ブルーグラスグッピーとは?値段の相場と特徴・繁殖のコツ
ショップや通販でブルーグラスグッピーを見かけて、青い尾ビレに細かい模様が散りばめられた姿に惹かれた方も多いのではないでしょうか。
いざ買おうとすると、店によって値段が違ったり、ペアやトリオといった売り方があったりして、どれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。
メスの見分け方や、殖やしたときに親と違う色の子が生まれるという話も気になって、なかなか決められない方もいると思います。
先に結論をお伝えすると、ブルーグラスは発色だけでなく体形と泳ぎを確認し、遺伝のばらつきを理解したうえで、信頼できる販売者から選ぶのがおすすめです。
この記事では、観賞魚用品メーカーの解説や販売店の説明、グッピーの遺伝を扱った論文をもとに、ブルーグラスの特徴と値段の例、健康な個体の選び方、繁殖と遺伝の基本を整理しました。
通販やヤフオクで買うときに確かめておきたい点も、販売店やサービス運営者の公式な案内にもとづいてまとめています。
この記事で理解できることは、次の4つです。
- ブルーグラスグッピーの見た目の特徴と、オスとメスの違い
- 通販での販売価格の例と、ヤフオクで買うときに確かめたい点
- 泳ぎや体形、尾ビレの状態から健康な個体を選ぶポイント
- 出産の周期と、ブルーグラスの親からレッドグラスが生まれることがある理由
ブルーグラスグッピーとはどんな品種か
まずは、ブルーグラスグッピーがどんな品種なのかを整理しておきましょう。
ブルーグラスは日本で作られた国産グッピーで、観賞魚用品メーカーのキョーリンは、国産グッピーの代表品種として紹介しています。
ジェックスは、ドイツイエロータキシードと人気を二分する国産グッピーだと説明しています。
販売店の説明によると、ブルーグラスは第2次グッピーブームのきっかけになった品種です。
1980年代に日本で作られた品種とされていますが、作られた年は販売店によって説明が異なり、はっきりとは言い切れません。
発表された当時は高価な品種だったものの、今では流通の多い品種になっていると販売店は紹介しています。
どのように作られたのかについて、観賞魚の輸入・卸を手がける神畑養魚は、ネオンタキシードとグラスから作られたといわれている日本オリジナルの品種だとしています。
こうした背景を知ると、ブルーグラスが今も国産グッピーの定番として扱われている理由が見えてきますね。
ほかの人気品種とあわせて比べたいときは、グッピーの人気品種を特徴や値段の目安とあわせて一覧にした記事も参考になると思います。
ここからは、見た目の特徴と、オスとメスの違いを順に見ていきます。
青い体と細かい斑点の尾ビレが特徴
ブルーグラスの見た目でまず目を引くのは、青みを帯びた体と、細かい斑点が散りばめられた尾ビレです。
キョーリンは、メタリックな体と、青地に細かい斑点が入る美しい尾ビレをこの品種の特徴に挙げています(出典:キョーリン「グッピーの飼い方」)。
ジェックスも、淡いブルーの尾ビレに現れる黒く細かい模様を、この品種らしい特徴として紹介しています。
スペクトラム ブランズ ジャパンの解説では、ブルーを地色にしたグラス模様の尾ビレをもち、グッピーの中でもトップクラスの人気がある品種とされています。
体の青みについては、チャームが運営する情報サイトの体色の解説で、ブルーグラスの青はブラオと呼ばれる体色の性質によって表れる色だと説明されています。
品種名にある「グラス」は、尾ビレに入るこの細かい模様を指す言葉です。
観賞魚の通販ショップであるチャームが運営する情報サイトでは、グラスは体の透明度が高く、尾ビレに細かい黒いスポットが入る模様として紹介されています。
同じサイトは、スポットの入り方には個体差が大きいとも書いています。
同じブルーグラスでも、斑点の細かさや密度は1匹ずつ違うと考えておくと、写真と届いた個体の違いに戸惑わずに済みます。
名前の由来については、チャームが通常のブルーグラスの模様を芝の目にたとえる説明をしていますが、作出者や学会の資料では確認できず、はっきりしたことは言えません。
また、チャームの取り扱いには、透明感のある尾ビレに細かいスポットが入るタイプを「ガラスのブルーグラス」として分けた品種もあります。
