金魚水槽が白く濁る原因は?透明な水に戻す改善策
金魚の水槽の水が白っぽく濁ってきて、金魚が弱ってしまわないか心配になっていませんか。
昨日まで透き通っていた水が急にかすんで見えると、何か悪いことが起きているのではと落ち着かなくなりますよね。
その不安は、金魚を大切に育てているからこその自然な気持ちです。
先に結論をお伝えすると、白濁りは、薬を入れる前に原因を切り分けてから手を打つのがおすすめです。
原因の候補には、立ち上げ初期でろ過が育っていないこと、ろ材や砂利を洗ったこと、餌の与えすぎと食べ残し、金魚の入れすぎ、底砂の細かな粒などがあり、観賞魚メーカーも原因を特定したうえで対策するよう呼びかけています。
濁り取り剤も対策の1つですが、フィルターが働いていて食べ残しが片付いている、という効く条件がそろってから使うほうが、力を発揮しやすいと考えます。
この記事では、ジェックス(GEX)、テトラ(スペクトラム ブランズ ジャパン)、キョーリン、コトブキ工芸といった観賞魚メーカーと、愛知県水産試験場・大和郡山市の公開情報をもとに、白濁りの原因の見分け方と、透明な水に戻すための見直しの順番を整理しました。
この記事で理解できることは、次の4つです。
- 濁りの色と濁り始めた時期から原因を絞る方法
- 立ち上げ初期やろ材を洗った後に白く濁る理由と対処
- 餌の量とメーカーごとに違う飼育数の目安
- 水換えと濁り取り剤を使う順番
金魚水槽が白く濁る原因は?

金魚水槽の白濁りは、原因が1つに決まっているものではありません。
観賞魚用品メーカーのGEXは、白にごりが発生する条件は詳しくはわかっておらず、「原因不明というのが現状」だと書いています(出典:GEX「水槽の白濁りを解決したいあなたに!4つの対策と原因をご紹介」)。
一方でテトラは、よくある原因として、水槽をセットして日が浅いこと、フードのあげすぎ、水換え不足、ろ材の目詰まりを挙げ、「原因を特定した上で対策を」行うよう呼びかけています。
つまり、仕組みがすべて解き明かされているわけではないものの、白濁りが起きやすい条件はある程度わかっている、ということです。
もう1つ気になるのが、白濁りが金魚にとって害になるのかどうかですよね。
この点は、公開されている情報の中でも見方が分かれています。
愛知県水産試験場の金魚飼育の資料は、水の中の微生物も酸素を使うため、微生物が多くなりすぎると酸素不足になることがあると説明しています(出典:愛知県水産試験場「親子で楽しむ金魚飼育~飼育のポイントと楽しみ方~」(PDF))。
大和郡山市も、糞や残り餌が腐って水が急に白く濁るのは、有害なバクテリアが増えたりアンモニアが発生したりしたときの現象だとして、すぐに水換えをするよう案内しています。
これに対してGEXは、白にごりを起こす微生物や有機物について「生体に影響を与えることはありません」としています。
どちらか一方が正しいと決めつけるより、白く濁ったときは金魚の様子と水質を見て判断する、という姿勢が現実的だと考えます。
金魚を室内の水槽で飼うときの基本から確かめたい方は、金魚の飼い方の全体像をまとめたガイドもあわせて読んでみてください。
この章では、濁りの色と時期から原因を絞る方法と、白濁りを3つの系統に分けて考える方法を紹介します。
濁りの色と時期で原因を絞る

最初に確かめたいのは、濁りの色です。
キョーリンは、水の濁りを色で分けて、白色は水替えして待つ、黄色や茶色は活性炭、緑色は遮光、と対処を分けて案内しています。
白い濁りの仕組みは、ろ過槽にすむバクテリアが少ないと水中に雑菌や有機物が増えて白く濁る、というのがキョーリンの説明です。
黄色や茶色の濁りは、GEXによると流木のアク抜きが不十分な場合や餌の与えすぎで起きている可能性があり、キョーリンはフードの原料の色素が水に溶け出したものとしています。
