしにする必要はなく、春先から秋口までを重点期間と考えると管理が楽になります。

そして容器の形も関係します。縁が低い浅い容器、あるいは石や植物で足場ができている容器は、カエルが入りやすい。逆に、水面から縁までの高さがある容器は、カエルが座る場所がなく、狩りをしにくくなります。

所長のひとこと

数が減っているのに原因が分からないとき、私はまず容器の周りに足場になるものがないかを見ます。鉢の横に置いた植木鉢、たまたま立てかけた板。そういうものが橋になっていることがあるんですよね。犯人探しより先に、環境を見るほうが早いことは多いです。

針子については、そもそもカエル以外の要因で減ることも多いです。針子が全滅してしまう原因を餌・水換え・容器の面から整理した記事もありますので、カエル対策をしても数が戻らない場合は、そちらの要因も確認してみてください。原因を取り違えると、対策しても効果が出ませんからね。

カエルに食べられないようメダカを守る対策

相手が分かったところで、次は守り方です。物理的に入れない工夫、共存できる場合の条件、カエル以外の天敵、そして卵と針子の保護まで見ていきます。全部を完璧にやる必要はありません。自分の環境に必要なものだけ選んでもらえたらと思います。

侵入を防ぐネットとふたの選び方

睡蓮鉢にピンと張った防鳥ネットをかけ、周囲の足場を片づけた設置例の図
カエルの侵入を物理的に防ぐビオトープの作り方

いちばん確実なのは、物理的に入れなくすることです。方法はいくつかあります。

ネットをかける

もっとも手軽で効果が高いのがこれです。園芸用の防鳥ネットや、目の細かい防虫ネットを容器の上にかぶせ、縁で固定します。ポイントは、たるませないこと。ネットが水面に垂れていると、そこが足場になってしまいます。ピンと張った状態を保てるよう、四隅を洗濯ばさみや専用のクリップで留めるといいですね。

目の粗さも大切です。大きなカエルは防げても、小さな個体やヤゴの元になるトンボは通ってしまう目のサイズもあります。目的に応じて選んでください。

設置するときの実務的なコツも書いておきます。まず、容器より一回り大きめにネットを切ること。ぴったりのサイズだと、風で少しずれただけで隙間ができます。次に、留める位置を四隅だけでなく辺の中央にも作ること。長辺が長い容器ほど、真ん中がたるみやすいからです。

そして、餌やりのたびに外して戻す作業が発生することを見越しておくこと。毎日のことなので、面倒な留め方にすると続きません。片側だけ固定してめくれるようにしておく、洗濯ばさみで留めて簡単に外せるようにしておく。こうした一手間が、結局いちばん長続きする形になります。

屋外では紫外線でネットが劣化していきます。一年ほど使うと張りがなくなり、破れやすくなることも。定期的に触ってみて、もろくなっていたら早めに交換してください。破れた穴に気づかないまま使い続けるのが、いちばんもったいないパターンです。

ふたを使う

市販の飼育容器には、専用のふたが用意されているものがあります。カエルだけでなく、鳥や猫、落ち葉の侵入も防げるので一石二鳥です。ただし完全に密閉すると光も酸素も入らなくなるので、隙間や通気を確保したタイプを選んでください。

容器の配置を工夫する

意外と効くのが、置き場所と周辺の整理です。容器のすぐそばに植木鉢や板、ブロックなどの足場を置かないだけでも、侵入のハードルは上がります。地面から直接飛び込めない高さに台を置いて設置するのも有効ですね。

日常の動線も見直してみてください。ホースやジョウロを容器に立てかけたままにしていないか、伸びた草が縁まで届いていないか。こうしたものは全部、カエルにとっての足場になります。片付けるだけでいいので、費用も手間もかかりません。

また、水位を縁から少し下げておくと、カエルが縁に乗っても水面まで距離があるので狩りにくくなります。ただし水量が減ると水質と水温は不安定になるので、下げすぎには注意してください。

ネットは目の細かいものを選んでおくと、カエルだけでなくトンボの産卵も防げます。フリーカットタイプなら容器の形に合わせて切れるので、丸い睡蓮鉢にも使いやすいですよ。すでに手元にある園芸用ネットで足りているなら、それで十分です。

ビオトープでカエルと共存する条件

ここまで対策の話をしてきましたが、そもそも「共存できないか」を考えてみるのも一つの道です。ビオトープという言葉が示すとおり、そこは小さな生態系ですからね。

共存を選べる条件を挙げてみます。

  • 来ているのがアマガエルなど、水中で狩りをしない種類である
  • メダカの数に余裕があり、多少減っても群れが維持できる
  • 水草や浮草が茂っていて、メダカが隠れられる場所が多い
  • 水深があり、メダカが下層へ逃げられる
  • 繁殖用の卵や針子は別容器で管理している

