PROFILE所長プロフィール

金魚鉢はダイソーで買える?110円3種類の違い・飼える匹数と必要な道具

ⓘ 広告 ▰ 金魚
丸い金魚鉢に金魚が1匹泳ぐ写真に、ダイソーの金魚鉢で金魚は飼えるかという記事タイトルを重ねた表紙のスライド

ダイソーの金魚鉢で金魚は飼える?110円の3種類と、上手な使い方・卒業の目安

THE AQUA LAB 所長(イラスト)

こんにちは。THE AQUA LAB、運営者の所長です。

夏祭りの金魚すくいで連れて帰った金魚や、子どもにせがまれて迎えた金魚。まずは手軽な器でと考えて、ダイソーの金魚鉢が気になっている方は多いと思います。110円で買えるなら助かりますよね。ただ、ダイソーの金魚鉢は何リットル入るのか、何匹まで飼えるのか、本当にこれで金魚が元気に育つのか、心配になるかなと思います。

先に結論をお伝えすると、ダイソーの金魚鉢は、金魚を迎えたばかりの時期の器や、小さな金魚1〜2匹を短い期間飼う器としてなら使えます。ただし水の量が少ないので、そのままでは水が汚れやすく、酸素も足りなくなりがちです。こまめな水換えと酸素の補給を前提にして、金魚が育ってきたら大きな容器へ移す。この使い方がいちばん無理がありません。

この記事では、ダイソーの公式ネットストアに載っている金魚鉢の種類とサイズ、パッケージの3匹用という表示の読み方、小さな容器で飼える匹数の目安を、公的機関や大学の資料をもとに整理しました。そのうえで、カルキぬきや酸素ブクブク君、USB式のエアーポンプなど、同じダイソーでそろう飼育用品の使い道と、水づくり・水換え・エサやりの手順、大きな容器へ移すタイミングまでまとめています。100均の金魚鉢で後悔しないための判断材料として使ってください。

この記事でわかることは、次の4つです。

  • ダイソーの金魚鉢3種類のサイズと価格の違い
  • 小さな金魚鉢で飼える金魚の匹数の目安
  • 一緒にそろえたいダイソーの飼育用品と使い方
  • 金魚鉢から大きな容器へ移すタイミング
スポンサーリンク
スポンサーリンク

ダイソーの金魚鉢は3種類!金魚を飼える大きさか確認

まずは、ダイソーの金魚鉢がどんな商品なのかを確かめておきましょう。金魚鉢と一口に言っても、ダイソーには大きさの違う3つのタイプがあり、金魚を飼う器として使えるかどうかは、どれを選ぶかでかなり変わります。この章では、公式ネットストアの商品情報をもとに3タイプの違いを比べ、パッケージにある3匹用という表示の受け止め方、小さな容器で飼える匹数の目安、そして金魚鉢が長期飼育に向かないといわれる理由まで、順番に見ていきます。匹数の目安は、愛知県水産試験場の金魚の飼い方の案内と、山口大学農学部の資料にある水面の広さの考え方を使って、実際のサイズから計算してみました。買ってから「思ったより小さかった」とならないよう、売り場へ行く前に一度目を通しておいてくださいね。

スポンサーリンク

ダイソーの金魚鉢はどれも110円の3タイプ

ダイソーの公式ネットストアで観賞魚飼育用品の売り場を見ると、金魚鉢という名前の商品は3つあります。商品名に0.7Lと付いた小ぶりなタイプ、丸型、角型の3つで、どれも価格は110円(税込)です。

それぞれのサイズは、公式ネットストアの商品ページに次のように載っています(出典:ダイソーネットストア「金魚鉢(丸型)」ほか各商品ページ)。

商品名 価格 商品サイズ 表示されている内容
金魚鉢(0.7L) 110円 11cm×10.8cm×11.5cm 商品名に0.7Lの表示・原産国は中国
金魚鉢(丸型) 110円 幅22.7cm×奥行22.7cm×高さ13.6cm 3匹用・原産国は日本
金魚鉢(角型) 110円 幅20.4cm×奥行17.8cm×高さ14.7cm 3匹用・原産国は日本

同じ110円でも、0.7Lタイプと丸型・角型では大きさがまったく違います。0.7Lタイプは高さ11.5cmほどの小さな器で、丸型と角型は幅が20cmを超える平たい器です。売り場で「ダイソーの金魚鉢」と聞いて思い浮かべる形が人によって違うのは、このためかもしれません。なお、容量の表示があるのは商品名に0.7Lと付いた小さなタイプだけで、丸型と角型の商品ページには何リットル入るかの記載がありません。丸型と角型の水の量は、次の項で寸法から目安を計算してみます。