このように、同じブルーグラスの名前がついていても系統によって見た目や性質に違いがあるので、購入するときは商品説明までよく読んでおきましょう。
オスとメスで見た目が大きく違う
グッピーはオスとメスで見た目が大きく違う魚なので、ブルーグラスを選ぶときも、この違いを押さえておくと迷いにくくなります。
キョーリンの解説によると、グッピーのオスの体長は3〜4cmで、メスはオスよりも大きく4〜6cmです。
チャームのブルーグラスの商品説明にも、同じ大きさの目安が書かれています。
ジェックスは、オスはメスに比べて体が小さく尾ビレが大きく立派で、メスは体が大きく腹部が膨らみ尾ビレは小さめだと説明しています。
スペクトラム ブランズ ジャパンも、メスはオスよりも体が大きく地味な体色で、オスのように尾ビレが大きくならないと紹介しています。
つまり、ブルーグラスらしい華やかな尾ビレをもつのは主にオスで、メスは体が大きく落ち着いた色合いになるのが一般的です。
キョーリンによると、メスには生後3週間くらいから黒点が現れます。
チャームの商品説明では、生まれてから1か月程度でオスとメスを見分けられるようになるとされています。
一方で、ブルーグラスのメスだけに見られる特徴を示したメーカーや販売店の資料は、今回の調べでは見つかりませんでした。
メスの見た目だけでは品種を見分けにくいことが、ブルーグラスがペアやトリオの単位で売られている理由の1つだと考えられます。
神畑養魚も、国産グッピーは遺伝形質のはっきりしたペアで販売されているので、累代飼育や品種改良を楽しみやすいと説明しています。
メスだけを探すときは、どの親から生まれた個体なのかを販売店に確かめておくと安心です。
オスとメスの見分け方をもっと詳しく知りたいときは、尻ビレの形でオスとメスを見分ける方法と稚魚の判別時期をまとめた記事を読んでみてください。
ブルーグラスグッピーの値段の相場
ブルーグラスの値段を調べると、同じ品種名でも店や商品によって価格に幅があることに気づくと思います。
値段の違いを考えるうえで知っておきたいのが、国産グッピーと外国産グッピーの違いです。
ジェックスによると、外国産グッピーはシンガポールなど主に東南アジア方面から輸入されるもので、価格が安いのが特徴です。
スペクトラム ブランズ ジャパンは、外国産は比較的安く派手な色合いのものが多い一方で、親とまったく違う色合いの子が生まれるなど、色や形にばらつきが出やすいと説明しています。
国産グッピーは日本国内で繁殖・育成されるため、輸送や水質から起きる問題が少なく、比較的丈夫だとジェックスは紹介しています。
スペクトラム ブランズ ジャパンも、国産は品種ごとに管理されていて、どんな子が生まれるか比較的わかりやすいとしています。
神畑養魚によれば、国産グッピーには、安価な外産グッピーと比べて数倍から、かなり高い値段がつくものまであります。
チャームの青系の一覧でも、ブルーグラスの名前がつく商品の多くは国産として売られていたので、値段を見るときはこの違いを頭に入れておくとよいでしょう。
国産と外国産の違いは、国産グッピーと外国産グッピーの丈夫さや値段、混泳の注意点を比べた記事で詳しく解説しています。
通販での販売価格の例

ここでは、ブルーグラスを扱う通販ショップの価格を、一例として紹介します。
比べたのは、チャームが出店しているYahoo!ショッピング店と楽天市場店、そして国産グッピー専門店の新城熱帯魚です。
次の表は、2026年9月26日時点で各ショップのページに表示されていた価格の一例で、価格は店や時期によって変わります。
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| ショップ | 数量 | 価格 | 税込の扱い | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| チャーム Yahoo!ショッピング店 | 1ペア | 1,810円 | 税込表記は各ショップで確認 | 国産/別途送料(東京都あての例は730円) |
| チャーム Yahoo!ショッピング店 | 3ペア | 4,390円 | 税込表記は各ショップで確認 | 国産/1ペアと同じ品種のセット |