判断に迷ったときは、二週間ほど数を数えてみるのが分かりやすいです。毎日でなくていいので、決まった時間に、だいたいの数を記録しておく。それで明らかに減っているようなら対策へ、変わらないなら様子見のまま、と決められます。感覚だけで判断すると「減った気がする」に振り回されてしまうので、数字を持っておくと落ち着いて考えられますよ。

とくに三つ目と四つ目は効果が大きいです。隠れ家の量は、そのまま生存率に直結します。水面を覆う浮草があれば、上からの視界が遮られますし、追われたときの逃げ場にもなる。グリーンウォーターで飼育している容器なら水の透明度が低い分、上から狙われにくいという利点もありますので、屋外飼育の方はそちらの記事も参考になるかもしれません。

所長のひとこと

庭にカエルが来るというのは、それだけ環境が整っているということでもあります。私は、大事な系統を育てている容器だけはしっかり守って、それ以外は少し緩く付き合うようにしています。全部を完全に守ろうとすると、こちらが疲れてしまいますからね。

浮草は、上からの視線を遮る屋根であり、追われたときの逃げ場でもあります。増えすぎたら間引けばいいので、まずは少量から入れてみるのがいいかなと思います。すでに水草が茂っている容器なら、無理に足す必要はありません。

カエル以外に注意したい天敵

屋外飼育でメダカが減るとき、犯人はカエルとは限りません。むしろ他の要因のほうが多いくらいです。主なものを挙げておきます。

天敵 特徴 被害の出方 主な対策
ヤゴ(トンボの幼虫) 水中に潜み待ち伏せる 気づかぬうちに数が減る ネットで産卵を防ぐ
鳥(サギ・カラス等) 上空から狙う 一度に大量に減る ネット・ふた
前脚ですくう 水がかき回され濁る ふた・重しで固定
ゲンゴロウの幼虫・タガメ類 水中で待ち伏せる 針子や稚魚が減る 見つけ次第取り除く
メダカ自身 親が卵や針子を食べる 増えない状態が続く 卵と針子を分ける

この中でとくに多いのがヤゴです。トンボが水面に卵を産み、孵化したヤゴが水中で待ち伏せる。ヤゴは動きが遅そうに見えて捕食は一瞬なので、気づいたときには数が減っているということが起きます。しかも姿が地味で、底床や水草に紛れると見つけにくい。

ヤゴを見つけるコツをお伝えしておきます。まず、水換えのときに底に溜まった落ち葉やゴミをすくってみること。ヤゴはそこに紛れていることが多いです。次に、水草の根元や鉢の内側の壁を、指でなぞるように確認すること。じっとしているので、動かない限り見つかりません。

予防としては、トンボが産卵できない状態を作るのがいちばんです。ネットをかけておけば、水面にお腹を打ちつけて産卵する種類は入れなくなります。トンボが飛び始める初夏の前にかけておくと効果的ですね。すでにヤゴがいる容器では、見つけ次第取り除くしかありません。全部を一度に見つけるのは難しいので、水換えのたびに探すつもりで気長にいきましょう。

そして表の最後にあるとおり、実はメダカ自身が最大の天敵になっているケースも珍しくありません。親メダカは卵も針子も食べます。カエルを疑う前に、まずここを確認したほうがいい場合も多いんですよ。

卵と針子を守るための工夫

つまるところ、守るべき優先度がいちばん高いのは卵と針子です。ここさえ分けておけば、多少の捕食があっても数は維持できます。

基本は、産卵床ごと別容器に移してしまうこと。産卵床に付いた卵を、親のいない容器へ移動させます。これで親による捕食も、カエルやヤゴによる被害もまとめて避けられます。産卵床の種類ごとの特徴と卵の回収のコツはこちらでまとめていますので、扱いやすいタイプを選ぶ参考にしてみてください。

容器の置き方にもひと工夫あります。針子用の容器は、地面に直接置くより台の上に載せたほうが安全です。地面に置くと、カエルもヤゴの元になるトンボも、そして猫も近づきやすい。少し高さを出すだけで、届く相手はぐっと減ります。ブロックを二つ置いてその上に、という簡単なもので構いません。

