グッピーとネオンテトラの相性は?混泳で気をつける水質と餌
グッピーとネオンテトラは、熱帯魚の売り場でいちばんよく並んでいる組み合わせだと思います。どちらも小型で丈夫、初心者向けとして紹介されることが多く、一緒に飼っている水槽もよく見かけます。実際、この2種の混泳は成立します。
ただし、条件があります。グッピーは中性から弱アルカリ性の水を、ネオンテトラは弱酸性で軟らかい水を好むとされ、好みの方向が逆だからです。同じ水槽にいる以上、どちらか一方の理想には合わせられません。両方が問題なく暮らせる範囲に落ち着かせて、そこから動かさないという管理になります。
この記事では、2種の違いを整理したうえで、水質をどこで折り合わせるか、餌と追いかけ行動をどう扱うか、そして混泳を始めるときの準備までをまとめます。水質を無理に調整しようとして失敗するケースが多いので、そこを重点的に扱います。
- グッピーとネオンテトラの水質・水温・行動の違い
- 好みが逆の水質をどこで折り合わせるかという考え方
- 餌が行き渡らない場面と追いかけ行動への対処
- 混泳を始めるときの水槽サイズと匹数の目安
グッピーとネオンテトラは何が違うのか

まず、この2種がどう違うのかを整理しておきます。見た目は同じくらいの大きさの小型魚ですが、育った環境がかなり違います。この違いが、混泳での注意点をほぼ決めています。
グッピーは中南米原産、ネオンテトラは南米アマゾンの水域が原産です。同じ南米でも、アマゾンの支流は落ち葉などから溶け出した成分で弱酸性に傾いた軟らかい水になることが知られています。ネオンテトラはこの水に適応した魚で、グッピーはもう少し硬めで中性寄りの水を好みます。
この章では、水質、水温、そして泳ぐ層と行動という3つの観点で違いを整理します。カージナルテトラとの見分けが気になる方はカージナルテトラとネオンテトラの違いも参考にしてください。
好む水質の方向が逆になる
いちばん大きな違いが水質です。グッピーは中性から弱アルカリ性、やや硬めの水を好むとされます。一方のネオンテトラは弱酸性から中性、軟水から中硬水を好むとされます。理想の範囲としてはpH6.0〜7.0あたりが挙げられることが多く、順応できる範囲としては7.5程度まで対応するとされています。テトラ(スペクトラム ブランズ ジャパン)のおさかな図鑑では、ネオンテトラの目安が水温23〜29℃・pH6.5〜7.4、グッピーが水温22〜28℃・pH7.0〜8.5と示されており、重なるのは中性付近だけであることが分かります(出典:テトラ おさかな図鑑 カラシンの仲間・同 メダカの仲間)。
この2つの範囲は、中性付近で重なります。pH7.0前後、あるいは6.8〜7.2あたりを狙うのが現実的な着地点です。どちらにとっても最適ではありませんが、どちらも問題なく暮らせる範囲になります。
ここで大事なのは、値そのものより安定していることです。グッピーもネオンテトラも、多少値がずれていることより、値が短期間で大きく動くことのほうがこたえます。目標の数値に近づけようとして水質を動かし続けるより、少しずれていても動かさないほうが結果は良くなります。pHの管理についてはグッピーに適したpHは?で扱っています。
硬度についても触れておきます。硬度とは水に溶けているカルシウムやマグネシウムの量のことで、多いほど「硬い水」と呼ばれます。グッピーはやや硬めの水を好み、ネオンテトラは軟らかい水を好むとされますが、日本の水道水は全国的には軟水にあたることが多く、地域によっては中程度の硬度になることもあります。いずれにせよ極端な値になることは少ないので、特別な処理をしなくても両方が問題なく暮らせる範囲であることがほとんどです。ここも、無理に動かさないほうが安全な項目になります。
適水温は重なるので問題になりにくい
水温については、それほど気にする必要はありません。グッピーの適水温はおよそ23〜26度、ネオンテトラは22〜26度前後で飼育されることが多く、範囲がしっかり重なります。24〜26度あたりに設定しておけば、どちらも快適に過ごせます。