もう1つ知っておきたいのが、在庫の状況です。この記事を書いた2026年10月の時点では、公式ネットストアで丸型と角型は在庫なしの表示で、0.7Lタイプは購入できる表示でした。店舗の品ぞろえは店ごとに違い、季節によっても入れ替わります。公式ネットストアでは、観賞魚飼育用品はペット用品の分類に入っています。お目当てのタイプがあるときは、店頭でもペット用品の近くを探し、見つからなければ店員さんに商品名で聞いてみるのが早いですよ。正確な情報は公式サイトをご確認ください。

スポンサーリンク

0.7Lタイプと丸型・角型の違い

3つのタイプの違いを、金魚を飼う器として見たときのポイントで整理してみます。結論を先に言うと、金魚を入れておく器として現実的なのは丸型か角型で、0.7Lタイプは金魚を飼い続ける器としては小さすぎると考えておいたほうが安心です。

理由は、水の量と水面の広さです。0.7Lタイプは名前のとおり水が1リットルも入りません。外側の寸法で見ても幅と奥行が約11cmなので、水面の広さは手のひらくらい。金魚は水中の酸素を使って呼吸し、フンや食べ残しで水を汚します。水が少ないほど、その影響がすぐに水全体へ広がってしまうんです。

丸型と角型は、高さが13〜15cmほどと低めで、そのぶん横に広い形をしています。水面が広い器は空気中の酸素が水に溶け込みやすく、小さな容器のなかでは金魚にとって条件のよい形です。とはいえ、外側の寸法をそのまま箱として計算しても、丸型で約7リットル、角型で約5リットルです。実際に入る水は、器の丸みや水を張る高さのぶんだけ、これよりかなり少なくなります。

では0.7Lタイプに使い道がないかというと、そうでもありません。商品説明に用途の案内はありませんが、水換えのときに金魚を数分だけ待たせておく器や、水草を浮かべて楽しむ器としてなら役立ちそうです。金魚を入れるのは作業のあいだの短い時間に限り、飛び出さないよう目を離さないようにしましょう。金魚を「飼う器」と「一時的に入れる器」は分けて考えると、選び方で迷いにくくなりますよ。

スポンサーリンク

パッケージの3匹用はどう読む?

丸型と角型の商品ページには、3匹用と書かれています。これを見ると、3匹まで入れて大丈夫なんだと受け取りたくなりますよね。ただ、この表示は金魚の大きさや飼う期間までは示していません。結論としては、3匹用は上限の目安として受け止め、実際には小さな金魚1匹を基本に、多くても2匹までにとどめるのがおすすめです。

根拠になる考え方を1つ紹介します。山口大学農学部の資料「金魚の飼い方」では、飼育できる匹数の目安として、水面の広さ30cm四方あたり、尾も含めた体長の合計が10cmを超えないように匹数を調節するとしています。つまり、水面が30cm四方の容器なら、体長10cmの金魚1匹か、体長5cmの金魚2匹くらいまで、という考え方です。

この目安を、ダイソーの金魚鉢に当てはめて計算してみます。丸型の幅22.7cmを直径とみなすと、水面の広さはいちばん広いところで約405平方センチメートルです。30cm四方は900平方センチメートルなので、体長の合計は約4.5cmまでという計算になります。角型も同じように計算すると、20.4cm×17.8cmで約363平方センチメートル、体長の合計は約4cmまで。どちらも、全長4cm前後の金魚なら1匹分という結果です。

しかもこれは、外側の寸法を水面の広さとみなした、いちばん甘めの計算です。実際の水面は器のふちより内側にあるので、もう少し狭くなります。次の項で紹介する愛知県水産試験場の案内も、小さな容器に入れる金魚として全長3〜4センチを例にしています。その大きさの金魚なら、計算上は1匹で上限に近く、2匹でも上限を超えてしまいます。3匹ではなおさらですね。

もちろん、この目安は一般的な考え方の1つで、水換えの頻度や酸素の補給の仕方によって、実際に飼える数は変わります。それでも、3匹用という表示をそのまま信じて3匹を入れるより、1匹で始めて様子を見るほうが、金魚にとってずっと余裕のある環境になりますよ。

スポンサーリンク

小さな器で飼える匹数の目安は1〜2匹

幅22.7cmの丸型金魚鉢と全長4cmの金魚を並べ、愛知県水産試験場と山口大学の資料から飼える匹数の目安を整理したスライド
小さな金魚鉢で飼える匹数の目安

前の項の計算を、公的機関の資料でも確かめておきましょう。愛知県水産試験場の金魚の飼い方の案内では、小さな容器で飼うときは酸欠に注意が必要で、できるだけ口の広い容器を選ぶようにとしています。そのうえで、水量10リットル未満の小さなスペースなら、全長3〜4センチの金魚を1〜2尾程度にするよう案内しています(出典:愛知県水産試験場「金魚を飼育してみよう!」)。