| チャーム 楽天市場店 | 1ペア | 1,480円 | 税込表記は各ショップで確認 | 国産/別途送料730円の表示 |
| チャーム 楽天市場店 | 3ペア | 4,200円 | 税込表記は各ショップで確認 | 国産/別途送料730円の表示 |
| チャーム Yahoo!ショッピング店(ブルーグラスリボン) | 1トリオ | 4,210円 | 税込表記は各ショップで確認 | 国産/リボンの品種はトリオで販売 |
| 新城熱帯魚 | 1ペア | 2,200円 | 税込(税別2,000円) | 国産/生後3か月前後の若魚のペア |
チャームの送料は、Yahoo!ショッピング店のページに東京都あての例として730円と表示されていました。
同じページには、商品総額が税込5,980円以上なら沖縄県を除いて基本送料無料になることや、北海道・九州・沖縄への配送にはタイム便手数料がかかることも書かれています。
同じチャームの同じ商品でも、Yahoo!ショッピング店と楽天市場店で価格が違っていて、セール中かどうかはページから読み取れませんでした。
楽天市場店の価格はページ上で税込の表記を確認できなかったので、税込表記は各ショップで確認してください。
新城熱帯魚のページには通常価格2,980円という表示もありましたが、税込か税別かは書かれていませんでした。
ブルーグラスリボンがトリオで売られているのは、販売店の説明によると、リボンタイプのオスは交接器が伸びて繁殖に使いにくく、ノーマルタイプのオスと組み合わせて販売されるためです。
チャームの青系の一覧には、メタルブルーグラスやRREA・ブルーグラスなど、ブルーグラスの名前がつく品種がほかにもいくつも並んでいました。
ここで注意したいのが、通販では届く個体を自分で選べないことが多い点です。
チャームの商品説明では、個体のサイズや模様、雌雄の指定は受けられないとされていて、新城熱帯魚も掲載の写真は表現の参考だと書いています。
通販ショップの選び方や死着保証の比べ方は、グッピー通販のおすすめショップと価格の目安をまとめた記事で詳しく紹介しています。
ヤフオクで買うときの注意点
Yahoo!オークション(ヤフオク)には熱帯魚のカテゴリーがあり、出品者から直接買うという選び方もあります。
ただし、ショップの通販とは仕組みが違うので、運営側のルールと取引の注意点を知ったうえで利用するのがおすすめです。
ヤフオクのガイドラインでは、ほにゅう類・鳥類・はちゅう類の生体や、野生で捕まえた両生類の生体などが出品禁止とされています。
このほか、国内希少野生動植物種や登録のない国際希少野生動植物種、レッドリストに載っている絶滅危惧種・準絶滅危惧種、特定外来生物なども出品できません。
魚は一律に出品禁止の対象とはされていませんが、規約にグッピーの名前が個別に書かれているわけではない点も知っておきましょう。
生き物を出品するときは、種名と入手方法を明記することがルールとして定められています。
発送方法にも決まりがあり、おてがる配送(ヤマト運輸)は生き物の発送に対応していないと、運営側がお知らせで注意を呼びかけています。
ヤフネコ!パックも、生き物全般を取り扱えないと案内されています。
さらに運営側は、配送中の生き物の負担をできるだけ減らすために、適切な緩衝材や梱包に加えて、温度管理にも配慮するよう求めています。
一方で、ヤフオクで買った生体が死着したときの扱いについて、運営側のルールは今回の調べでは確認できませんでした。
落札価格は出品ごとに条件が違うため、この記事では相場の数字は紹介していません。
個人間の取引で買うときは、一般的な注意点として、いくつかの点を入札前に確かめておくと安心です。
まず、商品説明に種名と入手方法がきちんと書かれているか、発送方法が生き物に対応したものになっているかを見ておきましょう。
次に、死着したときにどう扱うのかを、入札の前に出品者へ問い合わせておくことをおすすめします。
ブルーグラスの場合は、親の写真や何代目の個体なのかといった系統の情報を尋ねておくと、生まれてくる子の見通しを立てやすくなります。
写真の個体がそのまま届くのか、同じ水槽の別の個体が届くのかも、あわせて確認しておくとよいですね。
健康なブルーグラスの選び方