緑色の濁りは植物プランクトンが増えたもので、GEXは屋外の日光や長時間の照明で起きやすい「あおこ」として紹介しています。
水が緑色になるのと一緒にガラス面のコケも増えてきたときは、コケが増える原因を光・餌・水換えから解説した記事で見直し方を整理しています。
見た目の白さが、水の濁りではない場合もあります。
GEXは、ライトの光が白っぽく、砂利も白系だと、水槽全体が白っぽく見える場合があると注意しています。
色の次に手がかりになるのが、濁り始めた時期です。
濁り始めた時期ごとに、考えられる原因と、まず見直したいことを表にまとめました。
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| いつ濁ったか | 考えられる原因 | まず見直すこと | 出典 |
|---|---|---|---|
| 水槽をセットした直後 | 砂の微粉末や、洗い足りない砂利の汚れが舞っている | 砂利を洗ってから入れたか、舞った粒が沈んでいくか | GEX・コトブキ |
| 金魚を入れて餌を与え始めた頃 | ろ過バクテリアが足りず、別のバクテリアや微生物が増えている | 金魚の数と餌の量、アンモニアや亜硝酸が出ていないか | GEX・テトラ・キョーリン・コトブキ |
| 水換えや、ろ材・砂利を洗った後、新品に替えた後 | ろ過バクテリアが減っている | ろ材を洗いすぎていないか、掃除と水換えを同じ日にしていないか | GEX・キョーリン |
| しばらく安定していたのに濁ってきた | 水換え不足、ろ材の目詰まり、餌の与えすぎ、金魚の入れすぎ、死骸や食べ残しの腐敗 | 食べ残しや死骸がないか、フィルターの汚れ、水換えの間隔、金魚の数 | GEX・テトラ・コトブキ・大和郡山市 |
| 季節の変わり目に突然 | 原因を特定しにくい | 上の項目をひと通り | GEX |
| 水質調整剤などの製品を入れた後 | 製品の成分による濁り | 製品の説明書の記載 | コトブキ |
表の原因はあくまで候補で、1つの水槽で複数の原因が重なっていることもあります。
時期で候補を絞れたら、次の見出しで紹介する3つの系統に当てはめて、どこを直すかを考えていきましょう。
白濁りは3系統に分けて考える

白い濁りの原因は、コトブキ工芸が説明している3つの系統に分けると整理しやすくなります。
1つ目は、砂利の表面についた細かな粒子が舞っている状態で、砂や砂利に由来する無機物の濁りです。
GEXも、砂の微粉末などによる無機物由来の白濁りは、水槽のセッティング直後から発生するとしています。
2つ目は、魚の死骸や大きな餌の残りが水槽に残って腐ったときに出る、有機物による濁りです。
3つ目は、ろ過バクテリアが足りない立ち上げ初期のフィルターのまま魚を入れて餌を与えたことで、ろ過バクテリアとは別のバクテリアが一気に増えて白く見える状態です。
コトブキは対処も原因ごとに分けていて、粒子ならニゴリ取り剤とろ過の併用か水換え、有機物なら取り除いたうえでエアレーションか水換え、バクテリア不足ならバクテリア剤とエアレーション、としています。
ただし、この3つに当てはまらない濁りもあると考えておきましょう。
先ほどの表のように、季節の変わり目に突然濁ることや、製品を入れたことで濁ることもあるからです。
もう1つ知っておきたいのが、目に見えない汚れの存在です。
愛知県水産試験場は、水槽の汚れには白濁りのように見てわかるものだけでなく、アンモニアや硝酸のように見ただけではわからない汚れもあると説明しています。
キョーリンも、水が透明でも金魚に悪い水になっていることはよくある、としています。
白く濁っているから危険、透明に戻ったから安心、と見た目だけで決めないことが大切です。
見た目と合わせて、金魚の様子も確かめてください。
愛知県水産試験場は、お腹がすいていないのに水面でパクパクと鼻上げをしていたら、酸素不足のサインだとしています。