ダイソーの金魚鉢は、丸型でも角型でも、水の量は10リットルにまったく届きません。ですから、この案内に当てはめると、入れる金魚は全長3〜4cmまでの小さな金魚を1〜2匹程度、というのが目安になります。ただし、この案内の10リットル未満という枠には、10リットル近い容器も含まれます。ダイソーの金魚鉢は外寸で計算しても約5〜7リットルで、前の項の水面の計算では、全長4cm前後の金魚1匹分が上限でした。そのため、この器では1匹を基本にし、2匹にするなら全長3cm前後の小さな金魚どうしまで、と考えておくのが安心です。

ここで大事なのは、全長3〜4cmという条件です。金魚は育つ魚で、同じ1匹でも、体が大きくなれば必要な水の量も増えていきます。迎えたときは1〜2匹でちょうどよくても、数か月たって体が大きくなれば、同じ器では足りなくなる。この点は、次の章の後半にある、大きな容器へ移すタイミングの項でくわしく見ていきます。

金魚の数が増えるほど、フンや食べ残しによる水の汚れと、酸素の消費は増えていきます。金魚すくいで3匹以上連れて帰ったときは、金魚鉢を2つ以上用意して分けるか、最初から大きめの容器を使うほうが安心ですよ。

ダイソーの金魚鉢は、丸型と角型でも水の量が10リットル未満です。入れる金魚は全長3〜4cmまでの小さな金魚1匹を基本に、多くても2匹までにして、3匹用という表示をそのまま上限いっぱいまで使わないようにしましょう。金魚が育ってきたら、早めに大きな容器へ移す前提で使うのがおすすめです。

スポンサーリンク

金魚鉢が長期飼育に向かないといわれる理由

水の汚れ・酸素の不足・金魚の成長・水温の変化の4つを、小さな金魚鉢の写真を中心に並べて説明したスライド
金魚鉢が長期飼育に向かない4つの理由

金魚鉢は、金魚を飼う器として昔からなじみのある形です。それなのに、金魚鉢は長期飼育に向かないという話をよく見かけますよね。結論を言うと、問題は金魚鉢という形そのものより、水の量が少ないことにあります。少ない水では、水質と酸素と水温がどれも変わりやすく、金魚の体に負担がかかりやすいんです。

1つ目の理由は、水の汚れです。金魚はよく食べてよくフンをする魚なので、少ない水ではアンモニアなどの汚れがすぐに濃くなります。愛知県水産試験場の案内でも、小さな容器では水換えを毎日から週3回くらい行うよう勧めていて、容器のふちに泡がたまってきたら水が汚れているサインとしています。

2つ目は、酸素です。愛知県水産試験場が小さな容器では酸欠に注意としているとおり、水が少ないと、溶け込んでいる酸素の量そのものが少なくなります。金魚が水面で口をぱくぱくさせる様子が続くなら、酸素が足りていないサインかもしれません。

3つ目は、金魚の成長です。山口大学農学部の資料では、たとえ1匹しか飼育しないとしても、小さな容器で飼育することは避けるべきだとしています。金魚は十分に泳ぐ場所を必要とし、水の汚れも考えておかなければならないから、という理由です。同じ資料では、金魚の中でもっともありふれた種類は、売られているときは体長約4cmのものが多く、15cm以上に成長するとも書かれています。購入するときの金魚は若い魚なので、1年もたてばさらに大きくなる、という点にも触れています。

4つ目は、水温の変わりやすさです。水が少ない器は、部屋の温度の影響を受けて水温が上がったり下がったりしやすくなります。愛知県の金魚飼育質問集でも、急な水温の変化は病気の原因になるとしています。

こうして見ると、金魚鉢という形より、少ない水のまま長く飼い続けることに無理がある、と考えるのが正確です。山口大学の資料は、小さな容器での飼育そのものを避けるべきとしています。そのうえでこの記事では、金魚を迎えたばかりの短い期間に限って使い、水換えの手間と酸素の補給を惜しまず、金魚が育つ前に大きな容器へ移す使い方をおすすめしています。そのつもりで使うなら、ダイソーの金魚鉢でも、金魚を迎えるスタートの器として役立ちます。次の章では、そのための道具と手順を見ていきましょう。