ブルーグラスを選ぶとき、つい青の鮮やかさや尾ビレの模様に目が行きがちです。
もちろん発色も大切なポイントですが、この記事では発色だけで選ばないことをおすすめします。
販売店の注意書きにもあるように、輸送のストレスなどで、一時的に色が変わって見えることがあるからです。
それよりも先に見ておきたいのが、よく泳いでいるか、体が極端に痩せたりむくんだりしていないかといった、体の状態です。
尾ビレの切れやくすみも、健康状態を知るための手がかりになります。
通販で買う場合は、店頭のように個体を見て選べないぶん、死着保証の条件や、届いた後の水合わせがより大切になります。
この章では、観賞魚用品メーカーの解説と販売店の注意書きをもとに、店頭で見るポイントと通販で確かめたいポイントを順に整理します。
どれも特別な道具は要らないので、買う前に一度目を通しておいてください。
発色より先に泳ぎと体形を見る

店頭でブルーグラスを選ぶときは、発色より先に、泳ぎ方と体形を見るのがおすすめです。
スペクトラム ブランズ ジャパンは、ショップでグッピーを購入するときに注意すべき点として、6つの状態を挙げています(出典:スペクトラム ブランズ「グッピーの元気がない・病気かもと感じた時のチェックポイント6選」)。
1つ目は体やヒレに白い点がついていること、2つ目はヒレが白く濁っていたり溶けていたりすることです。
3つ目は体の表面に血がにじんでいること、4つ目は極端に痩せていることです。
5つ目は体がむくんでいるように見えること、6つ目はあまり泳がず一か所にとどまってぐったりしていることです。
このうち、泳ぎ方と体形に関わるのが、極端な痩せ、むくみ、そして泳がずにぐったりしている状態です。
水槽の前でしばらく眺めて、ほかの個体と同じように泳いでいるか、一か所にじっととどまっていないかを見てみましょう。
体を横から見て、極端に痩せていないか、体がむくんだように見えないかも確かめたいところです。
ただ、メスはもともと腹部が膨らんでいるので、むくみかどうか迷うときは店員さんに尋ねてみてください。
一方で、痩せとむくみ以外の体形について、チェックの基準を示したメーカーや公的機関の資料は、今回の調べでは見つかりませんでした。
体の形に気になる点があるときは、自己判断で済ませずに、その個体の状態を販売店に確かめるのが安心です。
キョーリンは飼い始めてからの目安として、エサに集まってこないときは水が悪いサインだと説明しています。
店頭でエサの時間に立ち会えるなら、エサに寄ってくるかどうかも見ておくと参考になりますよ。
尾ビレの切れやくすみを確かめる
ブルーグラスの魅力である尾ビレは、健康状態を見るうえでも大切な手がかりになります。
ジェックスは、尾ビレがちぎれていたり、くすんでいたりする個体は避けるよう説明しています。
ブルーグラスの場合は斑点の模様に目を奪われやすいので、尾ビレの縁が欠けていないか、全体の色がくすんでいないかを意識して見てみましょう。
スペクトラム ブランズ ジャパンの6項目にある、ヒレの白い濁りや溶けも、尾ビレを見るときに一緒に確かめたい点です。
ただし、通販で届いた直後の見た目だけで判断するのは早いこともあります。
チャームの商品説明では、尾ビレの大きな品種や月齢が経過したオスでは、輸送によって尾の先に若干の切れや欠けが出る場合があるとされています。
また、チャームの死着保証の案内には、色が飛んで白っぽくなったり黒っぽくなったりするのは、輸送中のストレスによる一時的なものだという説明もあります。
届いてすぐに色が薄く見えても、慌てずに落ち着いた環境で様子を見てあげてください。
ジェックスは、新しく迎えたグッピーは水槽に入れる前に薬浴をするよう呼びかけています。
スペクトラム ブランズ ジャパンも、購入後に水槽へ入れる前に塩浴や薬浴などのトリートメントを行うと、病気や寄生虫を水槽に持ち込むのを防ぐこともできると紹介しています。
キョーリンは魚全般の基本として、家に来てから2〜3週間は体調を崩しやすくデリケートな時期だとしています。
届いた直後の尾先の切れや色の変化は、輸送による一時的なものの場合もあるので、到着時の見た目だけで良し悪しを決めないようにしましょう。
一方で、ヒレが溶けるように傷んでいく、白い点が増えるといった変化が続くときは、早めに販売店や専門店へ相談してください。
