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改良メダカ用語集|体型・ラメ・体外光と品種名の読み方をやさしく解説

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改良メダカの長い品種名を要素に分解して読む方法をまとめた表紙のスライド

改良メダカの用語集|体型・表現・品種説明の読み方

THE AQUA LAB 所長(イラスト)

こんにちは。THE AQUA LAB、運営者の所長です。

メダカの販売ページを開くと、「三色ラメ幹之ヒカリ体型」のような、呪文のような品種名に出会うことがあります。

ひとつひとつの言葉は聞いたことがあっても、つなげて読むと何を指しているのか分からなくなりますよね。

その戸惑いは自然なものです。改良メダカの品種名は、いくつかの要素を組み合わせて作られているので、その要素を知らないまま読むと意味が取れません。

逆に言えば、要素の分け方さえ分かれば、初めて見る品種名でも中身をおおよそ読み取れるようになります。

これは、購入の失敗を減らすうえでかなり効きます。

「思っていた見た目と違った」という後悔の多くは、名前の意味を取り違えたところから始まっているからです。

この記事では、品種名を構成する要素を4つに分けて整理し、そのうえで販売説明でよく使われる言葉の意味を解説していきます。

  • 品種名がどんな要素の組み合わせでできているか
  • 体型・鱗・ヒレそれぞれの用語の意味と見分け方
  • 累代や固定率など販売説明に出てくる言葉の読み方
  • 用語を知ることで購入時の判断がどう変わるか
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品種名は4つの要素の組み合わせでできている

三色(体色・柄)・ラメ(鱗・光)・幹之(系統・光)・ヒカリ体型(体型)と品種名を4つに分解した図のスライド
品種名は4つの要素の組み合わせ

まず、全体像から押さえましょう。

改良メダカの品種名は、多くの場合、次の4つの要素を並べたものになっています。(出典:日本メダカ協会 改良メダカ品種分類マニュアル

体色や柄、鱗や光の表現、ヒレの形、そして体型です。

たとえば「三色ラメ幹之ヒカリ体型」という名前であれば、三色が柄、ラメが鱗の表現、幹之が体外光の系統、ヒカリ体型が体のかたちを指しています。

つまりこの1語だけで、柄・鱗の表現・光の系統・体型という複数の情報が示されているわけですね。

この構造が分かると、長い品種名も分解して読めるようになります。

ここで大事なのは、すべての要素が必ず含まれるわけではないという点です。

「楊貴妃」のように体色だけを表す名前もあれば、「オロチ」のように系統名がそのまま品種名になっているものもあります。

並び順にも傾向があります。

多くの場合、体色や柄が先に来て、次に鱗や光の表現、最後にヒレや体型が付きます。

つまり名前の後ろのほうに、飼育で気をつけるべき情報が入っていることが多いわけですね。

長い品種名を見たときは、まず末尾を確認する。これだけでも判断の速さが変わります。

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品種名を分解して読む練習

実際に読んでみましょう。

「白ラメヒレ長」という名前があったとします。

白が体色、ラメが鱗の表現、ヒレ長がヒレの形です。体型についての記載がないので、普通体型だと考えられます。

もうひとつ、「サファイア系ダルマ」ならどうでしょうか。

サファイアが系統名、系という語が付いているので「その系統に近い特徴を持つ」という意味合い、ダルマが体型です。

このように、分解してから意味を当てはめると、初めて見る名前でも中身の見当がつきます。

見当がついたら、その要素ごとに「自分の飼育環境で扱えるか」を判断すればよいわけですね。

とくに体型とヒレの要素は、飼育の難易度に直結します。

色や柄は基本的に飼育の難しさとは無関係なので、ここを切り分けて考えられるようになるのが、この記事の目標になります。

→ 横にスクロールできます

要素 何を表すか 代表的な語 飼育難易度への影響
体色・柄 体の色や模様 楊貴妃・白・青・黒・三色・紅白 ほぼない
鱗・光 鱗の質感や光り方 ラメ・体外光・体内光・透明鱗 小さい(環境で表現が変わる)
ヒレ ヒレの形や長さ ヒレ長・スワロー・ロングフィン やや上がる
体型 体のかたち 普通体型・ヒカリ体型・ダルマ体型 大きく上がることがある