ダイソーの金魚鉢で金魚を飼うための道具と手順

ここからは、ダイソーの金魚鉢で実際に金魚を飼うときの準備と毎日のお世話です。金魚鉢は器だけ買っても、水道水の塩素や酸素不足、水の汚れといった問題はそのまま残ります。うれしいことに、こうした問題に対応する道具の多くはダイソーでもそろいます。この章では、一緒にそろえたい飼育用品、金魚を迎える日の水づくりと水合わせ、水換えとエサの量の目安、エアーポンプやろ過装置の使い方、そして大きな容器へ移すタイミングまでを順番にまとめます。商品の使い方や注意点は、公式ネットストアの商品説明に書かれている内容をもとにしています。金魚鉢で飼う場合に合わない使い方や、買い足すときの注意もあわせて紹介するので、必要なものだけを選んでそろえてください。

スポンサーリンク

一緒にそろえたいダイソーの飼育用品

金魚鉢と一緒にそろえたいのは、塩素を抜く道具、酸素を補う道具、水温を見る道具、そして金魚のエサの4つです。どれもダイソーの観賞魚飼育用品の売り場に並んでいて、合わせても数百円ほどでそろいます。公式ネットストアに載っている主な商品を、金魚鉢で飼う場合の使い道と一緒に表にまとめました。

商品名 価格 商品説明にある主な内容 金魚鉢での使い道
カルキぬき 110円 ボトル入りは材質欄にチオ硫酸ナトリウム。塩素を素早く中和する 水道水を使う日は毎回必要
酸素ブクブク君(2個入) 110円 固形の酸素剤。淡水で約1か月酸素を出す。中〜大型魚には使えない 小さな金魚のうちの酸素の補助
貼れる水温計シート 110円 容器の外側に貼るシール式。測定範囲16〜34℃ 水温の変化をひと目で確認
金魚のエサ フレークタイプ 110円 金魚用の総合栄養フレーク。与えすぎに注意と記載 毎日のエサ。量は少なめに
6IN1水質検査紙(5枚) 110円 硝酸塩・亜硝酸塩・塩素・総硬度・炭酸塩硬度・pHを測る 水換えの時期を見きわめる目安に
水槽用エアーポンプ(強弱切替可能) 1,100円 USB(Type-C)電源。ACアダプターは別売 酸素を安定して送りたいとき

この中で、最初から必ず用意したいのはカルキぬきです。水道水には消毒のための塩素が入っていて、そのまま金魚を入れると体に負担がかかります。ダイソーのカルキぬきはボトル入り(1本入)のほか、袋入り(1袋入)のタイプも売られていて、どちらも水道水の塩素を中和するための商品です。

酸素ブクブク君は、水に入れておくと酸素を出す固形の酸素剤です。商品説明には、エアーポンプを使っていない金魚鉢やプラケースの酸素補給に、とはっきり書かれています。電源やコードがいらないので、コンセントの位置を気にせず置けるのも助かるところです。ただし中〜大型の魚には使えないなど、使い方の注意があるので、あとのエアーポンプの項でくわしく紹介します。

貼れる水温計シートは、容器の外側に貼るだけで水温の目安がわかるシールです。水の少ない金魚鉢は水温が変わりやすいので、毎日ちらっと目に入る場所に水温計があると安心ですよ。商品説明では、貼る面の汚れや水分、凹凸を取り除いてから貼るよう案内されているので、丸型より平らな面のある角型のほうが貼りやすいかなと思います。シートは長さ約13cmあるので、水面より上に出る部分は水温を正しく示しません。目盛りのうち読みたいあたりが水面より下にくるよう貼りましょう。測定範囲は16〜34℃なので、冬にそれより冷えた水温は読めない点と、使用環境によって誤差が出ることがある点も、商品説明で確かめておいてください。

水質検査紙は、なくても飼育はできますが、水換えのタイミングを数字で確かめたい方には便利です。商品説明では週1回程度の使用が目安とされています。金魚鉢の飼育に慣れないうちは、水換えの前後で一度測ってみると、汚れがたまる速さの感覚がつかみやすくなりますよ。ただし、水の汚れの始まりであるアンモニアは、この検査紙の測定項目に入っていません。数値がよくても、水のにごりやにおいなど目で見たサインも合わせて判断しましょう。

スポンサーリンク

金魚を迎える日の水づくりと水合わせ

塩素を抜いた水を用意する、袋のまま浮かべて水温を合わせる、最初の数日はエサを控えるという3つの手順を写真つきで並べたスライド
金魚を迎える日の3つの手順

道具がそろったら、金魚を迎える日の手順です。ポイントは3つで、塩素を抜いた水を用意すること、金魚が入っている袋の水と金魚鉢の水の温度を合わせること、そしてエサを数日控えることです。