GEXも、白濁りの水槽で魚が体表から粘液を出して体色が薄くなる、水面や底でじっとして動かない、突然暴れるように泳ぎだす、といった様子を見せるときは、亜硝酸塩やアンモニアの上昇、水温やpHの変化など、別の原因を考えるよう案内しています。
濁りそのものの害をどう考えるにしても、金魚の変化を見逃さないことが、判断のいちばんの手がかりになります。
立ち上げ初期の白濁りを見直す
ここからは、白濁りの原因として多くのメーカーが挙げている、立ち上げ初期の濁りを見ていきます。
テトラは金魚の飼い方のページで、水槽をセットした直後はろ過バクテリアがいないため白濁りが発生しやすい、と書いています。
ろ過バクテリアとは、金魚のフンや餌の残りから出る有害な物質を、害の少ない物質へと変えていく微生物のことです。
GEXは、アンモニアや亜硝酸などの有害物質を無害化するろ過機能が水槽に定着するには、1カ月程度必要だとしています。
つまり、立ち上げて日が浅い水槽は、汚れを片付ける仕組みがまだ育ちきっていない状態です。
コトブキ工芸によると、そこに魚を入れて餌を与えると、ろ過バクテリアとは別のバクテリアが一気に増えて白く濁って見えることがあります。
また、立ち上げの時期を過ぎた水槽でも、ろ材や砂利を洗いすぎるとバクテリアが減り、立ち上げ直後に近い状態へ戻ってしまうことがあります。
空回しや水合わせを含めた立ち上げの流れは、金魚水槽の立ち上げ方と導入初日の手順をまとめた記事で順を追って紹介しています。
この章では、立ち上げ直後の白濁りと、ろ材や砂利を洗った後の白濁りを、順に見ていきましょう。
立ち上げ直後はろ過が育っていない
テトラは、水槽を設置した直後はバクテリアの数が少ないため、アンモニアや亜硝酸塩といった毒性の強い成分が検出されやすいと注意しています。
そのうえで、アンモニアと亜硝酸塩が出ずに硝酸塩だけが検出されるようになれば、ろ過バクテリアが正常に働いているといえる、と説明しています。
つまり、水質を測れば、ろ過の育ち具合を目に見える形で確かめられるということです。
とくに気をつけたいのが亜硝酸です。
テトラは、亜硝酸の濃度が高くなると、魚が鼻上げなど酸欠によく似た状態になることがあるとしています。
測るときの注意として、テトラの「テスト試験紙 6 in 1」は、pHや亜硝酸塩、硝酸塩などの6項目を測れますが、アンモニアは項目に含まれていません。
アンモニアを確かめたいときは、テトラの「テスト試験紙 NH3/NH4+」のような、アンモニア用の試験紙を別に用意します。
金魚の入れ方も、立ち上げ初期の白濁りに関わります。
キョーリンは、始めは1・2匹で飼育し、2・3週間後に金魚を追加すると白ニゴリしにくいと案内しています。
GEXも金魚の立ち上げ手順の中で、最初は金魚の数を少なめにし、1カ月程度はフードも少なめにするよう書いています。
迷いやすいのが、立ち上げ時に白く濁ったとき水を換えるかどうかです。
GEXは、2〜3日様子を見ればろ過バクテリアが増えて改善していくことが多いとして、濁っているからとろ材を洗ったり水を少し換えたりしないよう書いています。
一方でキョーリンは、新しいろ材やろ材の洗いすぎで起きた白い濁りについて、ただちに水を替え、ろ材は洗わずに待つよう案内しています。
愛知県水産試験場の資料も水が濁ってきたら水をかえるよう書いていて、大和郡山市も、糞や残り餌の腐敗で急に白く濁ったときは直ちに水換えをするよう求めています。
このように、白く濁ったときに水を換えるかどうかは、出典によって逆の案内になっています。
ただ、どの出典も全部の水を一度に換えることはすすめておらず、ろ材を洗いすぎないという点でもメーカーの案内はそろっています。
GEXも金魚の立ち上げ手順では、導入から1カ月程度は水の濁りやフードの食べ具合を観察し、状態が悪いと感じたら全水量の1/3〜1/2程度を換えるよう書いています。