体型に関する用語

4つの要素のうち、飼育にもっとも影響するのが体型です。

体型は骨格そのものの違いなので、泳ぎ方、餌の取り方、繁殖のしやすさにまで関わってきます。

販売ページで体型の記載がある場合は、必ず確認してください。

ここでは代表的な3つの体型を、見分け方と一緒に説明します。

いずれも、上から見たときと横から見たときで印象が違うので、両方の見え方を知っておくと役に立ちます。

見分けるときのコツは、背ビレと尾ビレ、そして体の長さの3か所を見ることです。

背ビレの形が変わっていればヒカリ体型、体が短く詰まっていればダルマ体型、どちらでもなければ普通体型。

この順番で見ていけば、写真からでもおおよその判断ができます。

なお、体型は成長にともなって分かりやすくなるので、稚魚の段階では判別が難しいという点も覚えておいてください。

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普通体型

もっとも基本となるのが普通体型です。

野生のメダカと同じ体のかたちで、背ビレが体の後方に1枚、尾ビレが扇形をしています。

改良メダカの大部分はこの体型で、体色や鱗の表現だけを変えた品種はすべてここに含まれます。

泳ぎも消化も自然な状態に近いため、飼育の基準となる体型だと考えてください。

販売ページに体型の記載がない場合、多くは普通体型です。

初めて飼う方は、まずこの体型の中から品種を選ぶのが安全な進め方になります。

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ヒカリ体型・ヒカリダルマ体型

ヒカリ体型は、背ビレが尻ビレと同じような形に変化し、尾ビレがひし形に近くなった体型です。

上から見ると、背中側にも腹側と同じような光沢が出ることから、この名前で呼ばれています。

横から見ると、背中側と腹側が対称に近く見えるのが特徴ですね。

ここで注意したいのが、「ヒカリ体型」と「体外光」は別のものだという点です。

ヒカリ体型は体のかたちの話で、体外光は背中が光る表現の話になります。

名前が似ているので混同されやすいのですが、指しているものがまったく違います。

ヒカリ体型の見分け方や繁殖については、ヒカリメダカのオスメス見分け方と繁殖のコツで詳しく扱っています。

さらに、ヒカリ体型とダルマ体型の両方の特徴を持つものは、ヒカリダルマ体型と呼ばれます。

この体型は体が短く丸いうえに、ヒレの形も変化しているため、扱いはより慎重になります。

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ダルマ体型・半ダルマ

ダルマ体型は、背骨(椎骨)どうしが部分的に癒着してつながることで、体が丸く短く縮んだ体型です。

丸みのある姿が愛らしく人気がありますが、体のつくりの変化にともなう注意点があります。

泳ぎが不得意になりやすく、餌を追いかけるのに時間がかかることがあります。

消化にも負担がかかりやすいとされており、餌の量や水温の管理には配慮が必要です。

また、繁殖の面でも、体型の関係から交尾や産卵がうまくいかない場合があります。

ダルマ体型ほど短くはないものの、普通体型よりは体が縮んでいるものは半ダルマと呼ばれます。

半ダルマは、ダルマ体型ほど極端ではないぶん扱いやすいとされますが、やはり普通体型よりは配慮が必要です。

両者の違いと飼育の注意点はメダカのダルマと半ダルマの違いにまとめました。

ダルマ体型は、水温が高い環境で育てると出やすくなるという性質が知られています。つまり、同じ親から生まれた子でも、育てる水温によって体型の出方が変わることがあるわけです。この点は、繁殖に取り組むときに覚えておくと理解が深まります。