通販は死着保証と水合わせを確認

通販でブルーグラスを買うときは、注文する前に死着保証の条件を確認しておくことが大切です。
死着とは、輸送中に生体が死んでしまい、死んだ状態で届くことを指します。
保証の条件は店によって大きく違います。
チャームの生体死着保証では、商品到着後24時間以内の連絡と、袋を開ける前の撮影が条件になっています。
置き配や宅配ボックスなど、非対面で受け取った場合は保証の対象外です。
水槽や飼育ケースに入れた後や、水合わせ中に死んでしまった場合も対象外とされています。
保証は死着相当分の金額で、ペアやトリオで買ったときはセット分の返金になり、再発送は行っていないと案内されています。
一方、新城熱帯魚のご利用案内では、ビニール袋の封を開けずに、当日中の3時間以内にメールで報告するよう求めています。
商品を開封した後の保証はできないとも書かれています。
連絡の期限は24時間と3時間というように店によって大きな差があるので、すぐに受け取れる日時を考えて注文するのがおすすめです。
届いた後は、水合わせをしてから水槽に入れます。
チャームの水合わせの手順では、まず袋のまま30分〜1時間ほど水槽に浮かべて、水温を合わせます。
次に容器へ移して水を3分の1ほど捨て、水槽の水をゆっくり足す作業を3〜4回くり返し、少しずつ水槽の水に慣らしていきます。
最後は、袋の水を入れないように、生体だけを水槽へ移します。
チャームは入荷後5〜7日ほどトリートメントをしていますが、病気や寄生虫を完全には防げないとして、届いた後に1〜2週間ほど様子を見るトリートメントを勧めています。
エサは翌日から与え始めるよう案内されています。
水合わせの時間の目安やショック対策は、グッピーの水合わせのやり方と時間の目安を解説した記事で詳しく紹介しています。
通販で注文するときは、到着したその場で受け取れる日を選び、開封前に写真を撮る準備をしておくと、いざというときに慌てずに済みますよ。
点滴のように少しずつ水を移せる水合わせ用のキットがあると、通販で届いたグッピーを水槽の水に慣らす作業を進めやすくなります。
付属品や使い方、価格は、購入前に商品の説明と各ショップでご確認ください。
ブルーグラスグッピーの繁殖と遺伝
ブルーグラスを迎えたら、自分の水槽で殖やしてみたいと考える方も多いと思います。
グッピーはメスが卵ではなく稚魚を産む卵胎生の魚で、キョーリンによると一度にたくさんの稚魚を産みます。
水槽の中で次の世代を育てる楽しみのある魚ですが、ブルーグラスの場合は、生まれた子の色が親と同じになるとは限らない点を知っておく必要があります。
販売店の説明によると、ブルーグラスの親からは、ブルーグラスだけでなく、赤いグラス模様の尾ビレをもつレッドグラスや、ブラオと呼ばれる個体が生まれることがあります。
ブラオは、神畑養魚の解説で体色のブルーを指す呼び名として使われている言葉です。
販売店は、こうした子の色の分かれ方を遺伝のしくみによるものとして説明しています。
また、同じ系統を代々保っていくには、水槽の数や親の選び方にも工夫が要ります。
この章では、出産の周期と稚魚の守り方、子にレッドグラスが出る理由、よくある質問の順に整理します。
遺伝については学術的に確定していない部分も多いため、どこまでが販売店の説明で、どこからが研究の知見なのかを分けて紹介しますね。
出産の周期と稚魚の守り方
キョーリンによると、グッピーのメスの出産サイクルは約30日で、一度に30〜100匹の稚魚を産みます。
オスの精子は2〜3回の出産分がメスの体に蓄えられるので、オスと分けた後も、しばらくは出産が続く可能性があります。
ジェックスは、生後3〜4か月ほどたち、水質が安定してくると産仔しやすくなると説明しています。
チャームの商品説明でも、3か月ほどで交配が可能になるとされています。
出産が近いサインとして、ジェックスは、お腹が大きくなり尻ビレの付近が黒くなってくる様子を挙げています。
神畑養魚の解説では、出産が近い状態になってから、おおむね2〜3日で産仔されるとされています。
生まれた稚魚は親などに食べられてしまうことがあるため、キョーリンは親と分けて育てるよう勧めています。