金魚が元気で水質にも問題がなければ様子を見る、金魚や水質に異変があれば一部を換える、というように、状態で分けて考えるのが無理のない判断だと考えます。
白く濁った水槽で、金魚が水面で鼻上げをしている、底でじっとして動かない、といった様子があるときは、様子見だけで済ませないでください。
酸素不足や、亜硝酸・アンモニアの上昇が重なっている可能性があるので、水質を測ったうえで、一部の水換えやエアレーションを検討しましょう。
水を一度に全部換えることは、どの出典もすすめていません。
アンモニアと亜硝酸を確かめたいときは、6in1ではアンモニアを測れないので、アンモニア用の試験紙と組み合わせて使うのがテトラの案内です。
ろ材や砂利を洗った後にも起きる
白濁りは、立ち上げから時間がたった水槽でも起きます。
GEXは、白にごりが起きやすいケースとして、①水槽の立ち上げ時や水換えを行った後、②ろ材や砂利をきれいに洗った、または新しいものに入れ替えた後、③水換えをせずにろ材が目詰まりしている状態、の3つを挙げています。
③についてGEXは、アンモニア分の上昇や餌の与えすぎもあわせて挙げています。
とくに②は、ろ過バクテリアがすむろ材や砂利を、急にきれいにしたり入れ替えたりしてしまうケースです。
ろ材の洗い方について、キョーリンは、ろ過槽の掃除は月に1回とし、バクテリアがろ材にすんでいるので捨てる水槽の水で汚れを洗い流すよう案内しています。
あわせて、ろ過マットの掃除はきれいにしすぎてはいけない、とも書いています。
テトラも、底砂は飼育水で洗うのがポイントだとしていて、その理由を水道水のカルキでろ過バクテリアが死んでしまうためだと説明しています。
掃除の日取りも見直したいポイントです。
GEXは、フィルターのろ材の交換を掃除や水換えと同じ日に行うとろ過バクテリアがいなくなってしまうため、別の日に行うよう書いています。
テトラも、ろ過器と水槽の掃除は日をずらして行うよう案内しています。
反対に、③のように掃除をしなさすぎて目詰まりすると、今度はフィルターが働きにくくなります。
つまり、ろ材は洗いすぎても洗わなさすぎても白濁りのきっかけになる、ということですね。
さらにGEXは、ろ過の力そのものが足りずに白にごりが起きやすくなっている可能性にも触れ、フィルターやろ材の見直しを対策の1つにしています。
水槽の大きさや金魚の数に対してフィルターの力が足りているか気になる方は、金魚に合うフィルターの種類と選び方を比べた記事も参考にしてみてください。
餌の量と飼育数を見直す
立ち上げの時期を過ぎても白濁りが続く、あるいは何度もくり返すときは、餌の量と飼育数を見直す番です。
GEXは、金魚は食欲旺盛で活動的なため、フードの食べ残しやフンなどが発生しやすい魚だと説明しています。
食べる量が多ければ、そのぶん排泄物も増え、水の中の汚れは早くたまっていきます。
テトラも、飼っている魚の数に対してろ過を行うバクテリアの量が足りていないと、汚れが十分に分解されないことがあるとしています。
そして、餌の与えすぎそのものも、テトラやGEX、コトブキが白濁りの原因として挙げています。
金魚の水槽では、汚れが出る量と、それを片付ける力のつり合いが崩れたときに、白濁りが表に出やすいと考えられます。
この章では、金魚が水を汚しやすい理由、餌の量の目安、メーカーごとに違う飼育数の目安を順に見ていきます。
金魚は食べる量も排泄物も多い
GEXは、金魚は胃がなく排泄物が多いため、水を換えないと汚れがどんどんたまっていくと説明しています。
テトラは、金魚を「大食漢」で雑食性の魚と紹介していて、よく欲しがるからと大量に与えてしまうことに注意を促しています。
キョーリンによると、餌を食べる量は魚の体重に比例して多くなり、排泄物の量も同じように多くなります。