鱗と光に関する用語

ラメ・体外光・体内光・透明鱗の4つの表現を、それぞれの見え方の写真とともに並べたスライド
環境で見え方が変わる「鱗と光」の用語

次は、鱗と光の表現です。

近年の改良メダカでもっとも人気があり、そして名前が増えている分野でもあります。

ここで扱う表現は、基本的に飼育の難易度を上げません。

ただし、環境によって見え方が大きく変わるという共通の性質があります。

買ったときの美しさを保つには、環境側の理解が必要になるということですね。

その前に、体色に関する語も簡単に触れておきます。

楊貴妃は濃い赤系の体色、幹之は背中が光る系統、オロチは黒さを追求した系統、三色や紅白は複数の色が入る柄を指します。

これらは系統名でもあり体色の説明でもあるため、品種名の先頭に置かれることが多い語です。

体色は飼育の難しさに影響しませんが、容器の色によって見え方が変わるという共通の性質があります。

それでは、鱗と光の代表的な言葉を順に見ていきましょう。

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ラメ・体外光・体内光

ラメは、鱗の1枚1枚が光を反射して、粒が散りばめられたように見える表現です。

上から見たときにもっとも美しく見えるので、屋外の容器で楽しむ方に人気があります。

ラメの数や、乗る範囲の広さによって評価が変わり、価格にも反映されます。

体外光は、背中のラインに沿って光が乗る表現を指します。

幹之がその代表で、光がどこまで伸びているかによってグレードが分かれます。

体内光は、体の内側から光っているように見える表現で、体外光とは光る位置が違います。

いずれの表現も、容器の色や日照によって出方が変わります

ここで、容器の色については使い分けが知られています。

体外光そのものを伸ばしたい時期は白や透明の容器が向くとされ、育った光を際立たせて見せたい時期は黒っぽい容器が向くという考え方です。

つまり育てる目的と見せる目的で、適した容器の色が変わるということですね。

逆に、白や透明の容器では光が乗りにくくなることがあります。

購入時に美しかった個体が家では地味に見える、という現象の多くは、この環境の違いによるものです。

見る方向による違いも押さえておきましょう。

体外光は背中のラインに沿って出る表現なので、上から見たときにもっとも美しく分かります。横から見ても背側の光として確認できることがあります。

ラメも背中側に乗ることが多いため、上見のほうが映えます。

一方、体内光は体の内側に光の層が現れる表現で、上から見たときにしか確認できず、横から見るとほとんど分かりません。

ですから、室内の水槽で横から眺めたい方が体内光の品種を選ぶと、期待した見え方にならないことがあるわけです。

買う前に、自分がどちらの向きで眺めるのかを決めておくと、この食い違いを避けられます。

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透明鱗・半透明鱗

透明鱗は、鱗の色素が抜けて透明になっている状態を指します。

この鱗を持つ個体は、エラのあたりが赤く透けて見えるのが特徴です。

紅白や三色といった柄の品種では、この透明鱗が柄の見え方に関わってきます。

半透明鱗は、透明な部分と通常の鱗が混ざった状態です。

透明鱗が入ると、体の色が下地から透けて見えるようになります。

そのため、同じ柄の品種でも、透明鱗の有無で印象がかなり変わります。

紅白や三色といった柄物では、この違いが品種名として区別されていることもあるので、購入前に確認しておくと納得のいく選び方ができます。

透明鱗の特徴や飼育上の注意は透明鱗メダカとは?特徴・種類・飼育の注意点で解説しています。

もうひとつ、アルビノという言葉も鱗や体色に関わる用語としてよく登場します。

これは色素そのものが作られない体質を指し、目が赤く見えるのが特徴です。

視力が弱い個体が多いとされ、餌の与え方に配慮が必要になります。

ヒレと目に関する用語

3つ目の要素はヒレです。

ヒレの表現は見た目の印象を大きく変えるので、人気の高い分野になっています。

ただし、ヒレが伸びるということは、そのぶん傷つきやすくなるということでもあります。

飼育の面では、水流の強さや混泳の相手に配慮が必要になる場合があります。

あわせて、目のかたちに関する用語もここで扱います。

品種名に含まれることは多くありませんが、説明文で見かける機会のある言葉です。

ヒレの用語がやや複雑なのは、似た見た目に対して複数の呼び名が併存しているためです。

同じように長く伸びたヒレでも、伸び方の仕組みや遺伝の性質が違えば別の名前が付きます。

買う側としては、名前を覚えるより「どのくらい伸びるのか」「その伸び方は成長後も維持されるのか」を確認するほうが実用的でしょう。

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ヒレ長・スワロー・リアルロングフィン

ヒレ長は、ヒレ全体が長く伸びる表現の総称として使われることが多い言葉です。

その中でも、伸び方によって呼び分けがあります。

スワローは、ヒレの筋(軟条)の一部が突出して伸びる表現で、伸びた部分がレースのように見えるのが特徴です。

ヒレ全体が均一に伸びるのではなく、部分的に飛び出すというところがポイントですね。

スワローの成り立ちや掛け合わせについては、スワローメダカの作り方と掛け合わせの注意点で詳しく解説しています。

一方、リアルロングフィンや松井ヒレ長と呼ばれる系統は、ヒレ全体が大きく伸びる表現です。

この2つは見た目が似ているため混同されやすいのですが、伸び方や遺伝の性質に違いがあります。(出典:基礎生物学研究所 観賞用メダカのゲノム解析に関するプレスリリース