産卵箱や別の水槽で親と分けておき、稚魚の体長が2cmほどになったら元の水槽に戻すのがキョーリンの目安です。
ジェックスは、子どもが親の半分ぐらいの大きさになったら元の水槽に戻すとしています。
稚魚のエサの回数は、キョーリンが少量を1日3〜4回、スペクトラム ブランズ ジャパンが1日2〜3回、ジェックスが1日1〜2回と、メーカーによって違いがあります。
回数はあくまで一般的な目安なので、食べ残しが出ていないかを見ながら調整してください。
繁殖時の水温について、スペクトラム ブランズ ジャパンは、グッピーの動きが活発になる25〜26℃に保つよう勧めています。
同じ解説では、水質はpH6.5〜8.0の中性〜弱アルカリ性で問題ないとされています。
ただし、キョーリンはグッピーの適温を21〜28℃、ジェックスは最も活発に活動する水温を23〜26度としていて、数値はメーカーによって幅があります。
生まれたばかりの稚魚には、口に入る細かい粒の稚魚用フードを用意しておくと育てやすくなります。
与える量や回数、価格は、購入前に商品の説明と各ショップでご確認ください。
子にレッドグラスが出ることがある

ブルーグラスを殖やすと、親とは違う色の子が生まれることがあります。
チャームと新城熱帯魚はどちらも、ブルーグラスの子にはブルーグラス、レッドグラス、ブラオの3種類が出ると説明しています。
チャームの遺伝の解説では、ブルーグラスは赤い発色に関わる遺伝子がRrという組み合わせになっていて、これは不完全優性という遺伝のしかたによるものだとされています。
この販売店のモデルでは、ブルーグラスどうしの子は、レッドグラスが25%、ブルーグラスが50%、ブラオが25%という1:2:1の割合になります。
ただし、これはあくまで販売店による説明で、同じ内容を裏づけた査読論文は今回の調べでは見つかりませんでした。
査読前の論文(プレプリント)でも、グラスの遺伝子は正式には記載されていないものとして扱われています。
比率についても、理論上の目安と考えておくのが無難です。
岐阜大学の紀要に載った教材開発の研究では、グッピーのアルビノを交配した結果、理論上3:1になるはずの比率が、2.75:1から3.4:1のようにばらついていました。
扱っているのはブルーグラスではありませんが、1回の出産で生まれる子の数では、理論どおりの比率にならないことがあると考えておきましょう。
アルビノの中でも赤い目のRREAについては、劣性の形質として子に出にくいしくみを、フルレッドとRREAフルレッドの違いから遺伝のしかたまで解説した記事で整理しています。
学術的には、グッピーの色柄をつくる遺伝子は地色を除くとほとんどが性染色体の上にあり、オスだけに現れるとされています(Khooらによる1999年の論文)。
さらに、チャームは「ガラスのブルーグラス」について、青の由来がブラオとは異なるため、子がすべて青くなると説明しています。
同じブルーグラスの名前でも系統によって遺伝のしかたが違う可能性があるので、繁殖を考えるなら購入時に販売店へ確認しておくと安心です。
ブルーグラスの親からレッドグラスやブラオが生まれても、販売店が説明している遺伝のしくみどおりの結果かもしれないので、慌てずに色ごとの成長を見守ってみてください。
系統を保って殖やしていくには、それなりの準備も必要です。
神畑養魚は、1品種あたり、親の掛け合わせ用、稚魚育成用、オスとメスを分けた若魚育成用、次の親候補用など、4〜5本の水槽が必要になるだろうとしています。
また、少ない数の親だけで代を重ねると、近親交配による弱り(近交弱勢)が出やすくなるという研究があります。
Shikanoらによる2001年の研究では、10匹ずつの閉じた3つの集団で6世代にわたって代を重ねたところ、どの集団でも塩分への耐性の平均が下がったと報告されています。
ブルーグラスで調べた研究ではありませんが、親の数が少ないまま累代を続ける場合の一般的な注意点として覚えておきたいところです。
レッドグラスとの関係はレッドグラスがブルーグラスと同じ親から生まれる理由を解説した記事で、色柄が伝わるしくみと固定の進め方はグッピーの遺伝と交配の基本をまとめた記事で詳しく紹介しています。
ブルーグラスグッピーに関するよくある質問(FAQ)
ブルーグラスの値段はいくらくらい?