塩素を抜いた水を用意する

水道水の塩素を抜く方法は2つあります。愛知県水産試験場の案内では、水道水は1日汲み置きしたものを使い、すぐに使う場合はハイポで塩素を取り除くとしています。同じ愛知県の金魚飼育質問集では、汲み置きは日のあたる場所に1〜2日置く方法として紹介されています。ハイポというのはチオ硫酸ナトリウムのことで、ダイソーのボトル入りのカルキぬきも、商品説明の材質欄にチオ硫酸ナトリウムと書かれています。急ぐ日はカルキぬきを使い、パッケージに書かれた使用量を守って、金魚鉢に入れる前の水に混ぜておきましょう。

金魚鉢は、使う前に水でよくすすいでおきます。水を張る高さは、ふちのぎりぎりまでではなく、少し余裕を残しておくのがおすすめです。金魚が跳ねたときに飛び出しにくくなりますし、あとでエアーポンプのチューブや酸素剤を入れる余地も残せます。

ダイソーのカルキぬきが売り切れていたときや、水換えの回数が多くて大きめのボトルが欲しいときは、観賞魚用品メーカーのカルキ抜きを通販で選ぶ方法もあります。使用量はパッケージの表示を守って使ってくださいね。価格や在庫は購入前に各ショップで確かめてください。

袋のまま浮かべて水温を合わせる

金魚を金魚鉢に移すときは、いきなり袋の水ごと入れるのではなく、水温を合わせてから放します。愛知県の金魚飼育質問集では、袋のまま約30分水槽に浮かべ、水温を合わせてから放すよう案内しています。金魚鉢は口が狭いぶん、袋を浮かべると水があふれやすいので、水位を少し下げておくと作業しやすいですよ。

温度を合わせたら、金魚だけを網ですくって金魚鉢へ移すと、袋の中の汚れた水を持ち込まずにすみます。水合わせのくわしいやり方や、袋の水を少しずつ入れ替える方法は、金魚の水合わせの手順をまとめた記事で紹介しています。

最初の数日はエサを控える

迎えたばかりの金魚は、移動や水の変化で疲れています。愛知県水産試験場の案内では、最初の3〜4日はエサを与えずに様子をみるとしています。かわいそうに感じるかもしれませんが、愛知県の金魚飼育質問集にも、金魚は弱っているときにエサをあげると死んでしまいやすい傾向があると書かれています。食べ残しが出れば、少ない水もすぐに汚れてしまいます。この時期は、泳ぎ方や体の色をよく観察してあげてください。

同じ案内では、最初の1か月は0.5%の食塩水で飼うことも勧めています。0.5%食塩水は、水1リットルに塩5グラムを溶かしたものです。取り入れる場合は、金魚鉢に入る水の量を計量カップなどで確かめてから塩の量を決め、水換えのたびに同じ濃さになるよう、換える水にも塩を溶かしておきましょう。金魚すくいの金魚を持ち帰った当日の流れは、金魚すくいの金魚の飼い方でもくわしくまとめています。

スポンサーリンク

水換えの頻度とエサの量の目安

水換えは毎日から週3回くらい、エサは1日1回という目安を、水を注ぐ写真とフレークのエサの写真で示したスライド
金魚鉢の水換えとエサやりの基本

金魚鉢での飼育でいちばん大切なのが、水換えです。結論を言うと、小さな金魚鉢では、水換えは毎日から週3回くらいを目安にし、エサは1日1回、食べ残さない量を少しずつにとどめるのが基本になります。

水換えの頻度は、愛知県水産試験場の案内にある「毎日〜週3回くらい」が目安です。金魚の数や大きさ、エサの量で汚れる速さは変わるので、容器のふちに泡がたまってきた、水がにごってきた、においが気になってきた、というサインが出たら、予定の日でなくても換えてあげましょう。水質検査紙を持っているなら、亜硝酸塩の色が変わってきたときも換えどきの目安になります。

換える水は、塩素を抜いたうえで、今までの飼育水と同じ温度にしてから入れます。これも愛知県水産試験場の案内にある注意点です。冷たい水道水をそのまま足すと、水の少ない金魚鉢では水温が一気に下がってしまいます。1回に換える量は愛知県の案内には書かれていませんが、水の少ない金魚鉢では、一度に全部を換えるより一部ずつ換えるほうが、水温や水質の変わり方を小さくできます。前日にバケツやペットボトルに水を汲んで部屋に置いておけば、塩素抜きと温度合わせが同時にできて楽ですよ。

◆所長のワンポイントアドバイス

金魚鉢の水換えでは、金魚をいったん別の器に移すと作業が楽になります。ここで活躍するのが、前の章で紹介した0.7Lタイプのような小さな器です。金魚鉢の水を少し汲んで入れておけば、水温や水質の差が小さいまま、作業の数分だけ金魚を待たせておけますよ。網ですくう回数はなるべく少なくし、待たせているあいだは飛び出さないよう目を離さないでくださいね。