金魚は育つにつれて体が大きくなるので、飼い始めたときと同じ感覚でいると、いつの間にか水の汚れ方が変わっていることがあるのです。
愛知県水産試験場も、見えない汚れのたまる速さは、水の量や金魚の数と大きさ、餌の量などで大きく変わると説明しています。
金魚が多いほど、大きいほど、餌が多いほど、汚れは早くたまるということです。
もう1つ覚えておきたいのが、水が悪いときの餌やりです。
キョーリンは、水質が悪いときに餌を与えると、水が白く濁ったり、金魚が死亡したりすることがあるとしています。
白く濁っているときに、いつもどおりの量を与え続けるのは避けたほうがよさそうです。
餌は5分で食べきる量にする
餌の量の目安として多くの出典が挙げているのが、5分以内に食べきれる量です。
キョーリンは、与える量は5分以内に食べきれる量を基準にするとしています。
愛知県水産試験場は1日に1回、5分間で食べきる程度の量を目安にしていて、テトラも1回につき5分以内で食べられる量としています。
大和郡山市の資料も、同じく5分以内に食べきれる量を目安にしています。
もう少し短い時間を示す出典もあり、テトラの初心者向けの金魚の飼い方のページでは2〜3分で食べられる量とされていて、GEXは5cm程度の小さな金魚には1分以内、大きい金魚には5分程度で食べきれる量としています。
白濁りが続いているなら、短いほうの目安に寄せて、少なめから様子を見るのもよい方法です。
金魚を迎えたばかりの時期は、さらに控えめにします。
キョーリンは新しい環境に慣れるまで3日ぐらいは餌を控えるよう書いていて、愛知県水産試験場は購入後3〜4日、大和郡山市は3日くらいたって金魚が落ち着いてから少量ずつ与えるよう案内しています。
テトラも、飼育を始めた直後の1週間はフードを控えめにするよう書いています。
与えたあとに底へ沈んだ食べ残しは、腐って有機物の濁りのもとになるので、見つけたら取り除きましょう。
食べ残しは、濁り取り剤の効き目にも関わります。
コトブキは、魚の食べ残しはニゴリの大きな原因になり、「ニゴリ取り効果を阻害」すると説明しています。
つまり、餌を減らすことは、濁りのもとを減らすことと、濁り取り剤を効きやすくすることの両方につながるわけです。
金魚の大きさに合わせた餌の量や1日の回数の考え方は、金魚の餌の量と回数、食べ残しを防ぐ与え方をまとめた記事で詳しく紹介しています。
飼育数の目安はメーカーで違う
餌の量と並んで見直したいのが、水槽に入れている金魚の数です。
ところが、飼育数の目安は、メーカーや公的機関によってかなり違います。
主な出典の目安を、金魚の体長と水槽の大きさを添えて並べました。
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| 出典 | 金魚の体長 | 水槽・水量 | 目安の匹数 |
|---|---|---|---|
| テトラ(初心者向けの飼い方の表) | 3〜5cm | 約5L/約10L/約15L/約28L/約30L/約35L/約60L | 1〜2匹/2〜3匹/3〜4匹/4〜5匹/5〜6匹/6〜8匹/10〜12匹 |
| テトラ(金魚飼育の解説記事) | 4cm前後 | 30cm水槽/45cm水槽 | 3匹程度/10匹程度 |
| キョーリン | 3〜5cm | 30〜40cm(12〜25L)/45cm(35L)/60cm(60L) | 3〜5匹/6〜7匹/8〜12匹 |
| GEX | 3cm | 30cm/45cm/60cm | 7匹/20匹/50匹 |
| GEX | 5cm | 30cm/45cm/60cm | 3匹/7匹/30匹 |
| 愛知県水産試験場(金魚飼育質問集) | 全長5cm | 45cm水槽 | 3〜4尾くらい |
| 愛知県水産試験場(金魚を飼育してみよう!) | 全長3〜4cm | 10L未満 | 1〜2尾程度 |