注意したいのは、季節による変動のほうです。夏場に28度を超える日が続くと、水に溶ける酸素の量が減って両種とも負担がかかります。冬場に20度を下回ると、グッピーの調子が落ちます。水温そのものより、年間を通して安定させられるかが問われます。
そのため、ヒーターは水量に見合った出力のものを選び、水温計で実際の値を確認できるようにしておいてください。設定温度と実際の水温がずれていることは珍しくありません。温度計は見やすい位置に付けて、水換えの前後で必ず確認する習慣をつけてください。
もうひとつ、水換えに使う水にも触れておきます。水道水にはカルキ(塩素)が含まれているので、必ず中和してから使ってください。これは混泳に限らない基本ですが、ネオンテトラは水質の変化に敏感とされる魚なので、温度合わせも含めて丁寧にしておくと安心です。バケツに汲んで一晩置く方法もありますが、季節によっては温度が大きくずれるので、中和剤を使って当日中に済ませるほうが扱いやすいと思います。
泳ぐ層と行動の違い
行動面では、ネオンテトラが群れで泳ぐ魚だという点が重要です。もともと大きな群れで暮らす魚なので、少数だけで飼うと落ち着かず、隠れたまま出てこなくなったり、逆に他の魚を気にして動き回ったりすることがあります。
グッピーは群れを作る魚ではありません。オスがメスを追いかける行動はありますが、同種で固まって泳ぐ習性は強くありません。この違いから、水槽内での見え方が変わります。ネオンテトラを十分な数入れると群れが形成され、グッピーとは別の動きとして水槽に立体感が出ます。
泳ぐ層については、どちらも中層を中心に泳ぐため重なります。生活圏が分かれる組み合わせではないので、そのぶん水量に余裕が必要になります。層が違う魚を足したいなら、底層のコリドラスやオトシンクルスが候補になります。
→ 横にスクロールできます
| 項目 | グッピー | ネオンテトラ | 混泳での扱い |
|---|---|---|---|
| 原産 | 中南米 | 南米アマゾン | 好む水質の方向が違う |
| 好む水質 | 中性〜弱アルカリ性・やや硬め | 弱酸性〜中性・軟水〜中硬水 | 中性付近で固定する |
| 適水温 | およそ23〜26度 | およそ22〜26度 | 24〜26度で重なる |
| 体長 | オス3〜4cm・メス4〜6cm | 3〜4cm前後 | 捕食の心配は基本ない |
| 泳ぐ層 | 中層〜上層 | 中層 | 重なるので水量に余裕を |
| 群れ | 作らない | 群れで泳ぐ | ネオンテトラは数を多めに |
| 繁殖 | 水槽内でよく増える | 水槽内での繁殖は難しい | 増えるのはグッピーだけ |
水質をどこで折り合わせるか
この組み合わせでいちばん判断が要るのが水質です。方向が逆だからこそ、どこに置くかを決めておかないと、水槽をいじり続けることになります。
基本方針は単純で、中性付近に置いて動かさない。これに尽きます。pHを弱酸性へ寄せる、弱アルカリへ寄せるといった操作は、値を動かすと同時に不安定にもします。混泳では安定のほうがはるかに重要です。どちらの魚も、値が少しずれていることより、値が動くことのほうが負担になります。
この章では、中性に固定するという考え方、水質を動かす道具との付き合い方、そして底床やろ材の選び方を整理します。どれも導入時に決めておけることで、あとから変えるとかえって水槽が揺れます。
中性付近に固定するのが現実解
目標はpH7.0前後です。グッピーにとってはやや低め、ネオンテトラにとってはやや高めですが、どちらの許容範囲にも入ります。厳密に7.0である必要はなく、6.8〜7.2あたりで安定していれば十分です。
ここで確認したいのは、いまの水槽の値がどこにあるかです。水道水の性質は地域によって差があり、何もしなくても中性付近になる場合もあれば、弱アルカリ寄りになる場合もあります。まず測ってみて、そこが許容範囲に入っているなら何もしないというのが正解になることも多いです。
測るには、試験紙か液体の検査試薬を使います。pHだけでなく、アンモニアや亜硝酸も測れるものを1つ持っておくと、トラブルのときに原因を切り分けられます。感覚や見た目では、水質は判断できません。