見分け方はリアルロングフィンと松井ヒレ長の違いにまとめました。

ヒレの表現には、成長にともなって現れるという性質もあります。

若い個体の段階ではヒレの伸びが分からず、育つにつれて特徴がはっきりしてくることが多いのです。

そのため、稚魚や若魚で購入した場合は、どこまで伸びるかを待つ楽しみがある一方で、期待どおりにならないこともあります。

確実に伸びた姿を手に入れたいのであれば、成魚を選ぶのが確実でしょう。

販売ページでヒレの表現を見たときは、どの程度伸びるのかを写真で確認することをおすすめします。

言葉だけでは伸び方の程度が伝わりにくく、想像と実物が食い違いやすい部分だからです。

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出目・パンダなど目に関する言葉

目の表現も、品種の分類のひとつとして扱われています。

出目は、目が外側に張り出した状態を指す言葉です。

金魚の出目金を思い浮かべると分かりやすいと思いますが、メダカの場合はもう少し控えめな張り出し方になります。

パンダという名前が付く品種は、目の周囲が黒く見えることからこう呼ばれています。

これは腹膜の色が透けて見えることによるもので、透明鱗と組み合わさって現れることが多い表現です。

そのため、パンダという名前が付いていても、体色や体型は品種によってさまざまです。

このように、品種を分類する枠組みは体色・鱗や光・ヒレ・体型の4つだけではありません。

目の表現まで含めると、組み合わせの数はさらに増えていきます。

すべてを覚える必要はありませんが、「名前の中の1語ずつに意味がある」と知っておくことが大切です。

販売説明でよく使われる用語

累代・固定率・ハネ・種親・グレードという販売説明の用語と、その意味を並べた一覧のスライド
販売ページで使われる専門用語

ここからは、品種名そのものではなく、販売ページの説明文に出てくる言葉を扱います。

これらは購入の判断に直接関わるので、意味を正確に知っておくと役に立ちます。

とくに繁殖を考えている方にとっては、ここが最も重要な部分になります。

逆に、眺めて楽しむだけであれば、それほど気にしなくてよい言葉もあります。

自分の目的に合わせて読み分けてください。

ここで扱う言葉には、ひとつ共通する性質があります。

それは、いずれも生産者側の基準にもとづく言葉だという点です。

公的に定められた定義があるわけではないので、同じ言葉でも店によって意味の幅があります。

ですから、読むときは「この店ではどういう意味で使っているか」という視点を持っておくと、認識のズレを避けられます。

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累代・固定率・ハネ・種親

累代は、その系統を何世代重ねてきたかを表す言葉です。

掛け合わせて生まれた最初の子をF1、その次をF2というように数えます。

ただし、この数え方には生産者ごとの流儀があり、系統を維持している中で「自家産F3」のように書かれることもあります。

数字そのものより、その数字が何を起点にしているのかを確認するほうが確実です。

固定率は、親と同じ特徴を持った子がどのくらいの割合で生まれるかを表す数字になります。

100匹採って10匹が親と同じ特徴なら固定率10%、という考え方ですね。

ここで注意したいのは、固定率は「何を合格とするか」の基準によって変わるという点です。

厳しく見れば数字は下がり、緩く見れば上がります。業界共通の合格ラインがあるわけではありません。

ハネは、選別の際に基準へ届かなかった個体を指します。「選別漏れ」「選別外」と書かれることもあります。

その品種らしさの基準から外れたという意味であり、健康状態が悪いという意味ではありません。

ハネという言い方は、選別のときに基準へ届かない個体を別の容器へはねる、という作業からきた言葉です。

選別は一度きりではなく、稚魚のうちに大きく分け、若魚で色や柄を見て、成魚で最終的に決めるというように、成長段階ごとに繰り返されます。

そのため、同じハネでも、どの段階で外れた個体かによって見た目の完成度は変わります。

種親は、次の世代を採るために選ばれた親魚のことです。

販売ページで「種親クラス」と書かれていれば、その系統の中でも特徴がよく出た個体という意味になります。

もうひとつ、「現物」という言葉もよく見かけます。

これは、写真に写っている個体そのものが届くという意味です。