2026年9月26日時点の一例では、チャームのYahoo!ショッピング店で1ペア1,810円、新城熱帯魚で1ペア2,200円(税込)でした。
同じ商品でも店や時期によって価格が変わり、別に送料がかかる場合もあるので、購入前に各ショップで最新の価格を確認してください。
ブルーグラスのメスはどう見分ける?
グッピーのメスは、オスより体が大きく、腹部が膨らみ、尾ビレが小さく地味な体色なのが一般的です。
ただ、ブルーグラスのメスに特有の見た目を示したメーカーや販売店の資料は見つかりませんでした。
メスの品種は見た目だけで判断せず、ペアで買うか、販売店に系統を確かめるのがおすすめです。
ブルーグラスから赤い子が生まれたのはなぜ?
販売店の説明では、ブルーグラスの親からはブルーグラスのほかに、レッドグラスやブラオが生まれることがあります。
チャームはこれを不完全優性という遺伝のしかたによるものとし、理論上はレッドグラス・ブルーグラス・ブラオが1:2:1の割合になると説明しています。
ただし学術的に確定した説明ではなく、1回の出産ではこの比率どおりにならないこともあります。
ヤフオクで買っても大丈夫?
Yahoo!オークションでは、魚は一律に出品禁止とはされておらず、熱帯魚のカテゴリーもあります。
ただし個人間の取引になるので、死着したときの扱いや発送方法、親の写真や何代目かといった系統の情報を、入札前に出品者へ確認しておくと安心です。
生き物の発送には、おてがる配送(ヤマト運輸)が使えない点も覚えておきましょう。
通販で届いた個体の色が薄いのは病気?
病気とは限りません。
チャームは、輸送中のストレスで色が飛んで白っぽくなったり黒っぽくなったりするのは一時的なものだと説明しています。
水合わせをして落ち着いた環境で様子を見て、色が戻らない場合や、白い点やヒレの溶けなどが見られる場合は、販売店に相談してください。
まとめ|ブルーグラスは泳ぎと体形で選び遺伝も知る
ブルーグラスグッピーは、メタリックな体と、青地に細かい斑点が入る尾ビレが特徴の、国産グッピーの代表品種です。
見た目の美しさに目が行きがちですが、健康な個体を選び、殖やしたときに何が起きるかを知っておくと、より長く楽しめます。
- 特徴:青地に細かい黒い斑点が入る尾ビレが魅力で、斑点の入り方には個体差が大きい
- 値段:2026年9月26日時点の一例では、チャームのYahoo!ショッピング店で1ペア1,810円など、店や時期で変わる
- 選び方:発色より先に泳ぎと体形を見て、尾ビレの切れやくすみ、白い点がないかを確かめる
- 通販:死着保証の条件は店によって大きく違うので、連絡期限や撮影の条件を注文前に確認する
- 繁殖と遺伝:出産サイクルは約30日で、販売店の説明ではブルーグラスの親からレッドグラスやブラオも生まれる
ヤフオクなど個人間の取引で買う場合は、発送方法や死着の扱い、系統の情報を事前に出品者へ確かめておきましょう。
この記事で紹介した大きさや水温、出産の周期などの数値は、メーカーや販売店の情報にもとづくあくまで一般的な目安で、個体差・系統差・飼育環境によって変わります。
価格も2026年9月26日時点の一例で、店や時期によって変わります。
正確な情報は公式情報や販売店にご確認ください。
個体の状態や系統の見極めに迷うときは、最終判断は販売店・専門店へご相談ください。
体の状態と遺伝のしくみを知ったうえで選べば、ブルーグラスの繊細な尾ビレを、じっくり楽しめると思いますよ。





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