エサの量は、水の汚れに直結します。愛知県水産試験場は、最初の数日を過ぎたら1日1回、食べ残さない量を少しずつ与えるとしています。愛知県の金魚飼育質問集でも、1日1回、5分間で食べきる量が目安とされています。一方で、ダイソーの金魚のエサ(フレークタイプ)の商品説明には、1日2〜3回、2〜3分で食べきる量と書かれています。

どちらを目安にするか迷ったら、水の少ない金魚鉢では回数の少ないほう、つまり1日1回から始め、量は短いほうの2〜3分で食べきる量にするのがおすすめです。エサの袋の目安がどんな飼育環境を想定しているかは書かれていませんが、ろ過装置のない金魚鉢では、少なめにしておくほうが水を守れます。食べ残しが出たら、すぐにスポイトや網で取り除いてください。エサの商品説明にも、水の悪化を防ぐため、与えすぎに注意と書かれています。

水換えとエサやりは、どちらも「少しずつ・こまめに」が合言葉です。金魚の様子がいつもと違う、動きがおかしいと感じたら、早めに観賞魚店に相談しましょう。最終的な判断は専門家にご相談ください。

スポンサーリンク

エアーポンプやろ過装置は付けられる?

金魚鉢の酸素不足と水の汚れを減らすなら、エアーポンプやろ過装置を付けたくなりますよね。結論としては、ダイソーの金魚鉢にもエアーポンプは付けられますが、器が小さいぶん工夫が必要です。手軽さを優先するなら、まずは電源のいらない酸素ブクブク君から試し、物足りなくなったらエアーポンプを足す、という順番がわかりやすいかなと思います。

電源のいらない酸素ブクブク君

酸素ブクブク君は、過酸化カルシウムという成分が水と反応して酸素を出す固形の酸素剤です。商品説明によると、淡水で使う場合は約1か月酸素を出し、停電時や水槽掃除の時の酸欠防止、エアーポンプを使っていない金魚鉢やプラケースの酸素補給に使えるとされています。

使うときの注意点も、商品説明に書かれています。袋から取り出してカルキを抜いた水に入れること、一度水に入れたものは乾かしても再使用できないこと、そして中から大型の魚は酸素の消費量が多く供給が間に合わないため、中から大型の魚には使わないこと。金魚が育ってきたら、エアーポンプに切り替える目安にもなりますね。食べられない品なので、乳幼児が誤って口に入れないよう注意するよう書かれています。もう1つ覚えておきたいのが、この商品は泡が出続けるものではないという点です。商品説明には、気泡が出ていなくても酸素は水に溶け込んでいると書かれています。泡が見えないからといって追加で入れすぎないようにしましょう。

USB式のエアーポンプを使う場合

しっかり酸素を送りたいなら、ダイソーの水槽用エアーポンプ(1,100円)が候補になります。チューブとエアーストーンが付いていて、強弱を2段階で切り替えられるタイプです。電源はUSBのType-Cで、USBケーブルと観賞魚用のUSB ACアダプター(DC5V/1A以上)は別売なので、買い忘れに気をつけてください。商品説明では、スマートフォン用やパソコン用のUSB ACアダプターは使わないよう注意されています。

設置で大事なのは、エアーポンプ本体を必ず水面より高い位置に置くことです。商品説明には、低い位置に置くと水が逆流する場合があると書かれています。また、水が飛び散るのを防ぐため水槽にふたをすること、本体は水や水滴がかからない場所に設置すること、水中に手を入れるときはすべての水槽器具の電源を切ってから作業することも、商品説明に書かれています。ふたのない金魚鉢で使う場合、しぶきを抑える方法までは商品説明にありません。泡の勢いを弱にするなどの工夫に加えて、ポンプ本体とUSB ACアダプターは金魚鉢から離した、水しぶきの届かない高い位置に置き、濡れた手で触らないようにしましょう。100均のエアーポンプ選びは、ダイソーのエアーポンプの実力と注意点でもくわしく比べています。

ろ過装置は器の大きさと相談

ダイソーには、エアーポンプにつないで使う水槽用ろ過装置(330円)もあります。活性炭入りで、エアーポンプの空気で水を循環させて汚れを吸着するタイプです。商品説明では、エアーポンプとチューブは別売で、水槽の底面に設置して使うとされています。