「画像はイメージです」と書かれている場合は、同じ品種の別の個体が届くことになります。

とくに高価な個体を買うときは、この違いが大きいので必ず確認してください。

選別の考え方そのものはメダカの選別基準と時期がわかる見分け方ガイドで解説しています。

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上見・横見・グレード

上見は、水面の上から覗き込んで観賞することを指します。

屋外の容器は側面が不透明なので、必然的に上見になります。

横見は、水槽などの透明な側面から観賞することです。

この2つは単なる見方の違いではなく、どの表現が映えるかを左右します

背中に乗る体外光やラメは上見で美しく見え、ヒレの形や体側の模様は横見で楽しめます。

販売ページで「上見が美しい」と書かれていれば、屋外の容器向きの品種だと判断できるわけですね。

グレードは、その品種の中での特徴の出方を段階で表した言葉です。

光の伸び具合やラメの密度などによって呼び分けられ、価格にも反映されます。

ただし、グレードの基準は生産者ごとに違うので、店をまたいで比較するときは注意が必要です。

同じ「上級」という表記でも、店が違えば指している状態が違うことがある、と考えておくと安全です。

→ 横にスクロールできます

用語 意味 購入時にどう使うか
累代(F1・F2) 何世代重ねたか 子に特徴が出る期待度を測る
固定率 親と同じ特徴が出る割合 繁殖の期待値を調整する
ハネ・選別外 選別基準から外れた個体 安く数を揃えたいときの選択肢
種親 次世代を採るための親魚 繁殖目的での指名買いに使う
上見・横見 上から/横から観賞 容器と品種の相性を判断する
グレード 特徴の出方の段階 価格差の理由を読み取る

用語が分かると購入の判断がどう変わるか

最後に、ここまでの内容が実際の買い物でどう役立つのかを整理しておきます。

用語を知る目的は、知識を増やすことではありません。

目の前の販売ページから、自分にとって必要な情報を取り出せるようになることです。

3つの場面に分けて説明します。

1つ目は、飼育の難易度を事前に見積もれるようになることです。

品種名に体型やヒレの語が入っていれば、通常より配慮が必要だと分かります。

逆に、体色や鱗の表現だけであれば、普通体型と同じ管理で問題ないと判断できます。

この見積もりができれば、自分の環境で無理なく育てられる品種を選べるようになります。

屋外で越冬させるのか、室内で水温を安定させられるのかによっても、選ぶべき品種は変わります。

とくにダルマ体型や半ダルマは水温の変化に敏感な面があるため、屋外での越冬には向かないと考えられています。

2つ目は、価格の理由を読み解けるようになることです。

同じ品種名でも、グレードや累代の違いで価格は大きく変わります。

説明文にその情報が書かれていれば、なぜこの価格なのかを自分で判断できます。

書かれていなければ、質問すればよいわけですね。何を聞けばよいかが分かることも、用語を知る効用のひとつです。

3つ目は、届いた個体を正しく評価できるようになることです。

「体外光が頭部まで伸びる」と書かれた個体が届いたとき、その記述が満たされているかを自分で確認できます。

また、光の表現が環境によって変わることを知っていれば、届いた時点で薄くても慌てずに様子を見られます。

逆に、説明と明らかに違う場合は、根拠を持って販売者に相談できます。

「ヒカリ体型と書かれていましたが、背ビレの形が普通体型に見えます」と具体的に伝えられれば、話は早く進みます。

用語を知らないままだと、違和感があっても何が違うのかを言葉にできません。

ここが、用語を知ることのいちばん実際的な効用だと思います。

どこで買うかを決める段階から役立つので、購入先の比較はメダカはどこで買える?販売店と通販の探し方とあわせて読んでみてください。

◆所長のワンポイントアドバイス

用語をすべて覚える必要はありません。買おうとしている品種の名前を分解して、分からない語だけを調べる。この方法なら、必要な知識が必要な順番で身につきます。名前の中に知らない言葉があったら、それは調べるべきポイントだという合図だと考えてください。

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改良メダカの用語に関するよくある質問(FAQ)

「ヒカリ体型」と「体外光」は同じ意味ですか?