水質を推測ではなく数字で確認できると、判断がぶれなくなります。混泳では「動かさない」ことが目的なので、まず現状を測るところから始めてください。
水質を動かす道具は慎重に使う
水質を弱酸性へ寄せる方法として、流木やピートモス、ソイルを使うやり方があります。逆に弱アルカリへ寄せるには、サンゴ砂や牡蠣殻を入れる方法が知られています。どちらも効果はありますが、混泳水槽では慎重に使ってください。
理由は2つあります。ひとつは、効き方が読みにくいこと。同じ量を入れても、水量や換水の頻度で結果が変わります。もうひとつは、効果が時間とともに落ちること。効いているあいだと効かなくなったあとで水質が動くので、結果として「変化する水槽」になります。
もし使うなら、少量から始めて、変化を測りながら進めてください。一度に大量に入れて急に値を動かすのは、どちらの魚にとっても負担になります。そもそも中性付近に収まっているなら、これらの道具は必要ありません。
水換えのやり方も、水質を安定させる要素のひとつです。一度に大量に換えると、水槽の水質が急に水道水寄りへ動きます。週に1回、3分の1程度という基本を守っておけば、値が大きく振れることはありません。逆に、しばらく放置してから一気に換えるという進め方は、混泳水槽ではとくに避けてください。魚にとっては、汚れた水よりも急に変わる水のほうが負担になることがあります。
底床とろ材の選び方
意識せずに水質を動かしてしまうのが、底床です。ソイルには水を弱酸性に寄せる働きを持つ製品が多く、逆に大磯砂は含まれる貝殻の成分で弱アルカリ側へ寄ることがあります。混泳水槽では、この影響を小さくしておくほうが管理が楽です。
選択肢としては、水質への影響が少ないとされる砂利や、酸処理済みの大磯砂などがあります。水草を育てたい場合はソイルを使いたくなりますが、その場合はpHが下がる方向に働くことを前提に、グッピー側の様子を見ておいてください。
ろ材についても同様です。サンゴ片が混ざったろ材は水を弱アルカリへ寄せます。混泳を始めるときは、いま使っている底床とろ材が水質にどう働くかを一度確認しておくと、あとから原因を探さずに済みます。底砂の選び方はグッピーの底砂おすすめで扱っています。
水質の方針:目標はpH7.0前後(6.8〜7.2で安定していれば十分)。まず測って、範囲に入っているなら何もしない。動かす道具は少量から。底床とろ材が水質にどう働くかを先に確認する。混泳では「最適」より「安定」を優先します。
餌の競合と追いかけ行動

水質の次に多い相談が、餌と行動に関するものです。どちらも中層を泳ぐ魚なので、餌の場面で必ず出会います。ここでの摩擦をどう減らすかが、実際の管理では効いてきます。
起きやすいのは2つです。餌が一方に偏る問題と、追いかけ行動。どちらも致命的なトラブルではありませんが、放っておくと痩せる個体が出たり、ヒレが傷んだりします。どちらも数日で決まる話ではないので、週に一度は落ち着いて水槽を見る時間を取ってください。
この章では、餌の行き渡らせ方、グッピーがネオンテトラを追う場合の見方、そしてネオンテトラの数が足りないときに起きることを整理します。どれも器具ではなく、やり方と数で解決できる範囲の話です。
餌が行き渡らない場面
ネオンテトラは動きが素早く、餌に反応してから届くまでが速い魚です。一方グッピーは、大きな尾びれを持つオスほど泳ぎが機敏ではありません。同じ場所に餌を落とすと、ネオンテトラが先に食べてしまうことがあります。
対処は3つあります。餌を落とす場所を水槽の左右に分ける、浮くタイプと沈むタイプを併用する、そして回数を増やして1回の量を減らす。1か所にまとめて落とすのがいちばん行き渡らないやり方です。
確認は、魚の体つきで行ってください。背中側から見て輪郭が細い個体が出ていれば、餌が取れていない可能性があります。とくにグッピーのメスは腹の張りで判断しにくいので、背中側から見るのがコツです。餌の選び方はグッピーの餌はどれがいい?で整理しています。