| 大和郡山市 | 大・中・小(cmの記載なし) | 30cm/60cm | 30cmは大3・中5・小8匹/60cmは大5・中6・小10匹 |
同じ60cm水槽でも、キョーリンは3〜5cmの金魚で8〜12匹、GEXは3cmの金魚で50匹としていて、桁が違うほどの開きがあります。
45cm水槽で全長5cmの金魚なら、愛知県水産試験場は3〜4尾くらい、GEXは7匹と、こちらも2倍ほどの差があります。
どの数字が正しいかを決めるのは難しく、1つの数字だけを目安にするのは避けたほうが無難です。
考え方として参考になるのが、愛知県水産試験場の「少し物足りないと思う程度」という目安です。
前の見出しで紹介したとおり、金魚が多いほど見えない汚れは早くたまります。
白濁りをくり返している水槽なら、表の中でも少なめの目安に寄せて考えると、汚れがたまるペースを抑えやすくなると考えられます。
水槽の大きさごとの考え方や、過密を防ぐ水槽の選び方は、金魚の水槽サイズと飼える数の考え方をまとめた記事で詳しく整理しています。
ろ過と水換えで透明な水に戻す
原因の見当がついたら、いよいよ水を透明に戻すための手当てです。
手当ての中心になるのは、水換えと、フィルターがきちんと働く状態を保つことの2つです。
GEXは、有機物由来の白濁りへの対処として、水を換える、ろ過フィルターのマットの汚れやモーターからの水量を確かめる、エアレーションを強める、砂を交換する、という順番を紹介しています。
ただし、GEXはこれらの対処法について、「魚の数が適正」「定期的な水換えはしている」ことが前提だとも書いています。
つまり、餌の量や金魚の数が多すぎる状態のままでは、手当てをしても濁りがぶり返しやすいということです。
GEXのカスタマーサポートの記事でも、飼育水を1/3〜1/2交換して一時的に収まったように見えても、2〜3日でまた濁ってくるくり返しの相談が紹介されています。
この章では、水換えの量と頻度、濁り取り剤の使いどころ、よくある質問への答えを順に見ていきます。
水換えは3分の1が基本

1回に換える水の量は、水槽の3分の1程度が基本です。
キョーリン、テトラ、大和郡山市は、いずれも1回の水換えを水槽の3分の1程度としています。
GEXも基本は2週間に1回、全体の水量の1/3程度とし、極端に水質が悪くなっていても換える量は1/2程度にするよう書いています。
どの出典も、水を全部換えることはすすめていません。
水換えの頻度は、立ち上げからの時期によって変わります。
キョーリンは、セットしてから2、3週間の間は2、3日に1回、水槽の3分の1ぐらいの水を替えるよう案内していて、テトラは水槽セット初期は1週間に2〜3回としています。
キョーリンは、1回に3分の1ぐらいの量なら毎日替えても替えすぎということはない、とも書いています。
立ち上げから1か月以上たてば、キョーリンは1週間〜2週間に1回、GEXは1〜2週間に1回程度が目安です。
愛知県水産試験場の資料のように、最初の1か月間は1週間に1回、その後は1か月に1回を目安にする出典もあるので、金魚の数や水の汚れ方に合わせて調整してください。
白く濁ったときに水を換えるかどうかは、前の章で紹介したとおり出典によって分かれます。
立ち上げ直後で金魚が元気に泳いでいて、アンモニアや亜硝酸も出ていないなら、GEXのように2〜3日ほど様子を見る考え方もあります。
一方、金魚に鼻上げなどの異変がある、安定していた水槽が急に濁った、食べ残しや死骸が見つかった、という場合は、水換えをすすめるキョーリンや愛知県水産試験場、大和郡山市の考え方が合いやすいと考えます。
透明に戻るまでの日数も、出典によってばらつきがあります。
GEXは2〜3日で改善していくことが多いとしつつ、ろ過バクテリアの定着には10〜14日かかると言われている、としています。