それから、複数の容器を並べるときは、容器同士を密着させないこと。隙間があるほうが風が抜けて水温が上がりにくくなりますし、間に足場ができるのも防げます。細かいことですが、屋外は些細な配置が結果を変えることが多いんですよ。

針子の容器は、屋外なら特にネットをかけておくと安心です。針子はどんな小さな捕食者にも狙われる立場なので、物理的な遮断がいちばん効きます。容器が小さいぶん、ネットも簡単にかけられますしね。

ひとつ補足を。卵や針子の容器を親水槽と離れた場所に置くと、水温の条件が変わってしまうことがあります。日当たりの違いで数度差が出ることも珍しくありません。移す先は、できるだけ元の容器と似た環境の場所を選んであげてください。孵化までの日数は水温で変わるので、条件が揃っていたほうが管理しやすくなります。

カエルとメダカについてよくある質問

来たカエルは捕まえて別の場所へ逃がしてもいいですか

在来のカエルであれば、庭の別の場所や近くの茂みへ移動させること自体に法的な制限はありません。ただし遠くの別の水系へ運ぶのは、その地域の生態系に影響を与える可能性があるため避けてください。そしてウシガエルは特定外来生物にあたるため、生きたまま運ぶこと自体が原則禁止されています。判断に迷う場合は、お住まいの自治体の窓口へ確認してから対応してください。

ビオトープにカエルの卵を見つけたらどうすればいいですか

カエルの卵は、種類によって形が違います。細長い紐状のもの、寒天質の塊、水面に膜のように広がるものなど。どれもメダカに直接害はありませんが、孵化して大量のオタマジャクシになると水質に影響します。数が多いようなら、寒天質ごとすくって別容器へ移すか、庭の別の水場へ移すという対応が考えられます。ただし種類が判別できない場合、特定外来生物の可能性も踏まえて、むやみに移動させないほうが安全です。

メダカとオタマジャクシは同じ容器で飼えますか

数が少なければ問題なく同居できます。オタマジャクシがメダカを襲うことはなく、藻類や有機物を食べてくれるので掃除役として働く面もあります。注意したいのは数と、変態後です。多すぎると水が汚れますし、カエルになったあとは種類によってメダカを狙う側になります。同居させるなら数を抑え、変態が近づいたら移動先を考えておくといいと思いますよ。

そもそもカエルが来ないビオトープは作れますか

完全にゼロにするのは難しいと思います。水があれば生きものは集まってきますし、それがビオトープの本来の姿でもあるからです。現実的なのは、来ることを前提に、入れない仕組みを作っておくこと。ネットやふたで物理的に遮断し、周囲に足場を置かない。この二つを守れば、来訪はあっても被害はかなり抑えられます。ゼロにするより、共存できる設計にするほうが長続きしますよ。

カエルがメダカを食べるかのまとめ

最後に整理しておきます。

カエルがメダカを食べるかどうかは、種類によって大きく変わります。庭でよく見るニホンアマガエルは陸上の昆虫が主食で、水中の魚を追いかける狩り方をしないため、脅威にはなりにくい相手です。一方、トノサマガエルやツチガエル、ヌマガエルは水辺で活動するぶん、口に入るサイズの小魚を捕らえる機会があります。そしてウシガエルは、水中の生きものを捕食する能力を持ち、口に入るものはほとんど食べる。ここがいちばん警戒すべき相手です。

見分けの目安はサイズと生活場所。手のひらに乗る小さな緑色ならアマガエル、5cmを超える水辺のカエルなら注意、10cmを大きく超えるならウシガエルの可能性を考える。ウシガエルは特定外来生物なので、生きたまま運ぶことができません。この点だけは扱いが違うので覚えておいてください。

オタマジャクシ自体はメダカを食べませんが、数が増えれば水質と餌の面で影響が出ます。そして変態したあとは、種類次第で捕食側に回ります。

対策の基本は物理的な遮断です。たるませないネット、通気のあるふた、そして周囲に足場を置かないこと。この三つで大半は防げます。そのうえで、守るべき優先度が高いのは卵と針子。産卵床ごと別容器へ移し、そこにネットをかけておけば、カエルにもヤゴにも親メダカにも狙われません。

なお、環境や個体によって状況は変わりますし、被害を完全に防げるとお約束できるものではありません。外来種の取り扱いや処分の判断については、環境省や自治体の公表情報をご確認いただき、迷うときは自治体の窓口へご相談ください。

カエルが来るということは、そこに水と緑と虫がある証拠でもあります。守るところは守りつつ、その賑やかさも少し楽しめたら、屋外飼育はもっと面白くなるんじゃないでしょうか。

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