まったく別のものです。ヒカリ体型は体のかたちを指す言葉で、背ビレが尻ビレと似た形に変化し、尾ビレがひし形に近くなった体型を意味します。一方の体外光は、背中のラインに光が乗る表現のことです。名前が似ているため混同されやすいのですが、片方は骨格の話、もう片方は色や光の話になります。「ヒカリ体型で体外光がある個体」も存在しますし、「普通体型で体外光がある個体」も一般的です。品種名を読むときは、この2つを分けて考えてください。

品種名に「系」と付いているのは、偽物という意味ですか?

偽物という意味ではありません。「その系統に近い特徴を持つが、その品種そのものではない」という趣旨で使われることが多い表現です。むしろ、区別して書いている販売者は誠実だと言えます。注意したいのは、こうした説明がないまま有名品種の名前だけで売られている場合です。判断のポイントは表記の有無ではなく、特徴と系統がどこまで説明されているかにあります。気になる場合は、購入前に「元になった系統はどれですか」と質問してみてください。

同じ品種名なのに、店によって見た目が違うのはなぜですか?

改良メダカの品種名は、作出した生産者が独自に付けるハウスネームが基本になっています。全体を管理する公的な仕組みがないため、同じ名前でも生産者ごとに系統や選別の基準が違うことがあります。加えて、飼育環境によって体色や光の出方が変わる点も影響します。同じ個体でも、黒い容器と白い容器では見え方が変わりますし、日照時間によっても変化します。名前ではなく、特徴の説明と写真を照らし合わせて判断するのが確実です。

「ハネ」と書かれた個体は、健康に問題があるのですか?

健康の問題ではありません。ハネは、生産者が次の世代の親として残す基準に届かなかった個体を指します。その基準は「その品種らしい特徴が出ているか」であり、健康さを測るものではありません。ラメの数が少ない、柄の配置が崩れている、といった見た目の理由で外れているだけなので、泳ぐことにも餌を食べることにも影響しません。数を揃えて群れを眺めたい場合には、コストパフォーマンスの高い選択肢になります。ただし、その品種の子を採りたい場合は向きません。

用語をすべて覚えないと、メダカは買えませんか?

そんなことはありません。最初に押さえるべきは、体型とヒレに関する語だけです。品種名に「ダルマ」「ヒカリ」「ヒレ長」といった語が入っているかどうかを確認して、入っていなければ通常の管理で飼えると判断できます。色や鱗の表現は、飼育の難しさにほとんど影響しないので、好みで選んで大丈夫です。累代や固定率といった言葉は、繁殖に取り組む段階になってから覚えれば十分に間に合います。必要になったときに、その語だけ調べるという進め方をおすすめします。

まとめ|名前を分解すれば中身が見えてくる

改良メダカの品種名は、体色や柄、鱗や光の表現、ヒレの形、体型といった要素を組み合わせて作られています。

ここに目のかたちに関する語が加わることもあります。

ですから、長い名前に出会ったときは、まず要素ごとに分解してみてください。

そのうえで、末尾に近い部分に注目します。

体型やヒレに関する語が入っていれば、通常より配慮が必要な品種だと分かります。

色や鱗の表現だけであれば、飼育の基本は普通体型の品種と変わりません。

販売説明に出てくる累代や固定率は、繁殖を考えるときに効いてくる情報です。

眺めて楽しむだけなら、まずは気にしなくても構いません。

そして、上見と横見の違いを知っておくと、自分の飼育環境で映える品種を選べるようになります。

屋外の容器で上から眺めるなら、背中の光やラメが乗る品種。

室内の水槽で横から眺めるなら、ヒレや体側の模様が見どころになる品種です。

用語をすべて覚える必要はありません。

買おうとしている品種の名前を分解して、分からない語だけを調べる。この繰り返しで十分に身につきます。

なお、品種名の使われ方や表現の呼び分けには生産者ごとの幅があり、時期によっても変わります。

購入前には販売ページの記載を確認し、判断に迷う点は販売者へ直接たずねてください。

名前が読めるようになると、メダカ選びはぐっと面白くなります。その入口として、この記事が役に立てばうれしいです。

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