コトブキは1〜2週間様子を見るよう書いていて、バクテリア剤とエアレーションで対処する場合は1週間から10日としています。
キョーリンは、水を替えたうえでろ材を洗わずに3週間ぐらいたつと自然に透明になるとし、GEXの金魚のページは、ろ過機能の定着に1カ月程度が必要としています。
何日たてば消えると決めつけずに、金魚の様子と水質を見ながら判断していきましょう。
水換えの道具や手順、カルキ抜きの注意点は、金魚の水換えの頻度と基本の手順をまとめた記事で詳しく解説しています。
白濁りに気づいたら、次の順番で確かめてみてください。
1つ目は、金魚が鼻上げをしていないか、じっと動かないなど、様子に変化がないかです。
2つ目は、濁りの色と、濁り始めた時期です。
3つ目は、食べ残しや死骸が残っていないか、フィルターが目詰まりしていないかです。
4つ目は、試験紙でアンモニアや亜硝酸が出ていないかです。
ここまでを確かめてから、水換えの量や餌の量、濁り取り剤を使うかどうかを決めると、原因に合った手を打ちやすくなります。
濁り取り剤は原因を直してから使う
濁り取り剤は、水の中をただよう細かな浮遊物を集めて固め、フィルターのろ過マットで捕まえることで水を透明にするものです。
GEXの「NEWピュアW」は、白にごりやアオコの原因となる微細な浮遊物質を集めて、ウールマットにからめて取り除くと説明されています。
コトブキも、浮遊性の微細な粒子やアオコを凝集して、ろ過マットなどで取り除いて水をクリアにする仕組みだとしています。
濁り取り剤は、フィルターと組み合わせて初めて働く道具だということですね。
テトラの「ニゴリブロック」は、フィルターのある水槽で使うよう指定されていて、最適な効果を発揮するには定期的なフィルターの清掃が必要だとされています。
次に使うときは、48時間以上の間隔を空けるよう案内されています。
GEXの「NEWピュアW」も、ウールマットをセットできるろ過器が必要で、底面フィルターでは効果がないとされています。
どちらの製品も古代魚や甲殻類の水槽には使えないとされているので、ほかの生き物と一緒に飼っている場合は説明書をよく確かめてください。
前の章で触れたとおり、コトブキは食べ残しが濁り取りの効果を妨げるとしているので、餌の見直しもセットで考えたいところです。
GEXは、濁り取りのグッズを使った場合、水はきれいに見えても水槽内に汚れはとどまっているので、水換えを行うようすすめています。
一方でGEXは、白にごりの対策の1つとして「水質調整剤を用いることが一番有効」とも書いていて、水草水槽や古代魚などを飼っている場合は注意が必要だと添えています。
テトラやコトブキも、濁り取り剤やバクテリア剤を対策の1つに挙げています。
濁り取り剤は使ってはいけないものではなく、効く条件をそろえてから使うと力を発揮しやすいもの、と考えるのがよさそうです。
迷ったときは「原因を直す→水換え→必要なら濁り取り剤」の順番で考えてみてください。
餌を減らして食べ残しを片付け、フィルターの目詰まりを確かめたうえで3分の1程度の水換えをし、それでも残る濁りに濁り取り剤を使う、という流れです。
この順番なら、濁り取り剤の効き目も引き出しやすくなりますよ。
金魚水槽の白濁りに関するよくある質問(FAQ)
白濁りは金魚に害がありますか?
出典によって見方が分かれています。
GEXは、白にごりを起こす微生物や有機物が生体に影響を与えることはないとしています。
一方で、愛知県水産試験場は微生物が増えすぎると酸素不足になることがあるとし、大和郡山市は有害なバクテリアが増えたりアンモニアが発生したりしたときの現象だとしています。
濁りそのものより、金魚が鼻上げをしていないか、アンモニアや亜硝酸が出ていないかを確かめて判断するのがおすすめです。
白濁りは何日くらいで消えますか?