餌の粒の大きさも見ておいてください。ネオンテトラは口が小さめなので、大きめの粒だと食べにくいことがあります。グッピー用のフレークをそのまま与える場合は、指で軽く砕いてから落とすと両方が食べやすくなります。逆に、細かすぎる餌は水面に固まって広がらないことがあるので、落としたあとに散らばっているかを一度確認してみてください。
グッピーがネオンテトラを追う場合
混泳させると、グッピーのオスがネオンテトラを追いかけることがあります。多くの場合、これは攻撃というより、動くものへの反応や求愛行動の延長です。深刻な被害につながることは少ないのですが、追われる側にとってはストレスになります。
対処は、逃げ場を作ることです。水草の茂みや流木の陰など、視線の通らない場所を複数用意します。水槽を正面から見て奥まで見通せる状態だと、追われた魚に逃げ場がありません。背の高い水草を後方に配置するだけでも変わります。
それでも執拗に追い続ける個体がいる場合は、その個体を別容器へ移すという判断もあります。個体差があるので、種の相性の問題として片付けず、どの個体が原因かを見てください。水草の選び方はグッピー水槽におすすめの水草5種にまとめています。
もうひとつ、追われる原因が水槽のレイアウトにあることもあります。水草も流木も入っていない、いわゆるベアタンク(水草や流木などの隠れ家を入れない水槽)に近い状態だと、視線をさえぎるものが何もありません。追う側にとっても常に相手が見えている状況になるため、追尾が続きやすくなります。掃除のしやすさを優先してレイアウトを削っている水槽では、混泳を始めるときに隠れ家だけは足しておいてください。
ネオンテトラの数が足りないとき
逆に、ネオンテトラが落ち着かないケースもあります。原因の多くは数の不足です。群れで暮らす魚なので、1〜2匹だけ入れると安心できず、隠れたまま出てこなくなったり、逆に他の魚を気にして動き回ったりします。
入れるなら5匹以上、できれば10匹前後というのが一般的な目安です。群れが形成されると、ネオンテトラは水槽の中央付近を安定して泳ぐようになります。数を増やすほうが、結果として落ち着くという点は、単独飼育の感覚とは逆かもしれません。
ただし、匹数を増やせるかどうかは水量で決まります。60cm水槽(約57L)なら3〜4cmのネオンテトラで15〜20匹程度が上限の目安とされますが、そこにグッピーも入るなら当然その分を差し引く必要があります。数を増やしたいなら、まず水槽のサイズから考えてください。
この組み合わせで「うまくいかない」と感じるとき、原因が水質ではなく数のバランスにあることがよくあります。ネオンテトラが少なすぎて落ち着かない、グッピーが多すぎて追尾が絶えない。水質を測る前に、まず匹数を数えてみてください。
混泳を始めるときの準備

最後に、実際に始めるときの段取りです。この組み合わせは、準備さえ整えれば難しい混泳ではありません。逆に、準備を省くと最初の1週間で調子を崩します。
用意するのは3つです。十分な水量、逃げ場のあるレイアウト、そして時間をかけた水合わせ。特別な器具は要りませんが、水槽サイズだけは後から変えるのが大変なので、最初に決めておいてください。買い足しでどうにかなる部分と、最初にしか決められない部分を分けて考えると迷いません。
ここでは水槽サイズと匹数の目安、導入の順番と水合わせ、そして稚魚の扱いを整理します。買う前に読んでおくと、余計な買い直しを避けられます。
水槽サイズと匹数の目安
2種を混泳させるなら、45cm以上、余裕をもたせるなら60cm水槽が扱いやすくなります。どちらも中層を泳ぐ魚なので、遊泳スペースが重なるぶん広さが効いてきます。30cm程度の小型水槽で両方を入れると、すぐに過密になります。
匹数は、水量全体で判断します。グッピーだけで適正数に近い状態なら、ネオンテトラを入れる余地はありません。ネオンテトラは群れを作れる数が要るので、後から少しずつ足すより、最初から必要な数を入れられる水量を確保しておくほうが確実です。水量あたりの匹数の考え方はグッピー水槽は何匹が適正?で示しています。