本体のサイズは7.8cm×8.5cm×9cmです。丸型や角型の金魚鉢は高さが13〜15cmほどなので、底に置くと器の中でかなりの場所を取ってしまいます。金魚の泳ぐ場所が狭くなるうえ、ろ過装置のぶんだけ水の量も減るので、金魚鉢ではまずエアーポンプの泡だけで酸素を補い、ろ過装置は大きな容器へ移るときに一緒に使い始める、という順番のほうが無理がないかなと思います。エアレーションの効果や、金魚の品種ごとの泡の強さの合わせ方は、金魚のエアレーションの必要性と設置方法で解説しています。

スポンサーリンク

金魚鉢から大きな容器へ移すタイミング

金魚の体長が4cmを超えたとき、飼う数を増やしたいとき、水がすぐ汚れるときの3つのサインを順に並べたスライド
金魚鉢から大きな容器へ移す3つのサイン

ダイソーの金魚鉢を上手に使ういちばんのコツは、卒業のタイミングを先に決めておくことです。結論から言うと、金魚の体長が4cmを超えてきたとき、飼う数を増やしたいとき、水換えをしても水がすぐ汚れるようになったときの3つが、大きな容器へ移す目安になります。

1つ目の体長は、前の章の計算がそのまま根拠になります。丸型や角型の水面の広さで計算した体長の合計は、約4〜4.5cmまででした。金魚の体長がこれを超えてきたら、1匹だけでも金魚鉢の目安を上回っていると考えてよさそうです。尾まで含めた長さを、器の外から定規を当てて時々確かめておくと判断しやすいですよ。

2つ目の匹数は、前の章で見たとおり、この金魚鉢では1匹を基本に、多くても全長3cm前後の小さな金魚2匹までが目安です。3匹目を迎えたい、金魚すくいでまた連れて帰ってきた、というときは、金魚鉢に足すのではなく、容器を大きくするタイミングだと考えましょう。1匹で始めて2匹目を足す場合も、2匹とも小さな金魚かどうかを確かめ、どちらかが大きければ、やはり容器を大きくするほうが安心です。

3つ目の水の汚れは、毎日から週3回の水換えをしていても、すぐに泡がたまる、にごる、においがするという状態です。金魚が育ってフンの量が増えると、同じ水換えの頻度では追いつかなくなります。お世話の負担が増えてきたと感じたら、それも金魚鉢の限界のサインです。

移し先の候補を比べる

移し先の候補を、ダイソーの容器と一般的な水槽で比べてみます。水面の広さによる目安は、前の章と同じく山口大学の資料の考え方(水面30cm四方あたり体長の合計10cm)を外側の寸法に当てはめた計算です。

容器 価格 サイズ・内容 水面の広さから見た体長の合計の目安 向いている使い方
ダイソー 金魚鉢(丸型・角型) 110円 幅20〜23cm・高さ13〜15cm 約4〜4.5cm 迎えたばかりの小さな金魚1匹(多くても2匹)
ダイソー メダカ飼育ケース 330円 38.2cm×15cm×21cm・商品説明に容量約6・メダカや金魚の飼育用 約6.4cm 金魚鉢からの一時的な住み替え
一般的な水槽(60cm×30cm×高さ30cm) 販売店による 山口大学の資料ではリュウキン約6匹、デメキン4匹が目安(金魚の大きさで変わる) 約20cm 育った金魚を長く飼う(数は控えめから)

ダイソーのメダカ飼育ケース(330円)は、商品説明にメダカや金魚の飼育に使用してください、と書かれた容器です。オーバーフロー用の穴が付いていて、水位は穴より約1cm下が目安とされています。金魚鉢より水面が広く、手軽な住み替え先にはなりますが、計算上の目安は体長の合計で約6.4cmです。金魚が育っていく前提なら、ここも通過点の1つと考えておくほうがよさそうです。

長く飼うつもりなら、最終的には一般的な観賞魚用の水槽を用意するのがいちばん安心です。愛知県の金魚飼育質問集では、水槽を覗いて少し物足りないと思う程度がよいとしたうえで、45センチ水槽なら全長5センチの金魚を3〜4尾くらいを目安にしています。金魚は育つので、水槽を大きくしても、数は控えめから始めるのが安心です。水槽のサイズ選びや、初心者向けのセットの比べ方は、金魚の水槽セットの選び方で詳しく比べています。

◆所長のワンポイントアドバイス

大きな容器へ移すときも、迎えた日と同じように水温を合わせてから移しましょう。金魚鉢の水を少し新しい容器に入れておくと、水の変化がやわらぎます。移したあとの金魚鉢は、捨てずに水換えのときの待機用や、新しく迎えた金魚の様子を見る器として使えるので、110円の金魚鉢も無駄になりにくいですよ。

金魚鉢を卒業したあとの住まいとして、水槽とフィルターなどがひとそろいになった金魚飼育用のセットを選ぶ方法もあります。水槽の大きさと飼える数の目安を確かめてから選び、セットの中身や価格、在庫は購入前に各ショップで確かめてください。

ダイソーの金魚鉢についてよくある質問

ダイソーの金魚鉢はどこに置けばいい?