決まった日数はなく、出典によって目安がばらつきます。
GEXは2〜3日様子を見ると改善していくことが多いとしつつ、ろ過バクテリアの定着には10〜14日かかると言われている、としています。
コトブキは1〜2週間、キョーリンは水を替えたうえで3週間ぐらいを目安にしています。
日数だけで判断せず、金魚の様子と水質を見ながら対処してください。
水換えしたのに白く濁ったのはなぜですか?
GEXは、白にごりが起きやすいケースの1つに「水換えを行った後」を挙げています。
水換えと同じ日にろ材を洗ったり交換したりすると、ろ過バクテリアが減って濁りやすくなることがあります。
ろ材の掃除と水換えは日を分け、ろ材は水道水ではなく捨てる飼育水で軽く洗うようにしましょう。
バクテリア剤を入れたら白く濁ったのはなぜですか?
製品によっては、入れたあとに白く濁ることがあると説明されています。
コトブキは、酵素の成分を含む製品を入れると白く濁るものの、フィルターを使っていれば次第に取れるとしています。
また、硝酸などが過度にたまった水槽にバクテリア剤を入れると、バクテリアが異常に増えて水が濁る場合がある、とも書いています。
使っている製品の説明書を確かめ、迷うときはメーカーや販売店に問い合わせてください。
バクテリア剤を入れたあとの濁りや酸欠への備えは、水槽にバクテリア剤を入れすぎたときの対処法をまとめた記事でも取り上げています。
濁り取り剤を入れても透明にならないのはなぜですか?
コトブキは、濁り取りが効かないときの確認点として、餌を与えすぎていないか、ウールマットをすき間なく設置しているか、死んだ魚や餌が残っていないかを挙げています。
濁り取り剤は浮遊物をろ過マットで捕まえる仕組みなので、マットにすき間があったりフィルターが汚れていたりすると、効き目が出にくくなります。
食べ残しを片付けてフィルターを掃除し、水換えをしてから、説明書にある間隔を守って使い直してみてください。
まとめ|白濁りは原因を分けてから対処する
金魚水槽の白濁りは、原因が1つに決まっているものではなく、GEXも発生する条件は詳しくわかっていないと書いているほどです。
だからこそ、薬を入れる前に、いつ、どんな色で濁ったのかを見て、原因の候補を絞ることが大切です。
- 色と時期で絞る:白・黄茶・緑のどの色か、セット直後・掃除の後・しばらくたってからのどの時期かを確かめる
- 立ち上げ初期:金魚は少なめから入れ、アンモニアと亜硝酸を測りながら様子を見る
- ろ材の掃除:捨てる飼育水で洗いすぎないようにし、水換えとは日を分ける
- 餌と飼育数:5分以内に食べきる量を目安にし、飼育数は少なめの目安に寄せる
- 水換えと濁り取り剤:3分の1程度の水換えを基本にし、濁り取り剤はフィルター掃除と食べ残しの片付けのあとに使う
白濁りの害の有無や、透明に戻るまでの日数、立ち上げ時に水を換えるかどうかは、出典によって見方が分かれています。
どれか1つの答えに頼るより、金魚の様子と水質を見て、状態に合った手を選んでいきましょう。
水槽の大きさや金魚の数、フィルターの種類によって、白濁りの原因は水槽ごとに違います。
この記事で紹介した日数や匹数は、メーカーや公的機関の公開情報にもとづく目安で、改善を約束するものではありません。
濁り取り剤やバクテリア剤を使うときは、使っている製品の説明書やメーカーの公式情報を確認してください。
金魚の様子に異常が見られるときは、早めに販売店へ相談しましょう。
原因を1つずつ見直していくことが、金魚が過ごしやすい透明な水への近道になると考えます。





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