目安の考え方としては、水量1Lあたり体長1cm程度までを上限とする計算がよく使われます。60cm水槽(約57L)なら、ネオンテトラ10匹(3〜4cm)とグッピー10匹(3〜6cm)で合計およそ70〜100cm分となり、上限に対しては余裕がある計算になります。ただしこれはあくまで一般的な目安で、ろ過の能力と水換えの頻度によって実際の限界は変わります。グッピーは増える前提で考えるなら、少なめから始めるのが安全です。
この組み合わせを無理なく楽しむなら、最初から60cmクラスを選んでおくと後が楽になります。ろ過と照明がそろったセットなら、器具の買い忘れも防げます。
入れる順番を決めるときに考えたいのが、水槽をどちらの魚に合わせて立ち上げたかという点です。ネオンテトラを主役にしたくてソイルを敷いた水槽なら、pHは弱酸性寄りになります。そこへグッピーを入れるなら、値を確認したうえで許容範囲に入っているかを見てください。逆に、グッピーの水槽へネオンテトラを迎えるなら、pHが高すぎないかを確認します。どちらの場合も、測ってから入れるという順序は変わりません。
導入の順番と水合わせ
すでにグッピーがいる水槽にネオンテトラを入れる、あるいはその逆。どちらの順番でも大きな問題にはなりません。グッピーは縄張りを強く主張する魚ではないので、先住が攻撃するという展開は起きにくいです。
それより重要なのが水合わせです。ネオンテトラは水質の急な変化に弱いとされる魚なので、袋の水と水槽の水を時間をかけて混ぜてください。袋ごと浮かべて温度を合わせ、そのあと少量ずつ水槽の水を足していきます。手順はグッピーの水合わせのやり方と時間の目安で扱っています。
入れる数は、一度にまとめてではなく分けたほうが安全です。ろ過が処理できる量は急には増えないので、生体を一気に増やすと水質が崩れます。まず数匹入れて1〜2週間様子を見て、安定を確かめてから次を足してください。
可能であれば、新しく迎えた魚は別の容器で1〜2週間ほど様子を見てから合流させてください。購入した魚は輸送で体力を落としていることが多く、そのまま入れると水槽全体へ病気が広がることがあります。とくにネオンテトラには、体色が抜けたようになって進行する病気が知られており、治療が難しいとされています。最初に別容器で観察しておけば、異常が出た個体を本水槽へ入れずに済みます。
稚魚をどうするか決めておく
忘れられがちなのが、グッピーの繁殖です。ネオンテトラは水槽内での繁殖が難しい魚ですが、グッピーは放っておいても増えます。つまり、この水槽で増えるのはグッピーだけということになります。
生まれた稚魚は、親のグッピーにもネオンテトラにも食べられます。数を残したいなら、産卵箱や別容器で隔離する必要があります。混泳水槽の中だけで稚魚を残すのは難しいと考えてください。
逆に、増やすつもりがないなら混泳は歯止めとして働きます。数か月後の水槽を想像して、どちらの方針で進めるかを先に決めておいてください。増えたあとの受け入れ先が決まっていないなら、増やす方向へ動くのは保留にしたほうが安全です。
始める前の確認:①45cm以上(できれば60cm)の水量がある ②pHを測って中性付近にある ③ネオンテトラを5匹以上入れられる余力がある ④逃げ場になる水草や流木を配置した ⑤増えたグッピーの行き先を決めた。この5つがそろってから購入してください。
うまくいかないときの見る順番:①匹数のバランス(ネオンテトラが少なすぎないか)→ ②逃げ場の量 → ③餌の落とし方 → ④水温 → ⑤水質。水質は最後で構いません。中性付近で安定しているなら、たいてい原因は上の4つのどれかです。
グッピーとネオンテトラの混泳に関するよくある質問(FAQ)
グッピーとネオンテトラは一緒に飼えますか?
飼えます。適水温が重なり(グッピーおよそ23〜26度、ネオンテトラおよそ22〜26度)、どちらも温和で体格も近いため、捕食や攻撃の心配はほとんどありません。
ただし水質の好みは逆方向です。グッピーは中性から弱アルカリ性、ネオンテトラは弱酸性から中性を好むとされます。そのため中性付近(pH7.0前後)に固定して動かさない、という管理になります。どちらにとっても最適ではありませんが、どちらも問題なく暮らせる範囲です。なお数値はいずれも一般的な目安で、個体や環境によって幅があります。
水質はどちらに合わせればいいですか?