直射日光の当たる窓辺や、暖房器具の近くは避けましょう。山口大学農学部の資料「金魚の飼い方」では、夏に直射日光が当たって水温が上がる場所や、冬に暖房の近くで水温が上がる場所は避けるよう書かれています。水の少ない金魚鉢は、日の当たり方ひとつで水温が大きく変わります。直射日光の入らない明るい部屋の、平らで安定した台の上が置き場所の目安です。

冬は金魚鉢にヒーターを入れたほうがいい?

愛知県の金魚飼育質問集では、金魚は野外でも飼えるためヒーターは必須ではないとしつつ、急な水温の変化は病気の原因になるとしています。一方、ダイソーの四角型水槽やメダカ飼育ケースの商品説明には、ヒーターは使用しないと書かれていて、プラスチック製の小さな容器はヒーターに向かないものがあります。金魚鉢の場合も、使う前に商品の表示を確かめてください。冬に水温の変化が心配なときは、ヒーターの使える観賞魚用の水槽へ移すことも考えてみましょう。

金魚鉢に砂利や飾りを入れてもいい?

入れてもかまいませんが、少なめにしておくのがおすすめです。砂利や飾りを入れたぶん、もともと少ない水の量がさらに減り、すき間に食べ残しもたまりやすくなります。入れる場合は、ダイソーの金魚の底石のような観賞魚用の商品を選び、よく洗ってから使いましょう。山口大学農学部の資料では、コンクリートの破片のような人工の石はわずかでも魚に有害な成分が溶け出すので使ってはいけないとしています。

金魚鉢を洗うときに洗剤は使える?

洗剤は使わず、水洗いにとどめましょう。ダイソーのメダカ飼育ケースの商品説明には、洗う際に洗剤や薬品等は絶対に使用しないよう書かれていますし、四角型水槽の商品説明でも、たわしやクレンザーは使わないよう注意されています。水を張るときに使うバケツも、山口大学農学部の資料では家庭用洗剤が残っていないようにきれいに洗ったものを使うよう勧めています。

スポンサーリンク

ダイソーの金魚鉢を上手に使うためのまとめ

最後に、ダイソーの金魚鉢について大事なところを振り返っておきます。

ダイソーの金魚鉢は、容量0.7Lのタイプ、丸型、角型の3つで、どれも110円(税込)です。金魚を飼う器として現実的なのは幅20cmを超える丸型と角型で、0.7Lタイプは移動や水換えのときの一時的な器として使うのが向いています。

丸型と角型にある3匹用という表示は、上限の目安として受け止めましょう。愛知県水産試験場の案内では、水量10リットル未満の容器なら全長3〜4cmの金魚を1〜2尾程度が目安です。水面の広さから計算すると、最大でも全長4cm前後の金魚1匹分という結果でした。この器では1匹を基本に、多くても小さな金魚2匹までと考えておくと安心です。

飼い始めるときは、カルキぬきで塩素を抜いた水を用意し、袋のまま浮かべて水温を合わせてから金魚を放します。最初の3〜4日はエサを控え、その後は1日1回、食べ残さない量を少しずつ。水換えは毎日から週3回くらいを目安に、塩素を抜いて温度を合わせた水で行います。酸素は、小さな金魚のうちは電源のいらない酸素ブクブク君を補助に使い、しっかり送りたいならUSB式のエアーポンプを使うのが目安です。

そして、金魚の体長が4cmを超えてきたとき、飼う数を増やしたいとき、水がすぐに汚れるようになったときは、大きな容器へ移すタイミングです。金魚鉢はスタートの器と割り切って使えば、110円でも金魚を迎える最初の住まいとして役立ってくれます。金魚の飼い方全体の流れは、金魚の飼い方完全ガイドもあわせて参考にしてください。

なお、商品の価格や仕様、在庫は変わることがあります。購入前には、ダイソーの公式ネットストアや店頭の表示で最新の情報を確かめてくださいね。

スポンサーリンク

COMMENTS

この記事へのご質問・コメント

質問・コメントを書く

記事の内容についてのご質問は、この欄からどうぞ。いただいたコメントは、所長が確認してから公開されます。

CAPTCHA


← トップページへ戻る
アクアリウムに必須の持ち物完全ガイド
START HERE / COMPLETE GUIDE

アクアリウムに必須の持ち物完全ガイド

必須器具から便利グッズ、日々の水質管理やトラブル対策まで。アクアリウムを長く楽しむために必要な持ち物を、ひとつのガイドにまとめました。 完全ガイドを見る