どちらにも合わせず、中性付近に置いて安定させるのが現実的です。目標はpH7.0前後で、6.8〜7.2あたりで安定していれば十分です。まず現在の値を測ってみて、この範囲に入っているなら何もしないのが正解になることも多いです。
流木やピートモスで弱酸性へ寄せる、サンゴ砂で弱アルカリへ寄せるといった方法はありますが、混泳水槽では慎重に使ってください。効き方が読みにくく、効果が薄れるにつれて水質が動くため、結果として「変化する水槽」になります。どちらの魚も、値が多少ずれていることより、値が短期間で大きく動くことのほうがこたえます。
グッピーがネオンテトラを追いかけます
多くの場合、攻撃というより動くものへの反応や求愛行動の延長です。深刻な被害につながることは少ないものの、追われる側にはストレスになります。
対処は逃げ場を作ることです。水草の茂みや流木の陰など、視線の通らない場所を複数用意してください。水槽を正面から見て奥まで見通せる状態だと、追われた魚に行き場がありません。背の高い水草を後方に配置するだけでも変わります。それでも執拗に追い続ける個体がいる場合は、その個体を別容器へ移すという判断もあります。種の相性の問題として片付けず、どの個体が原因かを見てください。
ネオンテトラは何匹入れればいいですか?
5匹以上、できれば10匹前後というのが一般的な目安です。群れで暮らす魚なので、1〜2匹だけだと安心できず、隠れたまま出てこなくなったり、逆に他の魚を気にして動き回ったりします。群れが形成されると、水槽の中央付近を安定して泳ぐようになります。
ただし匹数は水量で決まります。60cm水槽(約57L)なら3〜4cmのネオンテトラで15〜20匹程度が上限の目安とされますが、そこにグッピーも入るならその分を差し引く必要があります。グッピーだけですでに適正数に近いなら、まず水槽を大きくするか、グッピーの数を見直すところからになります。
餌はどうすればいいですか?
専用の餌を2種類そろえる必要はありません。小型熱帯魚用のフレークや顆粒であれば、どちらも食べます。問題になるのは種類より、行き渡り方のほうです。
ネオンテトラは動きが素早く、餌に反応してから届くまでが速い魚です。同じ場所に落とすと先に食べられてしまうので、落とす場所を水槽の左右に分ける、浮くタイプと沈むタイプを併用する、回数を増やして1回の量を減らす、といった工夫をしてください。確認は魚の体つきで行います。背中側から見て輪郭が細い個体が出ていれば、餌が取れていない可能性があります。
まとめ|中性で固定し、数のバランスを整える
グッピーとネオンテトラの混泳は成立します。適水温が重なり、体格も近く、どちらも温和なので、捕食や攻撃の心配はほとんどありません。並べて泳がせると、色の乗ったグッピーと群れで動くネオンテトラで、水槽に違った表情が出ます。
とくに気をつけたいのが水質です。グッピーは中性から弱アルカリ性、ネオンテトラは弱酸性から中性を好むとされ、方向が逆になります。答えは中性付近(pH7.0前後)に置いて動かさないこと。まず測ってみて、6.8〜7.2あたりに入っているなら何もしないのが正解です。水質を寄せる道具は、混泳では慎重に使ってください。
実際の管理で効いてくるのは、むしろ数のバランスです。ネオンテトラは群れで暮らす魚なので、5匹以上、できれば10匹前後を入れられる水量を確保してください。45cm以上、できれば60cm水槽が扱いやすい大きさです。餌は1か所にまとめて落とさず、場所と回数を分けて行き渡らせます。
そして、この水槽で増えるのはグッピーだけです。生まれた稚魚は親にもネオンテトラにも食べられるので、残したいなら隔離が要ります。増やすのか、自然に任せるのか。この方針を先に決めておくと、数か月後に慌てずに済みます。なお本文の数値はいずれも一般的な目安であり、個体や環境によって幅があることを前提に判断してください。


COMMENTS
この記事へのご質問・コメント